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LIVE REPORT

MONSTER BOX Vol.00

2014.02.02 @新木場STUDIO COAST

Writer 荒金 良介

新木場STUDIO COASTプレゼンツの新イベント"MONSTER BOX Vol.00"が開催された。開演15時、まずは自らヲタイリッシュデスポップバンドと名乗るキバオブアキバが登場。"オープニングアクトをやらせてもらいます。特典映像みたいな感じです!"とふとし(Vo)は軽くジャブを打ち、サンプラーと鍵盤擁する6人編成から放たれる音像はヘヴィでどこかキュート。時折ツイン・ヴォーカル風に掛け合う場面も迫力十分だった。ラストはBABYMETALもカヴァーした「Animation With You」で観客が拳を突き上がる光景も見られた。
続いて元ASHLEY SCARED THE SKYのメンバーが新たにモロッコ系ハーフのIsam(Vo)を迎え、心機一転してバンド名変更で始動したMAKE MY DAY。流暢な英語でIsamが挨拶すると、1曲目「Once」から怒号のようなスクリームとブリブリにヘヴィな音をぶっ放つ。腕力で押すだけではなく、LMFAOのカヴァー曲「Party Rock Anthem」ではパーティー感溢れる熱狂も作り出していた。
昨年の"Ozzfest Japan"で大きなインパクトを与えたARTEMAは、"今日は全部丸ごと楽しもうぜー!"とko-hey(Gt)が明るく呼びかけ、生気みなぎるパフォーマンスで畳みかける。日本語を織り交ぜた和メロのヴォーカルや骨太の演奏も力強く、ラウドかつエレクトロなグルーヴ感も冴えていた。
ド派手な衣装に身を包んだ団長(Vo)率いるNoGoDは"もっと声出せ!"と観客を煽りながら、尖鋭的なヘヴィ・メタルを解き放つ。METALLICA風の地を這うテンポ感が心地いい「Carnival」ではコール&レスポンスを、ラスト曲「STAND UP!」の爽快感も強烈で会場を盛り上げた。
沖縄発のROACHは現場で培ったライヴ感を叩きつけてくる。観客を瞬時に1つにする「HIGH FIVE!!」でいきなり始まり、熱いメッセージを込めた「LINE」とキラー曲を連発。「No Reason in the Pit」ではMUCCのミヤ(Gt)や、ギルガメッシュの左迅(Vo)をゲストに迎え、お祭り感を底上げする演出も最高だった。
全員黒い衣装で身を固めたlynch.は、ド頭から漆黒のヘヴィネスで鋼鉄の演奏を猛アピール!「VANISH」では観客との熱い掛け合いもあり、息つく暇のない濃厚な空間を作り上げた。意外にもこの会場でやるのは初めてだったらしく、バンド側の新鮮な気持ちでステージに立ったに違いない。4月にはフル作も予定しているそうなので楽しみだ。
次は唯一海外から来日したドイツ発のピコリーモ系バンド、ESKIMO CALLBOYだ。ラップ調のニュアンスを挟みつつ、激シャウトするツイン・ヴォーカルがインパクト大で、さらにツイン・ギター擁する胸板の厚い演奏も破壊力抜群だ。今年1月に出た最新作『We Are The Mess』から「Party At The Horror House」など数曲プレイし、フロアを興奮のるつぼ化させた。
そして、この日のトリを務めたのはギルガメッシュ。今年結成10周年を迎える彼らは、気迫のスクリームとキャッチーな歌メロを使いこなし、エレクトロを活かしたラウドな音像で襲いかかる。"へばってんじゃねえぞー!"と左迅の執拗に観客のケツを蹴り上げるMCも貫禄に満ち、6時間半に及ぶ長丁場のイベントにトドメを刺した。
この日は多くの出演バンドが"ヴィジュアル、ラウド・シーンの壁を壊したい"と力説していたが、まさに今日の現場はジャンル関係なく熱狂的な盛り上がりを見せていた。今秋には"MONSTER BOX Vol.01"も開催する予定なので、そちらも是非期待したい!

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