INTERVIEW
ACME × MAKE MY DAY
2023.01.12UPDATE
2023年01月号掲載
3月3日にACME主催のツーマン・イベント"「ザ・ラストワンショー2023」シーズン1『爆音ひな祭り』supported by 激ロック"が開催決定。本イベント・シリーズは、DaizyStripper、SILHOUETTE FROM THE SKYLITと、活動のフィールドにとらわれずACMEの敬愛するゲストを迎えて開催されてきたが、通算4回目となる今回は第1回で共演したMAKE MY DAYとACMEが再びあいまみえる。なぜあえて再びまたMAKE MY DAYをゲストに指名したのかを詳しく訊くため激ロックでは両者による座談会を実施。互いへの感情やライヴへの思いをひもといていく内にその真意が垣間見えたので、ファンならずとも、ファンならなおのこと、一読してほしい。ラウド・シーンの未来について手がかりを得られるはずだ。
ACME:CHISA(Vo) 将吾(Gt) RIKITO(Ba)
MAKE MY DAY:Isam(Vo) Julian(Gt/Vo) U-ske(Ba) Tkken(Dr)
Interviewer:村岡 俊介(DJムラオカ) Photographer:生田 大起
-2回目の座談会となりますが、今回の主題は3月3日のACME主催イベント"「ザ・ラストワンショー2023」シーズン1『爆音ひな祭り』supported by 激ロック"についてです。2022年3月に同じくSHIBUYA CYCLONEでACME企画の記念すべき第1回目("ACME 主催イベント「ザ・ラストワンショー 2022・シーズン1 supported by 激ロック」")にMAKE MY DAYが出演していますが、その際のお話を聞かせてください。実際対バンしてみてお互いいかがでしょうか?
Julian:良くも悪くも想像通りの部分もありつつ、V系V系しすぎてないというか。すごく楽しいライヴだったと思います。コラボもしてもらったし。
RIKITO:そうですね。
Julian:そしてシャウトうまっ! って僕は思いましたね(笑)。
CHISA:とんでもないです!
Julian:あと、HAL(ACME)がドラム叩いてたのを久々に見て"ドラム叩いてる~"って、すごく懐かしいというかエモーショナルな感じになりました。Tkkenさんはいかがでしたか?
Tkken:前のACME企画のときって加入して3回目か4回目のときだったんですよね。まだ緊張もあったんですけど、ACMEのお客さんもめちゃめちゃいい人で盛り上がってくれたので、楽しかったなって思ったし......でも、V系ちょっと怖いなって思ってた部分があったんですよね。
Julian:本当は怖いらしいよ、お酒すごく煽ってくるらしい(笑)。
Tkken:上下関係とかがあると思ってたんですけど、みなさんいい人でそのイメージがなくなっていきましたね。
Julian:"上"はいい人だった!
Tkken:怖い先輩たちじゃなかった(笑)。
Julian:U-skeさん、いかがですか?
U-ske:ACMEとMMD(MAKE MY DAY)の第1回座談会(※2022年2月号掲載)に俺とTkken参加してないじゃん。IsamとJulianが勝手にACMEと仲良くなってて"楽屋いづら!"とは思ってました(笑)。
一同:(笑)
-Isamさんはいかがですか?
Isam:とりあえず、まず誰もコロナにならず、無事やれて良かった。ほっとした感じ。それと、僕らも"ラウド"っていう凝り固まったシーンでしかやらないわけではなくて、幸せなことにいろんなところでやってこれてるんで、ACMEのお客さんに対してもなんの違和感もなくやれたんです。なので"ACMEとやれたから、このお客さんだから特別こうだった!"とかは正直なくて、普通に自然体でやれたんですよ。僕らがやってきたことを出せる機会をくれてありがとうと純粋に思うし、こうやって2回目また呼んでくれるのは、"俺らのことそんな好き!?"って思う(笑)。
Julian:手札がなかっただけかも......。
一同:(笑)
Isam:マイナス思考~(笑)。でもまた呼んでくれたことがすごく嬉しいんですよ。だから僕らもACMEも前回を超えるライヴをせねばなと思います。
-対してACMEのみなさんはいかがですか?
CHISA:僕はコラボをやらせてもらったんで、こういうときヴォーカルやってて良かった~って思いますね。なかなかギターやドラムでコラボとかできないじゃないですか。だからすごく楽しかったですね。僕らの曲にもコラボで出ていただいて。
Julian:めちゃくちゃ短いやつだけどね。
CHISA:でも、あとで記録用の映像を観てるときに何か凝縮されたパワーみたいなものを感じて、自分たちの曲がまた違う顔を見せたというか、面白かったです。よかったら次の3月でのツーマンでもコラボしたいなって思ってます。
-ACMEの曲でフィーチャリングしたんですか?
CHISA:お互いに1曲コラボしたんですよ。
-もうちょっと詳しく教えてもらってもいいですか?
Julian:僕らの曲は「Wake Up」(2020年リリースのアルバム『Mind Haven』収録曲)って曲で、ブレイクダウンの前のシャウトで出てきてもらってシャウトしてもらった。ACMEさんは「サンライズ」だっけ......?
RIKITO:あぁ、「RISING SUN」(2020年リリースのシングル表題曲)(笑)?
Julian:絶妙に違った(笑)。
一同:(笑)
CHISA:出てきていただいて、盛り上げていただきました。
-それはIsam君?
Isam:はい。
-RIKITOさんは前回のACME企画どうでした?
RIKITO:そうですね、結構僕らはヴィジュアル系の中では、特に音がデカいって言われてて、"見せつけてやろう!"ぐらいの感じで行ったら、(MMDが)それを上回るデッカい音で!
Isam:そうなんだ(笑)!
RIKITO:本番中に楽屋で聴いてたら、楽屋の扉ぶっ壊してくるんじゃないかってくらい揺れてて(笑)。でもだいたいそういう楽器隊の音が大きいバンドの場合、ヴィジュアル系とかだと、ヴォーカルが聞こえないとか、もうインストでいいんじゃないかってぐらいのアンサンブルになってるんですが、(MMDさんの場合)大きい音ながらすごくアンサンブルとして成り立ってて、全部のパートがきれいに抜けてくる。さらにIsamさんが歌った瞬間にそれを超えてくる声量というか、ヴォーカルの圧があって、すごく感動した思い出がありますね。
Julian:めちゃくちゃちゃんと観てるんですね.......(笑)。
Isam:ありがとうございま~す(笑)。
-他のV系のバンドに比べて音圧がすごい?
RIKITO:もう全然違いますね!
Julian:V系ってみんな中音小さいもんなんですか?
将吾:ちっちゃいですね。
CHISA:まぁいろいろいるってのもありますけどね。クリーンっぽいバンドも多いんで。
RIKITO:やっぱちゃんと音作りされてるな、考えて作ってるなって。
Isam:いや~良かったやってきて。音作り大事だね。
Julian:俺がやってんだけどな。音作り全部。
一同:(笑)
U-ske:完全にツッコミ待ちだったな(笑)。
将吾:俺は、シャウトの音量がこんなにもデカいものかって。
CHISA:本当そうそう。
将吾:V系でああいうの聴いたことないんですよね。それをウチの(元ARTEMAの)HALさんに言ったら"あれぐらいが普通と思ってたけど、ヴィジュアル系ってちっちぇーな?"って(笑)。まずそれにびっくりした。
Isam:大きすぎるのも喉に負担がかかってしまうんで良くないんですけどね。セーブして同じぐらい声を歪ませるのが難しくて。逆にデカい声じゃないと出したいところが出せないんで、HYDEさんはすごく小さく歌ってマイクの音を上げてるってって聞きますし、だからこそああいうロング・ステージを何本もやれるのかなと思うし。そこは本当に僕のやらなきゃいけない次のステップかなって。
RIKITO:すごいっすね。あの音量出ないですけどね(笑)。
将吾:あとは、音楽的にもともと好きなのもある。楽屋で音が聞こえてきたときにこれこれって感じで、自然と頭振ってノれるっていう。