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INTERVIEW

"Zephyren 5th Anniversary A.V.E.S.T project vol.14"対談 第2弾

2020.02.12UPDATE

"Zephyren 5th Anniversary A.V.E.S.T project vol.14"対談 第2弾

FLOW:KOHSHI(Vo) TAKE(Gt)
ヒステリックパニック:とも(Vo)
MAKE MY DAY:Isam(Vo) Julian(Gt/Vo)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by 新倉映見

いよいよ3月1日に渋谷全6会場で開催される"Zephyren 5th Anniversary A.V.E.S.T project vol.14"。激ロックでは前回に引き続き今回も、出演する3バンドから5人が集まっての特別対談を開催。Zephyren代表、GEN氏とは20年来の友人でもあるFLOWのふたりとの出会いから、これまで続けてきたそれぞれの思い、"A.V.E.S.T"当日に向けての話まで、様々に語った。

-先月のAiliph Doepa、Another Story、オメでたい頭でなにより、THE冠、ビレッジマンズストアの5バンド6名で行った対談に続き、"A.V.E.S.T project vol.14"特別対談の第2回目となります。FLOWのおふたりは、激ロックの姉妹媒体であるSkream!で昨年11月にイベントに出ていただいて([Skream! Presents "YOUR HERO"])、改めましてありがとうございました。そして今回、激ロックでは初登場となりますね。

TAKE:激ロックDJパーティーのほうではお世話になってるんですけどね。本誌は初めてです。

-そうですね。イベントに出ていただいているので、意外な感じはするんですが。

TAKE:やっと入れていただきました(笑)。

-逆にGENさんとの関わりは、相当古いですよね。

KOHSHI:デビュー前だもんね。

TAKE:今年デビュー18年目に入る年なんですけど、まだFLOWなんて誰も知らないインディーズの時代、GENさんがZephyrenの前のブランド("Subciety")をやってた頃知り合って。当時我々がお金ないっていうんで、衣装とかを提供してもらったり。

KOHSHI:だから、最初のMVが「贈る言葉」(2003年リリースの3rdシングル表題曲)だったんですけど、GENさんのところの服を着て撮影しました。

Isam:俺らはたぶん、その頃中学生くらいで、FLOWの曲で体育祭とかやってました。

TAKE:それは嬉しいですね! まさに卒業シーズンの「贈る言葉」だったんですけど、卒業式の湿った「贈る言葉」じゃなくて、そのあとに後夜祭みたいな感じで、みんなで盛り上がれるような卒業式のテーマ・ソングになったらいいねってことで、アレンジさせてもらったんです。だから、体育祭でも合ってる(笑)。

一同:(笑)

Isam:ガガガSPの「卒業」かFLOWの「贈る言葉」って感じでしたね、当時は。謝恩会のあとにカラオケ行ったり。

KOHSHI:超リアルじゃん(笑)。

GEN:あの頃は家も近所だったから、よくKOHSHIは俺ん家で飯も食ってたんだよね。

KOHSHI:お邪魔してました(笑)。

GEN:それから考えると、びっくりしちゃうよね(笑)。コラボとか物販も作らせてもらってるけど。

TAKE:そういう昔からの仲で。自分たちで"FLOW THE PARTY"っていう対バン・イベントをやってるんですけど、そのときに物販のほうもコラボっていうことで声を掛けさせてもらったんです。それがSIMOONでやった最初の"A.V.E.S.T"のときで。東京に出てきて初めて、東京で活躍してる人たちと交わる機会だったんです。

GEN:ヒップホップ全盛期の頃だね。ラッパ我リヤとか妄走族とかいて。

TAKE:ヒップホップとロックを融合させる、みたいなイベントが当時流行ってましたよね。そういうクロスオーバー・カルチャーな感じのイベントがあるなかで、"A.V.E.S.T"に出させてもらってました。それからまた今度14回目っていうことで、呼んでいただいてありがたいです。

-2008年の"A.V.E.S.T project vol.2"、2009年の"A.V.E.S.T project vol.3"に連続で出演されていて、"vol.2"の出演が10-FEET、FLOW、GELUGUGU、Hiza:ki、SNAIL RAMP、"vol.3"の出演がcoldrain、locofrank、Northern19、Pay money To my Painと今改めて見ても最高のメンツですね。

TAKE:立ち上げた当時は呼ばれてたのに、それからぱったり呼ばれなくなりましたけどね(笑)。

一同:(笑)

GEN:(笑)俺はあんまりそういうつもりじゃなかったんだけどね。普通に久しぶりっていうだけで。

TAKE:それで久々に会いましょうって、そんなイベントじゃないから(笑)。でも、激ロック読者のみなさんにとっても、FLOWが新しい刺激になれたらいいですよね。あとは、イベント自体にも新しい風を吹かせられたらいいかなって。とにかくその日は"NARUTO -ナルト-"の曲も"コードギアス"の曲もやりますよ(笑)!

一同:(笑)

TAKE:今のライヴに足を運んでくれる20代の子たちって、学生時代に見てくれてたり、そういうのでライヴ好きになって音楽やってくれておたりする子たちもいて。だから、今回はそういう客層もいるだろうなって思うんです。そこは、ちょっと青春時代を思い出してもらって。

GEN:TAKEともこうやってよく会ってて、対バン増やしたいとか、そういうのも話を聞いてて。

KOHSHI:フェスなんかはあんまり呼んでもらえてなくて。

GEN:でも、俺にとってはそんなの関係ないから。"A.V.E.S.T"はもともとオール・ジャンルでやるイベントだし、楽しくみんなでやりたいってだけで、いろんなシーンが繋がってできればいいし、そんな橋渡しができればいいなって感じです。新しいことやらないと、ストリート・シーンが良くなくなってくるんじゃない? って思ったりするだけで。だから、それをなるべく変えていけるようなイベントをやりたいって思って、今年もヒップホップもがっちり入れてやります。

TAKE:そういうのは音楽と出会うきっかけになったりするし、イベントを複合的に楽しめますよね。

GEN:あれだけの会場数があるし、ちょっとしたディズニーランドみたいになってるんじゃないって俺は内心思ってますね。

-テーマパーク感はありますね。ラインナップも幅広いですし。

GEN:MAKE MY DAY は"In The Family"を始めたときに若いバンドを探してて、"あ、MAKE MY DAYってちゃんと動いてるんだな"っていうのがわかって、それで声を掛けたんだよね。Julianともしばらく会ってなかったんだけど、それからは何度か呼んでいて、"A.V.E.S.T"もこうして出てもらって。

Isam:一昨年("A.V.E.S.T project vol.12")はエイジア(clubasia)で、去年("A.V.E.S.T project vol.13")がWEST(TSUTAYA O-WEST)で。

Julian:キャパシティ的には倍以上ですね。

Isam:で、次は......(笑)。

Julian:VUENOSで(笑)。

一同:(笑)

GEN:今年はVUENOSはないから(笑)。大変なんだよ、全部売り切ってもすぐ赤字になっちゃうからね(笑)。一生懸命、1年くらいかけてやって命削ってやってるのに、なんとかトントンになって飲み代で赤字になる。この必殺のパターンです(笑)。

Isam:報われないんですね。

GEN:まぁ、そんなもんだよね。黒字になったって制作のことがわかる人に言うと、逆に"え!? 黒字なの?"って言われるくらい。

TAKE:赤字になることのほうが多いんですね。

GEN:一生懸命やって楽しいので、良しとします。

TAKE:今年のチケットは(笑)?

GEN:まだまだこれからですよ、頑張りますよ(笑)。

TAKE:みなさん、買ってくださーい(笑)。

一同:(笑)

GEN:毎年思うんだけど、やり続ければなんかいいことあるかなって。こうやって話す機会もできるし、俺なんて何もないと引きこもりだから(笑)。

一同:(笑)

-ヒスパニ(ヒステリックパニック)は"A.V.E.S.T"初参戦がvol.8でしたよね?

とも:そうですね。2015年です。今年で6回目になりますね。

TAKE:おぉ、"A.V.E.S.T"先輩だな。

-いやいや、大先輩が何言ってるんですか(笑)。

KOHSHI:でも、出演回数的にはね(笑)。

一同:(笑)

-たしかに、ここ数年の"A.V.E.S.T"の流れとかは一番見てきてる感じですよね。

とも:最初、僕はもともとヒップホップ好きなんで、"A.V.E.S.T"に出られること自体嬉しかったんです。普段から聴いてるメンツが多かったんで、それにまずめちゃくちゃ上がって。それでやっぱり自分の出番終わってから、そういうヒップホップを観に行ったりして。でも、最初は結構バッサリ分かれてたんです。同じイベントなんだけど、やっぱりロック・バンドのお客さんとヒップホップのお客さんが違うっていう感じで。でも、ここ最近日本もヒップホップ・ブームになってきて、ちょっとずつクロスオーバーしてるな、とは思います。

GEN:嬉しいよね。

とも:去年とかは見てても特にロック側からヒップホップに流れる人が多いように感じましたね。

GEN:たしかに、ヒップホップのお客さんがロックに行く流れっていうのはまだないかもね。

TAKE:BPMが速すぎるんですかね(笑)。

Isam:新譜にはそんな方のための曲が入ってます!

TAKE:完全に"A.V.E.S.T"向きだ(笑)。

一同:(笑)

TAKE:ヒプノシスマイクとか、ああいうオーバー・カルチャーでヒップホップがフィーチャーされて、そこに、さらにガチの人とかが曲を提供したりしてるのも大きいよね。

GEN:(木村)昴は仲いいんだよね。

とも:今の"ドラえもん"のジャイアンの人ですよね。

TAKE:あの人すごく上手いんだよね。

Julian:Creepy Nutsさんとかも楽曲提供してますよね。

TAKE:nobodyknows+とか、あとはZeebraさんとかも。