DISC REVIEW
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名古屋発のラウド/ミクスチャー4人組がニュー・ミニ・アルバムを完成。今作は配信リリースという形式で、「だいたいメランコリック」は受注販売限定CDにのみ収録されている。その中身はジャケットのアートワークを見てもわかるように、オリエンタルな雰囲気やフレーズを散りばめた作風となっており、ヘヴィ&キャッチーな曲調が勢揃い。勢いにノった前半も聴き応え十分だが、後半もユニークな曲調で楽しませてくれる。早口ラップで捲し立てる「飛ぶぞ」、メタルとダンス・ロックを結合させた「Stray Cat」など踊り出したくなる楽曲も多い。また、「夜韻」はヒスパニなりの応援歌と言えるメッセージ・ソングで、日本語パンクに通じる熱量で迫ってくる。全編通して、個性極まりない濃厚曲に圧倒された。 荒金 良介