INTERVIEW
Crossfaith
2014.07.17UPDATE
2014年07月号掲載
Member:Ken (Vo) Teru (Panorama/Program)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-まずは現在のバンドの状況を教えて下さい。
Ken:楽曲制作でスタジオに入りつつ、明日の朝からヨーロッパのフェスに出発します。Download Festival やHELLFESTやGraspop Metal Meetingなどいろんなフェスに出演しつつ、単独公演もやります。
-基本的には制作作業は以前インタビューした奈良のスタジオで行っているんですか?
Teru:そうですね。奈良とメタル・バーで(笑)。
Ken:メタル・バーはKazukiの家を改造したスタジオです(笑)。
Teru:Kazukiの親戚の空いてる家にドラム・セットとか置いたりして。メタル・バーと名付けた秘密基地です(笑)。
-地元で制作作業をする方がやりやすいですか?
Teru:いや、特に関係はないですね。環境を変えて作業することもすごい大事だと思います。去年や一昨年はずっとツアーが続いていたのでその最中に作ってました。地元でリラックスした環境で作ることができなかったので、自分が素になれる場所で曲を作ったりバンドでスタジオに入る時間の大切さが理解できました。今年も日本にトータルで1ヶ月もいないようなスケジュールがすでに決まっているんで、大阪にいる時は地元にいる時間を大切にしてます。やっぱり落ち着きますね。
-1ヶ月しか日本にいないとは忙しいですね!去年と比べてどうですか?
Ken:そうですね、今年は忙しいです。でも去年も今年もそんなに変わらないかな?
Kazuki:去年の方が忙しかったかな? 1年中いなかったもんな。
Ken:1月1日からレコーディングして、日本に帰ってきたのが3月半ばで。少しして4月からツアーして、次に6月からVans Warped Tourで、帰ってきたら9月で、10月からヨーロッパ・ツアーと、ひたすら忙しかった感じでした。
-Bo Ningenさんとか海外に住んでるアーティストは別として、過去に日本のバンドで、日本に住んでいながらそこまで海外を回っているバンドは他にいなかった気がします。
Ken:確かにこんなに年中ツアーしてるバンドもいないと思いますね。
-日本という島国だからこそ、起こり得ることなのかもしれませんね。
Teru:それはあるかもしれないですね。島国だから必然的に外に出ないと広げていく場所がないんですよね。
Ken:俺らの場合はマネージメント会社が東京とロンドンにあるので、必然的にUKでツアーする回数は多くなりましたね。
Teru:coldrainも俺らと同じRaw Power Managementと契約して、今年からヨーロッパツアーを行い始めていますが、そうやって日本のバンドが海外に出るための港のようなものを俺たちや俺たちのチームが作っていって、それに続いてたくさんの日本のバンドが世界中に羽ばたいていけばもっと面白いことになるんじゃないかなって思います。
-Crossfaithの活動は今後の日本のバンドの未来に繋がるってことですね。
Ken:他の日本のバンドにも俺らやcoldrainの活動を見て"日本のバンドでもできるじゃん!"って感じて欲しいですね。
-今メンバーが感じてる以上に日本のバンド・シーンの未来にとって重要なことをCrossfaithは行っているのかもしれないですね。
Ken:そうなればいいですね。
-今話題に上がったcoldrainも今回はヨーロッパのいくつかのフェスで一緒ですよね。
Ken:そうですね、1台のツアー・バスで一緒に移動するんで楽しみです!
-海外に先に出ていた分、coldrainに教えてあげられることもたくさんあるんだろうし。
Ken:そうですね、でも自然に慣れていくと思います。
-海外のフェスにも出つつ今年は日本国内の夏フェスにも出ますよね。ROCK IN JAPANにも出演が決定していますが出演は今回が初めてですよね?
Ken:はい、COUNTDOWN JAPANは出てますけど、ROCK IN JAPANは初めてですね。
Teru:まだ誰も観に行ったことないんですよ。
Ken:SUMMER SONICには何度も出演していたんですけど、ROCK IN JAPANはまた雰囲気も違うんでしょうね。COUNTDOWN JAPANの時はすごくいい反応だったんで、邦楽系のフェスで1番大きいROCK IN JAPANはすごい楽しみですね。
Teru:最近はONE OK ROCK、SiM、coldrain、マキシマム ザ ホルモンが出演したりと、僕らが中学生ぐらいの時にROCK IN JAPANに出演していたラインナップから少し変わってきているのかなって思います。
Ken:ラウドロックが市民権を得てきている感じは確実にあるよな。
Teru:嬉しいですよね。しかもすごい影響力のあるフェスだと思うし。
Ken:そして今年はROCK IN JAPANだけじゃなくRISING SUNにも出ます。
-それは楽しみですね。今現在Crossfaithが世界に出て攻めているシーンと、国内で攻めているシーンは、少し狙いどころが違いますよね。海外はラウドやメタルど真ん中のフェスや対バン、国内ではオール・ジャンルのフェスに出演と、そのギャップが面白いですね。
Hiroki:さっきも言ってたようにラウドロックが日本の音楽シーンにおいて市民権を得て、それが今年のROCK IN JAPANのラインナップなんかにも出てると思うし、すごく自然な流れだとは思いますね。
Ken:俺らもずっと同じところでするつもりもないし、出るべくして出るって感じですね。でももちろん"ぶっ壊したるぞ!"って気持ちはありますね。