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2020.03.18 12:00 | アーティストニュース

coldrain主催"BLARE FEST."DAY1のライヴ・レポート公開!ロットン、FEVER 333、ヘイスミ、Crossfaith、マンウィズら集結!2万人が熱狂図を作り上げた1日目をレポート!

coldrain主催"BLARE FEST."DAY1のライヴ・レポート公開!ロットン、FEVER 333、ヘイスミ、Crossfaith、マンウィズら集結!2万人が熱狂図を作り上げた1日目をレポート!

"BLARE FEST. 2020"
2020.02.01 @ポートメッセなごや
Reported by 荒金 良介
 
※DAY2のレポートはこちら
 

coldrain主催のフェス"BLARE FEST. 2020"が彼らの地元 ポートメッセなごやで開催。これはバンドが2010年に立ち上げたライヴ・イベント"BLARE DOWN BARRIERS"(ブレア・ダウン・バリアーズ=爆音で壁を壊す)を大型フェスとして発展させたものである。2月1日~2日にわたり、1日2万人×2デイズという日程で敢行され、応募総数はなんと10万人に到達したらしい。
 
今回は3ステージ制を取っており、レポートは"FIRE STAGE"、"WATER STAGE"を中心にお伝えしたい。別館の"THUNDER STAGE"ではPaledusk、PRAISE、RED ORCA、ANNALYNN、SHANK、VOLUMES、氣志團、Crystal Lakeが熱戦を繰り広げた。では、タイムテーブルの順番通りに"FIRE STAGE"→"WATER STAGE"のサイクルで書き記す。
 
1日目のトップは飾ったのはROTTENGRAFFTYだ。"ついにこの時が来たぞ!"とN∀OKI(Vo)が雄叫びを上げると、出し惜しみなく名曲「金色グラフティー」で幕を開け、会場を瞬間沸騰させる剛腕ぶり。中盤にはブリブリイケイケの超絶ラウドな最新シングル表題曲「ハレルヤ」を放ち、手加減ゼロの攻撃力を発揮。「THIS WORLD」を挟んだあと、coldrainのカバー「The Revelation」まで炸裂。そこにcoldrainのMasato(Vo)も参加して初っ端からクライマックスのごとき盛り上がりを記録した。
 
それに続けとばかりにCrossfaithもラウド地獄に観客全員を誘う。序盤から「Monolith」の殺傷力に圧倒されながら、この場所で新曲もプレイするサービスぶりで、わかりやすいリフと突き抜ける歌メロはインパクト絶大だった。"これだけ海外バンドが混ざってる(バンド主催の)フェスはない"とKoie(Vo)は語っていたが、まさにCrossfaith、coldrain共にワールドワイドに活動するバンドたちだ。国境の壁も爆音で壊すんだ! というスピリットは今回のラインナップにも表れている。そして、この2バンドが多大な影響を受けたLINKIN PARKのカバー「Faint」まで飛び出し、再びMasatoが登場してツイン・ヴォーカルで聴かせるサプライズに観客も大興奮した。
 
初日の頭2組を観た時点ですごいフェスになると強く確信したあと、結成20周年を迎えたサンボマスターも決して負けていない。"愛と平和!"のコール&レスポンスを繰り広げた「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」、キラキラしたピュアなメロディを爆発させた「輝きだして走っていく」など、メンバー3人でかき鳴らす演奏力は迫力十分である。絶対的なポジティヴィティで観客を明るく照らしていた。
 
次は2018年にクリーンVo担当のKyle Pavoneが他界した米ミシガン発のメタルコア・バンド、WE CAME AS ROMANS。彼らはCrossfaith、ONE OK ROCKとも対バン経験があり、ツイン・ギター擁する編成から繰り広げられるヘヴィネスや浮遊感溢れるシンセの相性が実にいい。昨年発表した新曲「Carry The Weight」、「From The First Note」を織り込み、怒号スクリームとキャッチーな歌メロで観客の心をしっかり掴んでいた。
 
"俺たちの仲間がフェスをするのでお祝いに来ました! 最後のバンド(coldrain)にバトンを渡すひとコマにはなりたくない。でも華を添えたい、そんな気持ちは初めて......"と渋谷龍太(Vo)は告げ、1対1で向き合う濃密なライヴを魅せたのはSUPER BEAVERだ。ラストはcoldrainが好きだと言ってくれた曲と説明し、"愛すべきcoldrainに捧げる!"と言ったあとに「シアワセ」をプレイ。ありったけの気持ちをすべて注ぎ込んだ歌と演奏を聴きながら、目頭が熱くなるのは抑えられなかった。
 
"久しぶりの曲をやる、回れ!"と山中拓也(Vo/Gt)は煽り、ダンサブルな「STARGET」を放つなど、終始お祭り騒ぎの熱狂を生み出したTHE ORAL CIGARETTES。"このステージ(WATER STAGE)、ほぼ外タレじゃないですか。こんなメンツ集めるのはすごいなぁ"とMCを挟み、「カンタンナコト」では観客同士が肩を組んでヘドバン。最後の「BLACK MEMORY」までフロアを焦がし続けた。
 
MAN WITH A MISSIONは冒頭曲「Raise your flag」からシンガロングの嵐を吹かせ、百戦錬磨の手腕を遺憾なく発揮。鉄板曲「FLY AGAIN」で会場を束ねたあと、"ヤバいフェスに呼んでくれて、ありがとうございます!"とJean-Ken Johnny(Gt/Vo/Raps)は感謝の意を述べ、月9ドラマ主題歌となった「Remember Me」も披露。哀切なメロディと美しいコーラスが際立った曲調で歌モノの力を存分にアピールする。

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Photo by Takashi Konuma
 
クレイジー過ぎるライヴが評判を呼び、3度目の来日にして初の名古屋上陸を果たしたのは米ロセンザルス発のFEVER 333。coldrainも絶賛するバンドのひとつで、この日も期待を裏切らない野獣パフォーマンスを叩きつける。途中、Jason Aalon Butler(Vo)は上半身裸になり、モニターの上を飛んだり、機材用ケースに乗ってスケボーのごとく滑ったりとやりたい放題だ。ラスト曲「Hunting Season」に入ると、JasonとStephen Harrison(Gt)はステージ両脇の鉄格子に猿のごとくよじ登り、Stephenに関しては天井近くで上空でギターをブンブン振り回すヤンチャぶりで初見の観客も度肝を抜かれたに違いない。
 
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Photo by Takashi Konuma
 
そして、1日目のトリ前を務めたのはHEY-SMITHだ。"バンド・キャリア14年、一番ヤバいライヴするぜ!"と猪狩秀平(Gt/Vo)は気合の入った言葉を投げ掛け、「Endless Sorrow」でスタート。ヘヴィなリフと突き抜けるホーンの音色で、一瞬にして観客を狂乱の渦に巻き込んでいく。「California」で爽快な歌メロを響かせあと、"名古屋飛ばしって言葉があるけど、今日は世界の中心やな。こんなフェス、世界を見てもない!"、さらに"開催おめでとう! 自分のことのように嬉しい。地元で最高のフェス、本気で感動してます!"と仲間のフェスを心から祝福する猪狩。みんなの記憶の中にこの曲がずっと残りますように、と言ったあとにプレイした「Summer Breeze」はとりわけエモーショナルだった。
 
18時38分にSEが流れると、1日目のトリを飾るcoldrainがついに登場。午前11時からライヴ猛者たちのバドンを受け、どんなライヴを披露してくれるのか。"全員かかって来い!」とMasatoは告げ、「REVOLUTION」から鮮やかなスタート・ダッシュを決める。続く「ENVY」では2万人の観客がジャンプしているではないか。その光景を目の当たりにして、名古屋が本当に世界の中心ではないかと肌で感じた。"気づいたらかっこいいバンドしかいない。日本の音楽がどれだけすごいのか、日本が一番ロックの最先端、それで組んだフェス!"とMasatoは熱く語り、さらに"毎年やって何が楽しいんだよってスタンスです。2010年に"BLARE DOWN BARRIERS HISTORY"というイベントを始めて、700人売り切れなかった。10年間で俺らの周りのバンドは何十倍もでかくなった"と付け加え、ラウドロックを掲げてきたおかげで様々なバンドやあなた(リスナー)と繋がれたと力説。そのあとに聴いたバラード「JANUARY 1ST」におけるMasatoの繊細な歌声はあまりにも美しかった。後半、「MAYDAY」でCrystal LakeのRyo(Vo)、続く「24-7」ではSiMのMAH(Vo)を招いて最高潮の盛り上がりを記録。そのままアンコールに応えると、「The Revelation」においてはCrossfaithのKoieとHEY-SMITHのホーン隊3人が加わるスペシャル・バージョンで披露。爆音の中で鳴り響くホーンの音色は爽快で、フロアのあちこちでヘドバンやダンスが繰り広げられていた。もう1日目からとんでもない熱狂図を作り上げて1日目は終了した。
 
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Photo by ヤマダ マサヒロ
 
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Photo by ヤマダ マサヒロ
 
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Photo by ヤマダ マサヒロ
 
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Photo by ヤマダ マサヒロ


 

▼プレイリスト情報
Spotify"BLARE FEST.2020"
プレイリストはこちら
 


▼ライヴ情報
"coldrain ワンマン公演"
10月18日(日)横浜アリーナ
※詳細後日発表