DISC REVIEW
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全7曲入りのミニ・アルバムは、新4人体制で作り上げた初作品。まずはダークなインスト曲「Curtain Rises」(DDTプロレス所属の竹下幸之介の新しい入場テーマ曲に決定したコラボ・ソング)からただならぬ空気を感じさせる。地べたから再び上を目指そうとする真の強さに漲っているよう。赤裸々な歌詞を含めて、今作にはヘヴィなエモーションが詰め込まれ、過去作とはまた違うディープな聴き心地がある。団長(Vo)の哀愁に満ちたキャッチーな歌メロは耳を惹きつけ、一音一音のフレージングが研ぎ澄まされた演奏もズシッと重い。楽曲によって手数が多いものや、あえて抜いたものもあり、そうしたメリハリや押し引きも楽曲の多彩な表情に繋がっている。作品トータルの世界観も楽しめる秀逸作と言っていい。 荒金 良介