DISC REVIEW
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空気を読むことこそが、至上の処世術だとされているフシがある昨今。そんなのってツマラナイ! と感じる方には、ぜひともこの1枚をおすすめしたい。まずは、アーティスト名からして、なんとアクメだ。わざわざこんなふうに名乗るヤツらが、ヤバくないわけがない。公式資料には"「架空の世界の不良少年」をコンセプトに、不完全な思春期の衝動とジャパニーズカルチャーの融合を抑圧への反抗を現したエッジィなヴィジュアルとサウンドで描く"との文言も見られるが、とりあえず小難しいことはヌキにしてもアクメの音は相当に尖っている。すべてをかっさらうような、無謀にも近いパワー感に溢れている。ありがちなイタい轟音などではなく、ヤバいほどにキモチイイ轟音で。ここはもう思いっきり、アクメしちゃいませう♡ 杉江 由紀