DISC REVIEW
-
今年3月に"総決算ライヴ"と位置付けたZepp DiverCity Tokyo公演(今作の初回盤のみ11曲入りのライヴDVD付き)で、圧巻のパフォーマンスを見せた彼ら。次はメンバー全員で楽曲制作に励むと言っていたが、届いた6曲入りEPは悠介(Gt)が「BE STRONG」の作曲を手掛けた以外は葉月(Vo)のペンによるもの。だが、今作には第2章幕開けと言えるlynch.の姿が刻まれている。よりダークで、よりハードな音像を追求したサウンドになっているものの、以前と違うのはラウドとメロディアスな要素がトルネード状態になり、聴き手の喉笛に襲いかかる攻撃力を発揮している点だ。ファットな音作りを狙ったというドラムを含め、もっと大きなフィールドで勝負を賭けたい、と欲する強い意志が透けて見える。 荒金 良介