DISC REVIEW
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ワインで言うなら年代物のフル・ボディ、マグロだったらトロ、果物であれば完熟の味わいといったところだろうか。この第2弾シングルで、グラマラスなロック・ヴォーカリスト HAZUKIの体現するソロ・ワークスにはより脂がのってきた感じがする。ライヴ映えしまくりなアグレッシヴ・チューンTrack.1、BAY CITY ROLLERSの「Saturday Night」をオマージュしながらもシニカルなアプローチの爛れた歌声で聴き手の心をかき乱すTrack.2、ルンバ・フラメンカなどを思わせるラテンの風が吹く中で歌声が心地よく響くTrack.3と、共同作業者 PABLO(Pay money To my Pain/The Ravens etc.)との相性の良さが生かされた曲はどれも旨味の塊なり。 杉江 由紀