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INTERVIEW

"Zephyren 5th Anniversary A.V.E.S.T project vol.14"対談 第2弾

2020.02.12UPDATE

"Zephyren 5th Anniversary A.V.E.S.T project vol.14"対談 第2弾

FLOW:KOHSHI(Vo) TAKE(Gt)
ヒステリックパニック:とも(Vo)
MAKE MY DAY:Isam(Vo) Julian(Gt/Vo)
Zephyren:GEN(代表)
インタビュアー:米沢 彰 Photo by 新倉映見

-そうなんですよね。大きなムーヴメントになってきていますよね。逆に以前のこともうかがえればと思うのですが、"A.V.E.S.T"初期のvol.2、3あたりの出てた頃で覚えてることってありますか?

KOHSHI:そのとき出てたバンドはまだこれから頑張っていくぞって感じでしたね。それをGENさんにフックアップしてもらって。"A.V.E.S.T"で初めて10-FEETの「RIVER」を聴いて、めちゃくちゃいい曲だなって思って(笑)。同期というか、そのとき出てたロットン(ROTTENGRAFFTY)とか10-FEETとかは、キャリアはほぼほぼ一緒なんですよね。当時からそういうバンドの繋がりがFLOWはあんまりなくて、西にはそういうバンドがいるんだっていうのを知れたのが"A.V.E.S.T"でした。だから、そういう切磋琢磨できる相手と出会えた場所ですね。

GEN:ほんとそうだよね。俺の20年来の友達って、10-FEET、ロットン、FLOWだもん。

とも:FLOWは結成何周年なんですか?

TAKE:今のメンツになって、今年で20年かな。最後にドラムのイワちゃん(IWASAKI)が入って、それが2000年だったので。で、その2年後にデビューしたから、デビュー18周年。MAKE MY DAYとヒスパニは?

Isam:MAKE MY DAYになってからは6年ですね。

とも:うちは、今7年目です。

GEN:ともが一番年下だっけ? 今何歳?

とも:31ですね。もう若手って言えない(笑)。

一同:(笑)

TAKE:そこらへんの年代の層って厚いんじゃない?

とも:ちょっと分かれ目って感じですかね。僕の体感なんですけど、20代後半でいったんババって辞めていくんですよ。

TAKE:あぁ、1回ね......。

とも:ここでまずやる人と辞める人に分かれて。で、それから続けた人の中で、さらにすごく飛躍する人と泥水ずっとすすってるけど頑張ってる人とって、もう1段分かれる。ちょうど今、その枝分かれの時期ですね。

TAKE:なるほどなるほど。

GEN:やっぱり、そこをどう乗り越えるかってあるよね。

TAKE:辞めなければチャンスはありますからね。ロットンとか(笑)。

GEN:みんな地獄を見てきてるからね(笑)。

一同:(笑)

とも:芸人さんとかも一緒ですけど、下から見ると上の世代ってすごく強いように見えるんですよね。上の世代がまだ現役バリバリなんで、30代でも外から見ると若手に見えてしまったり。でも、年齢的にはそんなに若くないから、焦りもあったりして。どういうきっかけで成功するかわからないですけどね。だから、必ず自分たちの順番も来るって思ってます。

Julian:そういう意味では、自分たちでSNSをうまく使って拡散したりすれば、自分たちでCDも作れるし。究極は、辞めなければいいんじゃないかなって。

TAKE:やれることはどんどんやったほうがいいよね。あとは、最初にやったもん勝ちだから、思いついたらすぐにやったほうがいい。たぶん我々も最初に青春パンクのカバー・ブームを作ったとか、アニソンをやるバンドになったから残ってこれているので。そういうブルー・オーシャンを拓いていくことは続けていく秘訣だよね。

Isam:先駆者ですね。

GEN:そういうの大事だよね。面白いと思ったことは、思いつきでもどんどんやっていったほうがいい。真面目にやってるだけだと自分が疲れちゃうしね。今は特に、そういう新しいことが評価されやすくなってると思うし。

TAKE:だから、早くVTuberになりたいんですよね。どうにか顔を出さないで、日本初のギターがVTuberのバンドに(笑)。ライヴでもホログラムで。

Isam:めちゃくちゃ金かかりますよ(笑)。

GEN:なんで出たくないの?

TAKE:いや、恥ずかしいからですよ(笑)。

KOHSHI:18年出っ放しなのに(笑)。

一同:(笑)

-年明けに発表されましたが、ヒスパニはメンバー脱退というバンドとしては初の大きな変化を控えていますね。

とも:そうなんです。僕たち5人なんですけど、主要メンバーがひとり脱退するということで、お正月に発表しました。

-MAKE MY DAYもここまで紆余曲折で......。

Julian:MAKE MY DAYとして活動し始めた頃(から今もいるの)は俺らだけでしたからね。

-それを考えると、FLOWは変わらないまま2000年から20年続いてるっていうのが本当にすごいですよね。

Julian:メンバーが変わらない秘訣ってなんですか?

KOHSHI:距離感(笑)?

TAKE:まぁ、夫婦と一緒だよね。あんまり近づきすぎても離れすぎてもコミュニケーションってうまくいかない。

-しかし、20年変わらずってすごいですよ。

とも:なんだかんだ言って、長いバンドもどっかでは変わりますからね。

TAKE:うちは一番年上のドラムのイワちゃんが、去年半世紀を迎えて。

GEN:もう50になったんだ!?

とも&Isam&Julian:えぇっ!?

TAKE:だからもう、喧嘩とかしてる場合でもないし(笑)。

KOHSHI:酒も飲みますけど、だいぶ減りましたしね。

TAKE:一時期のような感じではないよね。

KOHSHI:ライヴのあとの疲労感がすごい(笑)。

GEN:逆に、どっかのタイミングで卒業とかあるんじゃない(笑)?

一同:(笑)

TAKE:でも、ここまでやっちゃうと他の人とっていうのはたぶんもうないんだよね。この5人でできなくなるなら、それはもうFLOWじゃなくなっちゃうから。

-深いですね。

とも:喧嘩とか昔はあったんですか?

TAKE:昔は無駄にあったけどね(笑)。今はもうないよ。

Isam:うまい距離感を掴んで。

TAKE:そう。それぞれ大人になったしね。

とも:素晴らしいっすね。恋人とか親よりもずっと一緒にいるわけですから。最近は脱退ブームじゃないですけど、ここ1年くらい多かったですよね。令和になったからですかね(笑)?

一同:(笑)

Julian:たしかに、ここ1年くらいほんとに多かったよね。

Isam:GOOD4NOTHINGもそうだし、TOTALFATもそうだし、なんか絶対やめなそうな人たちが。

とも:ROACHもそうだし。挙げてったらきりないくらいです。あとはBIGMAMAも発表されましたよね。

GEN:たしかに。

とも:ほんとすごく多くて。俺たちも流行りに乗った感じになっちゃったんですけど(笑)。それでうちらとしては、それをちょっとネタにしてるところがあって、お正月に発表したんですね。

Julian:やめるって言ってるやつを引き留めるなんてできないもんね。

とも:一度は解散するかって話にもなったんですよ。でも、やっぱりまだやりたいなっていうのがあったんで、残り4人でやっていこうと。うち、僕も含めヴォーカルが3人いて、(脱退する)$EIGOがギター弾きながら歌うパートも結構あって、リード取る曲もあるんです。だから、バンドとしては楽器隊がひとり抜けるだけじゃなくて、ヴォーカルも抜けることになるんですよ。

Julian:声が変わっちゃう。

とも:そう。だから、いよいよ無理なんじゃね? って思ったんですけど、まぁ他のメンバーが歌えばいいし、ギターも1本でできないわけじゃないしってことで。そういうわけで、今度の"A.V.E.S.T"が5人でやる限られたライヴの内の1本になるんです。なので、いいタイミングで出させてもらうっていうか。4人になると少し立て直しとかもあるので、出れなかったかもしれないんですけど、まだ5人の段階で出れるので。この6年お世話になった集大成を見せたいなと思います。