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LIVE REPORT

Crossfaith

2021.10.22 @USEN STUDIO COAST

Reported by 荒金 良介 Photo by Nishimaki Taichi

"このライヴハウスがなくなるのは本当に寂しい。コースト(USEN STUDIO COAST)最後のハードコア、メタルのライヴはCrossfaithです!"とライヴ終盤にKoie(Vo)は熱く語っていた。

Crossfaithが結成15周年を祝した全国ツアー"15th ANNIVERSARY TOUR - ATLAS OF FAITH -"を開催。8ヶ所にわたるツアー3日目のUSEN STUDIO COAST(東京)公演は1階、2階共にびっしりと埋め尽くされ、観客のジャンプで久しぶりに揺れるコーストを体感した。SEと共に鮮やかなライティングが灯り、Koie、Kazuki(Gt)、Hiro(Ba)、Tatsuya(Dr)、Teru(Prog/Vision)のメンバー5人が登場。「Countdown To Hell」を筆頭に前半からトップ・スピードで駆け抜け、まさに地獄の入口とも言える苛烈な演奏でフロアを焦がしていく。コロナ禍で溜まりに溜まった感情を、すべて音楽に昇華させる暴虐のメタルコアは鋭さに拍車がかかっていた。9月に配信シングルとして出た「Slave of Chaos」は、まさにコロナ禍に生まれた楽曲である。Koieのラップで幕を開け、混乱した世の中で自分の意志は貫け! というメッセージ性を秘め、ヘヴィネス一辺倒に陥らずにパーティー感溢れるパートを盛り込むなど、新たな表情を見せるカオティック・ナンバーだった。

"15年いろんな曲を作って、俺らもみんなも曲に思い出があると思う。ここから俺たちとタイムスリップできますか?"と問い掛け、「Eclipse」、「OMEN」のマッシュアップ・バージョンを披露。これには観客も激しく反応し、"俺らの客、モッシュなくても最高に楽しんでるやん"とKoieもご満悦の様子。ラウド系のライヴにおいてモッシュ、ウォール・オブ・デスは当たり前の風景だったが、それを封印されても会場の温度に特段の変化がなかったのは特筆すべき点である。
そして、コースト名物の巨大なミラーボールが回るなか、ヘヴィ&ダンサブルな「Photosphere」も一段と映えていた。"大切なお前たちと一緒に作る曲"と前置きすると、10月に出た配信シングル「Feel Alive」を披露。メンバー自らハンドクラップを煽り、観客もそれに追随する形でピースフルな景色を作り上げていく。また、ここに集まった人たちの心に寄り添うKoieの柔らかな歌唱力も絶品だった。

ドラム・ソロを挟んだあと、"ここからブチ上げるぞ!"と煽り、再び戦闘モードに突入だ。"俺たちのルーツを語るにはハズせない。いなくなったメンバーに届くように......"と言ったあと、SLIPKNOTの「People = Shit」をプレイ。Tatsuyaは頭を振り乱しながらブラストビートを叩き、Joey Jordison(Dr/ex-SLIPKNOT)が憑依したようなプレイを見せつける。今年7月に他界したJoeyに捧げたカバーに観客も騒乱状態に陥っていた。本編を「Xeno」で終えると、アンコール一発目は彼らの名を一躍広めた名曲「Monolith」へ。壮絶なヘドバンの嵐を作り上げると、ラストは「Leviathan」をドロップ。まるで地獄と天国を接続させた壮大な1曲で締めくくり、多くの人たちを感動の渦に巻き込んで、ショーは終了した。

"今日の景色は一生忘れない"とKoieは言い残し、コーストの床を名残惜しそうに拳で何度も叩く姿がとても印象に残った。ツアーはまだ続くけれど、15周年の節目に自分たちの大好きな会場でやれた喜びは格別なものだったに違いない。その抑えきれない心の高鳴りは、以心伝心と言えるほどに観客にも確実に響いていた。

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