COLUMN
NoGoD 団長のあなたの知らない激ロックな名盤紹介 第46回
「ヴォーカリストとして誰に影響を受けたのですか?」
この質問をされる事が多々あるのだが、実は結構困る事がある。
何故かというと、話が長くなってしまうからだ。
明らかに「この人、絶対このアーティストに影響受けてるわ」って分かりやすければ良かったのだが、私の場合はあまりにも色々なテイストが混ざりすぎていて、誤解のないように説明するには時間が掛かりすぎてしまう。
なので今回は私が影響を受けたヴォーカリストを厳選して10人に絞って紹介したいと思う。
断罪!断罪!また断罪!! / 筋肉少女帯


・大槻ケンヂ
小学生の頃に父親にCDラジカセを買ってもらい、そのままCDショップに連れていってもらった。そこで「好きなの3枚買ってやるよ」と言われ、ジャケット的に特撮ヒーロー系だろうと思って選んだこの1枚。再生した瞬間に今まで聴いていた音楽の概念が全て吹き飛んだ。それ以降、私は普通の音楽を聴けなくなり、まさに激ロックな人生を歩むのであった。全部オーケンのせい。


・ANCHANG
90年代後半、日本でメタルが完全に下火だった時代に彗星の如く現れたジャパメタ界の救世主。私を含め多くのキッズ達にメタルはカッコいいと教えてくれた偉人。超絶ギターテクがフィーチャーされる事の多いANCHANGだが、ぶっちゃけ歌もめちゃくちゃ上手い。音域も声質もニュアンスも活舌も常人では決して真似できない。でもANCHANGにそれを伝えると「え~?適当やで~」と恥ずかしがるのは彼の悪い癖。


・冠徹弥
以前のコラムでも取り上げた冠さんと、前述のANCHANGが居なかったら私はヘヴィ・メタルの道には進まなかったであろう。ANCHANGとは似て非なる冠さんのスタイルには大いに影響を受けた。ロブ・ハルフォードよろしくの独特のヘヴィ・メタルシャウト。兜に鎧に鎖。優しい目。最近伸びてきた髪の毛。その全てが愛おしい。


・中島卓偉
メタル原理主義者になりかけていた10代の頃、「声が高けりゃ正義」と信じて疑わなかった私の目を覚まさせてくれた恩人。パフォーマンス、熱量、メッセージ、人柄、etc......。ヴォーカリストとはこうあるべきだと、全てを教えてもらった。
未だにライブを観に行かせてもらうと毎回号泣させられる。
私の中で、ロックヴォーカリストの頂点は永遠にこの人だ。


・hyde
「影響を受けた?嘘だろ?」と思う読者が殆どだろうが、事実なのだ。
小学生の時にTVで「Blurry Eyes」が流れ、体に衝撃が走ったのを今でも覚えている。
「こんな美しいものがあるのか......。音楽って、バンドってすごいや」と、この時に生まれて初めてバンドというものに憧れを抱いた。そして翌朝、洗面台で顔を洗い鏡を見て思ったのだ。「俺には無理だ」と。
さて、そろそろお気付きの方も居るかもしれない。
まだ5人しか紹介できていない事に。
私も書いていて早々に気が付いた。文字数が足りないと。
という訳で今回は国内編という事にして、次回国外編に続く!!
- 1