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INTERVIEW

Crossfaith

2016.07.19UPDATE

2016年07月号掲載

Crossfaith

Member:Kenta Koie(Vo) Kazuki Takemura(Gt) Hiroki Ikegawa(Ba) Tatsuya Amano(Dr) Terufumi Tamano(Prog/Vision)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-MIYAVIとのツーマン(2015年12月に開催された[MIYAVI Tour 2015 "WE ARE THE OTHERS" -EXTRA])や、自身のジャパン・ツアー(2016年1月より開催された"XENO WORLD TOUR 2016 : JAPAN")ではthe HIATUS、04 Limited Sazabys、BRAHMANなどを迎えたりと対バンも以前よりバラエティに富んできたよね?

Hiro:Crossfaithが日本でやっていくうえで戦うべき相手、ですね。仲良いバンドでツアーを回るのもすごく楽しいし、大切だとは思うんですけど、せっかくツーマンでやるんやったら幅を広げていきたいなと。大先輩もいたり、とにかく自分たちが戦いたい、一緒にやってみたい人たちを選びました。2012年くらいから海外ツアーが多かったんで、本来日本にいて普通に夏フェスに出演してたら出会っていたであろうバンドもたくさんいます。

-なるほど。

Hiro:なかなか今まで出会えなかったバンドとツーマンでやってみたら、話もすごい合って、朝まで一緒に飲んだりといい時間を過ごせましたね。早速この間の"ARABAKI ROCK FEST.16"で、対バン・ツアーに出演してくれた9mm Parabellum Bulletのメンバーが、先輩やのにわざわざ楽屋まで来てくれて。

Koie:昔は日本のバンドを軽視していた部分もあったし、仲良いバンドはラウドなバンドばっかりやったんですけど、やっぱり他ジャンルのバンドを見ると、それだけでヴォーカリストとしてもフロントマンとしても吸収できることがたくさんあるなって、そのツアーを経験して気づくことができてすごく勉強になりましたね。

-そうやって幅を広げていくことも確かに大事だと思うけど、海外だったらクオリティの高いバンドは星の数ほどいるわけだけど、国内に限ると依然としてラウド、メタルコア系の一線級のバンドが極端に少なくて、そのシーンだけでやっていてもマンネリ化してしまうことも一因かなと思ったんだけど、どうだろう?

Koie:実際、俺たちもそんなに調べてるわけではないけど、激ロックマガジンでチェックしてみたりするんですけどね。俺らが知らないだけで、まだまだかっこいいバンドがいるのかもしれないですが......。ジャンルの細分化というか、人と違うことしようってなってきてる感じはしますね。そういう意味では、いろんなアーティストが出てきて面白いです。

-昨年11月にはSKINDREDのUKツアー(["PUMP UP THE VOLUME" UK Tour 2015])に帯同したり、今年2月以降はヨーロッパ・ツアー("XENO WORLD TOUR 2016 : EUROPE")、自身のUKツアー("XENO WORLD TOUR 2016 : UK")と積極的に海外ツアーを行ってきたけど、海外でライヴを重ねてきて現地での反応はどんな感じ?

Koie:驚いたのはUKよりヨーロッパの方が大きくなってるっていう。"ここ、ホンマなんもないやん! こんなとこ人来んの?"ってライヴハウスに300人くらいお客さんが来たり。どっから来てんやろって。ホンマになんもないところがあったんですけど......。次のツアーでより大きくなって帰ってくるために、結構小さいところを優先的に回ってました。

-海外のツアーを続けていくるのってモチベーションを保つのが大変じゃないのかな?

Koie:そうですね。今回は特に体調不良でつらかったですね。喉のケアはしてたつもりなんですけど、ホンマにツアーの最初の方全然声出んかって、ヤバいってなって。そういう状況でツアーを続けてたんで、強くなったと言えば強くなったんですけど。そのときはホント、もうできへんのちゃう?って思って、でもやらなあかんし。肉体的にも精神的にもつらかったですね。

Teru:そのときは、俺のシャウトする部分を増やしたりとか。いろいろ試してましたね。

-日本だけ回ってるバンドと比べると、よりタフさが必要になってくるよね。

Kazuki:そうですね。海外の方が公演間隔が圧倒的に短いんで。そこは日本のツアーよりタフなところですね。ヘッドライン・ツアーだと持ち時間が1時間を超えるし、それを5日連続やって1日オフ、また5日連続やって1日オフ、みたいな。その繰り返しなんで、より体力は必要になってきますね。

Koie:あとは、とにかく回ればいいってもんでもないと思いましたね。ずっとサポートでやってるバンドと、ヘッドライナーでやってるバンドとでは見せ方が違ってくるし......。とか言いながら、今度日本でめっちゃたくさん回るんですけど(笑)。

-たしかに(笑)。

Hiro:海外ツアーはやっぱり楽しいですけどね。毎日文化が違う場所に行って、違う人に会って。さっきの対バンじゃないですけど、そういう刺激って日本でもあるけど、日本のツアーでも今くらいのサイズになってきたらライヴハウスにおる人としか話せなかったりするけど、向こうにいるともっといろんなところに行けるし、そういうときもっと本を読みたいなって思いました。バックグラウンドがわかったら、目の前で起きてるひとつの"なんでやろ"って疑問が広がって、面白いことがもっとたくさん見つけられるって思いましたね。