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INTERVIEW

Crossfaith

2018.01.31UPDATE

2018年02月号掲載

Crossfaith

Member:Kenta Koie(Vo) Kazuki Takemura(Gt) Hiro Ikegawa(Ba) Tatsuya Amano(Dr) Terufumi Tamano(Prog/Vision)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-次回の"ACROSS THE FUTURE"にも期待してます。さてここから本題、1月24日リリースのシングル『WIPEOUT』だけど、前作『FREEDOM』(2017年8月リリース)から約5ヶ月スパンでのリリースと、ここ最近では最も短期間でのリリースだよね?

Koie:前作の『FREEDOM』を録るタイミングで、「Inside The Flames」を作ってたんですよ。さらに新しく作ったのが、表題曲の「Wipeout」と「Vermillion Gold」ですね。

-今はアルバムを見据えて曲を作っている時期なのかな?

Koie:そうですね。シングルを重ねたこの流れで、アルバムを早く作りたいなとは思ってます。

Teru:もう、早く曲作りたくて仕方ないですよね(笑)。

-では今回の作品はアルバムへの架け橋的な意味合いもあるのかな?

Koie:『FREEDOM』から受け継がれてる近未来的なテーマをしっかりと持ちつつ、アルバムに繋がっていく作品だよね。

Teru:"AKIRA"(※1982年から1990年にかけて"週刊ヤングマガジン"にて連載していた漫画)に出てきたような2020年くらいの"NEO TOKYO"的なイメージなんですけど、俺たちの解釈で言ったら、今はすでに2018年で俺たちもある種未来に生きてるようなもんだと思っているので、そこで"未来に生きてる俺たちが何を表現するのか"ってことをテーマにしていて。『APOCALYZE』(2013年リリースの3rdアルバム)のときも「We Are The Future」って曲があったり、『ZION EP』(2012年リリースの1st EP)のときも"マトリックス"からインスピレーションを受けてたり、これまでにもSF的な要素は盛り込んできたので、そこから"じゃあ、未来を生きてる俺たちが今何を提示するのか"ってことを今回のシングルや、次のアルバムで表現していきたいと思ってますね。

-アルバムの内容も見据えてのシングルとはいえ、ただの通過点ではない作品に仕上がっているよね?

Koie:そうですね。

-ちなみに今作のジャケットにメンバーが描かれているけど、インディ時代含めてアー写がジャケに載るのは初めてだよね。

Koie:今回、フランスのQuentinってアーティストにアー写を作ってもらったんですが、アー写がアートワークの一環になっていたんで、"これ、ええやん!"ってなって、ジャケットにも共通で使えたらなと思ってたんですよね。それで写真は2枚撮っていて、できたものを送ってもらったらいい感じだったんで、微調整して両方使うことになったんです。

-フランスのデザイナーと聞いて、たしかに外国人がイメージした日本っぽいなと。

Koie:そうですね。あとは、こちらからもいろんな言語を使ってほしいってリクエストをしてたので。面白かったのが、作ってる途中で思いっきり"カラオケ館"っていう看板がコラージュされてるのがあって、"これはちょっと......"って言いました(笑)。でも、完成したものは気に入ってますね。『FREEDOM』の、ちょっと一世代前の未来感とは違って、なんか抜け感があって、今回の「Wipeout」にピッタリなんですよね。

-なるほど。タイトル・トラックの「Wipeout」は疾走感のあるアッパーでダンサブルなラウドロック・チューンに仕上がってるね。Crossfaithの楽曲の中ではシンプルな構成だから一聴してノれる曲だと感じたんだけど、実際どういったコンセプトをもとに作ったのかな?

Teru:イメージは"近未来のレース"で、疾走感のある曲が作りたいなと思ってたんですよね。大きな世界観を表現したっていうよりは、ストーリーの中のワンシーン、みたいな感じです。それで、シンプルな曲になったんじゃないかと思います。

Koie:ドラムンベースを基調にというイメージは先にありましたね。PENDULUMのような疾走感が欲しいなって。でも、イメージは"未来のレース"って感じですね。実は"wipEout"っていうレース・ゲームがあるんですけど。

-タイトルはそこから?

Koie:Teruが、"Wipeout"って言葉をたまたま拾ってきて、それで"このWipeoutってあの[wipEout]?"って聞いたら"どのWipeout?"って話になって(笑)。偶然の一致って感じですね。