DISC REVIEW
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ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの濃厚な部分を切り取った前作を経て、今回は四季をテーマに据えたコンセプト・ミニ・アルバム。このために作った夏仕様の新曲「千夜を越えて花束を」に加え、「櫻」、「あの日の空は極彩で」、「彩白」の3曲は現メンバーで再レコーディングされたものだ。もともと団長のハイトーン・ヴォーカルを含めて、歌とメロディー・センスの良さに定評があったバンドだけに今回それを前に押し出したアレンジが施されている。アコギ1本でも成立しそうな歌メロ、情景が見えてくる歌詞の世界観は、洋楽に振り切った前作とは対照的に邦楽からも多大な影響を受けた彼らのルーツが透けて見えてくる。今回[visions](CD+DVD)、[sounds](CD 2枚組)と2パターンで内容も違うので、要チェック! 荒金 良介