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INTERVIEW

ACME

2022.07.11UPDATE

2022年07月号掲載

ACME

メンバー:CHISA(Vo) 将吾(Gt) RIKITO(Ba) HAL(Dr)

インタビュアー:山口 哲生

今年1月に『Enchanted』、5月に「Heaven's door」と、リリース攻勢を続けているACMEが、7月1日に新曲「Kagaribi」を発表。5月に開催した"ACME 5th Anniversary Live Tour 2022 [5en5ation]"のツアー・ファイナルにて解禁された同曲は、5周年という節目を迎えた胸中と、現在のACMEの魅力をすべて閉じ込めた"全部乗せ"曲に仕上がっている。2022年下半期は、北米ツアー"FAKESTAR Presents ACME NORTH AMERICA SUMMER TOUR 2022 「WILDFIRE」"や、SILHOUETTE FROM THE SKYLITを迎えたツーマン"ザ・ラストワンショー 2022・シーズン3 再びACME汁祭り supported by 激ロック"を開催と、話題が事欠かない4人に、最新曲を中心に話を訊いた。

-ACMEはそこまでリリースが空くバンドではないですが、今年に入ってから、1月には『Enchanted』、5月には「Heaven's door」、そして今回7月1日にリリースの「Kagaribi」と、3作品出しているんですよね。

HAL:まぁでも、今回は刻んだんですよ。いつもだったら2曲入りで出して、少し空けてという感じでしたけど、「Heaven's door」と「Kagaribi」は1曲ずつだったので。

将吾:本当は「Heaven's door」と「Kagaribi」を一緒に出す予定だったんですよ。

HAL:やっぱりファンのみなさんも、"次にこれがある"っていうのが常にあると、"もうちょっと生きてみよう"と思えるじゃないですか。楽しみが常にあったほうがいいと思いますし。

RIKITO:でも、レコーディングは同じタイミングで終わらせているので、「Kagaribi」はようやくっていう感じはありますね。

-いつ頃に作ったんですか?

将吾:今年だっけ? 去年アメリカから帰ってきてからだったから。

HAL:そんな前? 春頃に作っていたイメージがあるんだけど。わりと最近でもなかった?

RIKITO:(※スマホを見ながら)2月23日に選曲会があって、そこで「Kagaribi」をやろうって決めてますね。

CHISA:(※スマホを見ながら)で、マスタリングが4月10日です。

RIKITO:自分たちでもわからなくなるぐらい、曲を出してます(笑)。

HAL:どれがどの曲だったのかっていう(笑)。

将吾:アメリカに行くとわけがわからなくなるんですよ。スケジュール的に、向こうに行く前にレコーディングしなきゃいけなくなったりして、マスタリングとTD(トラックダウン)が2ヶ月ぐらい離れたりするんで。

CHISA:今回は、ゴールデンウィークからツアー("ACME 5th Anniversary Live Tour 2022 [5en5ation]")をしたんですけど、その前に録っちゃおうっていう。

将吾:そうだ。ツアーで新曲が欲しいっていう話だったんですよ。

HAL:それで「Heaven's door」を先に出して、ツアーで演奏して。

CHISA:で、ファイナルで「Kagaribi」を発表しようって感じでしたね。

将吾:ツアー・ファイナルで"新曲やります"って言ったときに、"え?"って声が聞こえたんですよ(笑)。"さっきやったけどもう1回やるの!?"っていう。

-"どの新曲?"っていう(笑)。

将吾:そうそう。"この前、出したやないか!"みたいな(笑)。

CHISA:たしかに(笑)。

-シングルである程度のボリュームを持って出すことと、配信で点を置くように1曲ずつ出していくことと、バンド的にどっちのほうがやりやすかったりします?

CHISA:レコーディングすることに関してはどちらもあんまり変わらないので、作ったものをどう出すかの違いかなっていう。そういう意味では、さっきHALさんも言ってたけど、楽しみを分けて、また次の楽しいことがあるっていうふうに出せるのは、今っぽくていいのかなっていう気がしますけど。

-あと、今年に入ってから発表された『Enchanted』、「Heaven's door」、そして今回の「Kagaribi」で、カラーをかなり変えて出していますよね。そういうものにしようという狙いみたいなものもあったんですか?

CHISA:『Enchanted』が結構変わり種だったから、そこからの......。

将吾:王道パターン?

CHISA:王道というか、ACMEのサウンドと言えば、みたいな感じですかね。「Kagaribi」に関しては、歌モノというか、メロがちゃんと立っている曲をワンマン・ツアーのファイナルで出したいっていうのもあったので。そういう意味では「Heaven's door」とだいぶ違うものを選んだところはあります。

-「Heaven's door」はメタルコア的で、かなり重量感がありますけど、原曲はどなたが持ってこられたんですか?

CHISA:将吾さんでしょ?

将吾:そうやった(笑)。"Heaven's door"っていうタイトルだけだと、完全にCHISA君のイメージなんですよ。"ジョジョ"("ジョジョの奇妙な冒険")やから。

CHISA:好きだからね(笑)。

将吾:でも、歌詞はHALさんが書いたんよな。曲は誰やったっけ......って思ってた。

-(笑)王道パターンというお話がありましたけど。

将吾:俺の中では、「Kagaribi」のほうがACMEの王道な感じなんですよ。ACMEならではというか、昔からあるACMEの王道で、「Heaven's door」は最近のACMEって感じ。

HAL:なんなら将吾の最近のブームだよね。

将吾:うん(笑)。でもたぶん、自分のブームの曲しか作れないんですよ。もう1曲、似たような曲も作ってたんで。

RIKITO:聴いたときは、またさらに重たいのを持ってきたなぁって思いましたね(笑)。僕がやってこなかったジャンルなので、戸惑いというよりは、どういうフレーズを持っていけばいいのか、どう弾きこなせばいいかっていうのは、すごく悩みながらレコーディングしてました。ベースのリフはギターとユニゾンしてるんですけど、それがすごく難しいんですよ。というのも、僕がすごく変則チューニングすぎて(笑)、それで弾こうとすると運指を駆使しないといけないのもあって大変でした。

-作詞はHALさんですね。最後の瞬間まで戦い続けろという強いメッセージになっていて。

HAL:曲もわりとガチガチな感じなので、そういうものにしようかなって。自分を追い詰めるだけ追い詰めてみるというか。"ここが限界だ"と思ったところって、勝手に決めただけのものであって、その向こう側に行ったからこそ見える景色があるんじゃないか? っていうのを、私の趣味の登山から学びまして。

将吾:絶対山の話やと思った(笑)。

-「WALK」(2021年リリースの11thシングル『月光浴』収録曲)の歌詞も登山がもとになったっていう話でしたよね?

HAL:最近はもうそっち関係ですね。"登山=人生"なので。だから、限界を超えようぜっていうことを、笑っちゃうぐらいすごい感じで言ってみようと思って。

-"Even if someone spits on you/Even if they stomp on your face"とか、なかなかすごい状況というか。

HAL:顔を踏まれようが唾かけられようが関係ないだろっていう。別に死ぬわけじゃないし。足が折れても腕があるから前に進めるだろ、両腕折れたら歯で進んでいけ! っていう。生きることに執着することって、普段はあまり考えないかもしれないけど、そういう内容にしてみました。

-この曲のメロディを考えたのは将吾さん?

将吾:そうです。

-すぐに浮かびました? 若干日本っぽさがありますけど。

将吾:メロディが一番迷いましたね。ガチガチの向こうっぽいものを作ってもなと思って、そういうメロディをつけました。ただ、キーが高いから大丈夫かなとは思ったんですけど。

-大丈夫でした?

CHISA:レコーディングは全然大丈夫でしたけど、ライヴは大変だなと思いながら録ってましたね。これだけシャウトしてるし、メロも歌うしっていうのがずっと続くので、山登りしてる感覚というか。

HAL:限界を超えろっていう(笑)。

将吾:さすがに高すぎて反省して、今作ってるデモはキーが結構低いです。

RIKITO:極端!