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INTERVIEW

Crossfaith

2018.01.31UPDATE

2018年02月号掲載

Crossfaith

メンバー:Kenta Koie(Vo) Kazuki Takemura(Gt) Hiro Ikegawa(Ba) Tatsuya Amano(Dr) Terufumi Tamano(Prog/Vision)

インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

2015年9月のフル・アルバム『XENO』、2016年7月のシングル『New Age Warriors』、そして去年8月のシングル『FREEDOM』と1年に1枚ペースでのリリースで、寡作家のイメージがつきつつあったCrossfaithだが、今作『WIPEOUT』は前作からわずか5ヶ月と、彼らにしては短いスパンでのリリースとなった。小箱での10周年ツーマン企画や国内外の猛者を集めたイベント"ACROSS THE FUTURE "などを経て、より進化を遂げたメンバー5人に新作『WIPEOUT』中心に事細やかに話を訊いた。

-昨年10月の渋谷CYCLONE(10月25日に開催した"Crossfaith 10TH ANNIVERSARY TOUR EXTRA 2MAN SHOWS")と12月(3日)の新木場STUDIO COASTでの"ACROSS THE FUTURE"とまったく異なるキャパのライヴを観させてもらったけど、どっちもすごい素晴らしいライヴだったね。

一同:ありがとうございます!

-渋谷CYCLONEのライヴはキャパも小さく、初期の楽曲中心だったこともあって、激ロックTOURで一緒に小箱を回ってたころを思い出しました。

Koie:ほんとに、そんな感じでしたね! 今回の10周年ツアーって、自分たちがどんなバンドなのかってことを再認識するためのツアーでもあったので。そんななかでも、自分たちのゆかりのあるライヴハウスで自分たちのゆかりのあるバンドと対バンするのは、とても感慨深かったですね。ライヴの2日前くらいにSiMのMAH(Vo)君に電話したんですけど、"古い曲やってよ! 「Set me free」と「Murderer」(ともにSiMの楽曲)が聴きたい!"って言われて(笑)。彼らもそういうところも楽しんでくれたんじゃないかと。

-なるほど(笑)。

Teru:俺たちが東京で初めて企画したイベント(2009年10月23日に開催した"Crossfaith pre.【The Artificial Theory For The Dramatic PARTY】")をやったのが(渋谷)CYCLONEで、そのときもSiMが出てくれたんです。

-そうだったね!

Teru:俺は2009年のライヴで着てた黒シャツをステージで着てたんですけど、そしたらなんか幽体離脱したみたいな感覚で、昔の自分が乗り移ったみたいな、不思議な感覚になりましたね。2009年にタイムスリップして、10年後の自分が見てる、みたいな。

Tatsuya:実際あれから10年くらい経ってるし、コイちゃん(Koie)がMCで"10年前もこの会場にいた人?"って聞いたら、ひとりふたりくらいで。そうやって周りの状況は変わっていってるし、自分の使ってる機材も変わったけど......。でも、やってる曲は、当時初めて東京に来たときにやってた曲だったから、不思議とタイムスリップしてる感覚になりましたね。"もう10年も経ったんだ!?"って改めて気づくことが多くて。ツアーが始めるまでは、気持ち的にそんなに変化はなかったんですが、実際ツアーをやってみて感じたことはむちゃくちゃ多かったですね。

Kazuki:10年前にやったときと今の自分とで、改めて変わった部分も認識できたというか。状況が変わってきたなかで、今の自分にあるものとないものが鮮明に理解できたライヴだったなと。

Hiro:さっきコイちゃん(Koie)も言ってたけど、"我々はどこから来て今何をしてるのか"、"我々は何者なのか"っていうことをもう一度あそこで確認できたし。Zepp Tokyo公演(2017年10月27日に開催した"10th ANNIVERSARY TOUR ONE MAN SHOWS - FAITH LASTS FOREVER -")の直前にあのライヴがあったっていうのは、組んでるときはそこまで考えてなかったんですけど、あとになって考えると、すごく意味のあった1日だったなって。

-10年前にいたお客さんがひとりふたりだったっていうのは、少し寂しいかもしれないけど、逆に言うと、それだけしっかり新しいお客さんがついてきてるってことで、現在進行形のバンドって証だよね。

Koie:それはそうですね(笑)。"俺たちは進化してるけど変わってへんぞ"っていうことが、今回の小箱の3本のライヴに込められてると思ってて。そこで、SiM、coldrain、HEY-SMITHが手伝ってくれたのも嬉しく感じたし、お互いに進化してるけど、信念は変わっていないっていうことを確認できて。お互い一筋縄ではいかない苦労があったのをわかってるからこそ、こうして協力してくれたのが嬉しかったですね。今回、10年前にいたお客さんが会場にひとりふたりだったとしても、"チケット取れなかったけど行きたかったな"と思ってもらえたら嬉しいし、10年前に来てくれてたお客さんが"CrossfaithってまだCYCLONEでこういうライヴやるんだ!?"ってどこかで知ってもらえたら嬉しいですね。

Teru:ちょうど、CYCLONEの20周年企画の一環でもあったんですよね。

Koie:CYCLONEが東京に来て初めてのライヴハウスだったり、初めてのプロモーション・ビデオを撮ったのもCYCLONEだったり、HER NAME IN BLOODとかBEFORE MY LIFE FAILSとかいろんな人との出会いがあそこであって。CYCLONEでこのシーンが生まれた、と言っても過言ではないくらいの場所ですね。

-そうだね。ただ、そういう懐かしさも感じつつ、今のCrossfaithはやっぱりビッグなステージの方がしっくりくるバンドに成長したんだなという印象を新木場STUDIO COASTで改めて感じました。

Koie:それはそうなんですよね(笑)。でも、そういうことにも、今回改めて気づけたというか。だからこそ、渋谷のCYCLONEから始まって良かったなって。

Hiro:店長の三浦さんも言ってはったけど"CrossfaithとSiMを目指してバンドやってる子たちもたくさんいるから、そういう意味も含めて今回CYCLONE 20周年の初日にCrossfaithの企画を置いたんだ"って。"CYCLONEみたいなステージで観たときに、そういう子たちがもっとイメージできるだろう"って。今回僕らにとってもCYCLONEに出る意味は大きかったですね。

-たしかにそうだね。新木場STUDIO COASTでの"ACROSS THE FUTURE"だけど、ラインナップもすごい良かった!

Koie:今回はだいぶ激ロックっぽかったですよね(笑)。5回目の開催で、ようやく"ACROSS THE FUTURE"っていうイベントが浸透してきたなって感じてます。Zepp Tokyo公演を売り切って、CYCLONEもあって、それからの(新木場)STUDIO COASTだったんですが、発表からすぐにチケットも大きく動いたんで、"これはきたな!"って感じがしましたね。まだ誰が出るかわからないタイミングで、みんなが信頼してくれてるっていうか、"[ACROSS THE FUTURE]ならヤバいやつ呼んでくれるやろ"っていうのを理解してもらえてるっていうのが、やっぱり嬉しかったですね。あとは、サバプロ(Survive Said The Prophet)もリベリオン(a crowd of rebellion)もそうやし、"[ACROSS THE FUTURE]にずっと出たかった"とか"Crossfaithと対バンしたくてバンド始めたんです"って言ってくれるバンドもいて。そういうバンドのステージを観てたら、始まった瞬間から感極まったというか(笑)。"やってきてよかったなー!"って思いましたね。

Hiro:客席の方から、コイちゃんとMISS MAY Iを観てたときも、お客さんたちみんなすごく楽しそうで。そういうところでもめちゃくちゃ感極まりましたね。

Koie:ようやくこのイベントにしかない空気感っていうのが作れてきたのかなって思いましたね。MISS MAY Iはもともと交流があったし、I SEE STARSは日本でいうこのジャンルの代表格がCrossfaithだったら、アメリカではI SEE STARSっていう立ち位置のバンドで。それぞれ違うタイプのバンドを呼べたっていうのもよかったと思います。今回は終わった瞬間から、次の"ACROSS THE FUTURE"を開催するのが楽しみでしたね。やっとCrossfaithのホームができあがったというか、僕たちが作る場所が浸透してきたなって。

-ラインナップはどうやって決めたのかな?

Koie:メンバーみんなで考えました。"この組み合わせが面白いんじゃないか"とか、いろんなパターンを話し合って。特にcoldrainは"外タレだろうがやっちゃうぜ!"みたいな勢いできてくれるから絶対に呼びたいというのが初めからありましたね。彼らは次の日もライヴという強行スケジュールのなかOKしてくれて。それにも感動しましたね。あとは、 "俺たちがフックアップしたい"、"ここから盛り上げていきたい"って意味と、海外のバンドが観ても"お!"って思うバンドを基準に国内のバンドは選びました。結果、すごく気合の入ったライヴを見せてくれて。日本のシーンの底上げっていうのもあるし、海外のバンドに対しても"日本のラウド・シーンって実はこんなに層が厚くてヤバいんや"って、いい刺激になったと思うし。今後は国内外問わず"[ACROSS THE FUTURE]の時期はスケジュール空けとけ!"って思われるイベントになっていったらいいですよね。

-次回も期待できそうだね。それにしても、ちゃんと洋楽、邦楽どちらも盛り上がるイベントって今本当に貴重だよね。下手すると、どっちかが休憩時間になっちゃうし。

Koie:そうなんですよ。それが、今回はなかったので。その点でも良かったなって思うんですよね。"どうなるんやろ......"ってのは、やっぱり毎回心配になるんですよね。でも、I SEE STARSは特にめちゃくちゃお客さんいましたからね! MISS MAY Iもすごく盛り上がったし。外タレに対する反応は、過去最高に良かったんちゃうかなって思うんです。ホンマに、"ACROSS THE FUTURE"を始めたときの狙いどおりというか。

Hiro:普段洋楽とか聴いてなさそうなお客さんとかも、その場で彼らの音を食らって突き動かされてるような光景が観れました。彼らにそういうきっかけを作ることができたのは良かったなって思いましたね。