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INTERVIEW

MAKE MY DAY

2014.05.21UPDATE

2014年05月号掲載

MAKE MY DAY

Member:Julian (Gt/Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

短期間で2度に渡るメンバー・チェンジ、ASHLEY SCARED THE SKYという名前を手放し、MAKE MY DAYへと改名。そして高速道路での事故によるメンバー救急搬送と、度重なる逆境を乗り越えついに1stフル・アルバム『Relentless』を完成させたMAKE MY DAY。
そんな彼らの1stフル・アルバムを紐解くため3度に渡る取材を敢行。そんな激ロックマガジン初の3号連続インタビュー第1弾はバンドのブレーンであるJulian(Gt / Vo)の単独インタビューを掲載。昨年末のKentaro脱退から今に至るまでを順を追って振り返ってもらった。


-まずは避けては通れないASHLEY SCARED THE SKY(以降ASTS)に関して聞かせてください。2010年に結成して以来、約3年間の活動を経て、去年10月24日にヴォーカルのKentaro君が脱退となりました。彼の脱退の経緯を教えてくれるかな。

いがみ合っていたとかじゃなくて、バンドとしてこれからやっていく、アルバムを作っていく時に健康的に創作活動をしていける関係性ではなかったことが1番の要因でした。バンド内の空気が悪くなってしまっていて。僕らも、あのタイミングでそういうことをすることがどういう結果を招くことになるのかは分かっていたんですけど、そうせざるを得ないくらいにバンド内は危機的な状況でしたね。苦渋の決断でした。

-メジャー・デビューにアルバム・リリース間近とバンドの置かれている状況が非常に良かっただけに聞いたときは本当に驚きました。

メジャーになってからは、アマチュアの時以上にKentaroと関わる時間が増えて、それに伴ういろいろな決断増えてきて、そこで人間性の違いがより浮き彫りになってきたんですけど、あの時がそのピークの時期だったのかなと思いますね。

-インディーズでマイペースで活動する中では気にならなかったことでも、メジャーというネクスト・ステージで戦っていく中ではモチベーションの差などを強く感じてしまったということなのかな?

そうですね。音楽性の違いとかはないんですけど、バンドを良くしていくための考え方のゴールの違いというか......。取材で言うほどでもないような細かいことの積み重ねなんですよね(苦笑)。

-バンド組んですぐにCD出してメジャー・デビューも決まってと、今までの活動であまり大きな挫折を味わっていないこともあって、Kentaro君の脱退はメンバー的にはかなり堪えたんじゃないかな?

そうですね。"あとはやるだけだ!"って前向きにはなれましたが、それに伴った影響が想像以上に大変でしたね。

-それはファンやバンド仲間からの反応?

ファンの方もそうですし、周りの大人たちへの影響というか......。応援してくれる人たちへの影響が大きかったですね。とにかくタイミングが悪かったんで......。バンド仲間はみんな理解を示してくれましたね。

-その後、CRYSTAL LAKEのRyo君や元MergingMoonのShunsuke君などをゲストに迎えてライヴを行っていましたが、ゲスト・ヴォーカリストを迎えてのライヴは新鮮だったのでは?

はい、とても新鮮でしたね。Kentaroも良いシャウターだったんですけど、ちょっと特殊なスタイルだったので、Ryo君やShunsuke君みたいな男気系のオーソドックスなシャウターと実際に合わせてみて、これこれ!みたいな感じはありました(笑)。Kentaroがいなくなっていろいろリアクションもあって、僕らも大変で落ち込んでた時期だったんですけど、彼らとのライヴは凄く刺激になりましたし、サポートとはいえヴォーカルが入った状態で演奏して、少し未来のヴィジョンが見えて。まだ現ヴォーカルのIsamではなかったけど"これならかっこいいものが作れる!"っていう前向きな気持ちにもなれましたね。

-それまでずっと変わらない4人でやってきた中で、1人変わってしまったらどうなるんだろうって怖さもあったけど、他のヴォーカルと一緒にライヴをやってみたら今後に光が見えた、というような感じかな?

そうですね、むしろそうなるための決断だった部分も大きいので。

-ライヴもキャンセルせずでしたもんね。キャンセルしようと思えばできたんですか?

しようと思えばキャンセルできたかもしれないですが、キャンセルだけは絶対にしたくなかったんです。こんな大変なときだからこそ一緒にやろう!って応援してくれるイベンターさんやライヴハウスの方、バンド仲間に誘ってもらって、逆に脱退後にライヴが増えたりもして。