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INTERVIEW

ELECTRIC CALLBOY

2024.12.23UPDATE

ELECTRIC CALLBOY

Member:Kevin Ratajczak(Vo/Key) Nico Sallach(Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJムラオカ) Translator:安江 幸子

今年5月にBABYMETALの主催フェス"FOX_FEST"で約7年ぶりに来日したELECTRIC CALLBOYが、今度は単独公演を行うべく約半年で再来日を果たした。早々にソールド・アウトした豊洲PIT公演当日に、ヴォーカル・コンビのKevin RatajczakとNico Sallachへのインタビューが実現。2人が愛して止まない日本のゲーミング・カルチャーや、彼等が楽曲制作において大切にしていること、さらに現在制作中のニュー・アルバムについて話を訊くことができた。

Kevin:昨日は到着してから疲れて爆睡しちゃって、ROCKAHOLIC(Music Bar ROCKAHOLIC SHIBUYA)にも行けなかったんだ。

-ハードスケジュールだったんですね。

Kevin:今回は日本でのショーが1日しかなくてね。知っての通り俺たちはここが大好きだからもっと長くいたかったし、街を見て回ったり、他のところでもライヴをしたかったんだけど。激ロックに招聘してもらって大阪とか名古屋でプレイしたことも覚えてるし、いい思い出もたくさんあるしね。今回は嬉しいことにソールド・アウトしてるから、次に来るときは日本国内でもいろんなところを回れたらいいな。

-David(Friedrich/Dr)だけ1日早く、土曜日に来日したんですよね?

Nico:Davidはクルーと一緒に、俺たちの1日前のフライトで来てて、他のみんなはその翌日に来たよ。

Kevin:移動日が2日あって、クルーは準備のために1日早く来たんだけど、俺たちは子供がいるから残ってたんだ。

-ROCKAHOLICにDavidが来て、イェーガーボム・トレインをやってましたよ(笑)。

Kevin:観たよ! ここに来るまでのバンの中でもROCKAHOLICの話をしてて、今回は行けなくて残念だったなって言ってたんだ。いつも君のバーに行くときは最高の夜になるからね。

Nico:明日はチェックアウトが12時ぐらいで遅めだから、もしかしたら今日のショーが終わった後に行けるかもね。

-ぜひぜひ! お待ちしています。さて、流れでインタビューに入ってしまって伝えるのが遅くなってしまいましたが、半年ぶりに日本に帰ってきましたね。おかえりなさい!

Kevin &Nico:ありがとう!

Nico:昨日のことのようだよ。

Kevin:毎回来た甲斐があるよ。ホテルも(前回と)同じところに泊まってて、シャワーの水圧も強いし気に入ってるんだ。あとトイレも! 日本はあの水が出るトイレ(ウォシュレット)がすごくいいから、家にも導入したよ(笑)。

-日本から輸入したんですか?

Kevin:いや、ドイツでも売ってないことはないけど、どこにでもある日本とは違って高級品だから、特定の業者に頼まないといけないんだ。だけどどうしても使いたくてね。

-バンドの成功がウォシュレットに表れています(笑)。

Kevin:その通りだよ。ドイツにもいくつかメーカーがあるけど、買って良かった。俺はもっとこのトイレの良さを広めようとしてるんだ(笑)。

-もしかしたら大御所のSCORPIONSもRAMMSTEINも使ってないかもしれないですね。あなたが先を進んでいます(笑)。

Kevin:そうだね、たまには新しいことにも挑戦してみなくちゃ(笑)!

-(笑)前回来日した際(※2024年6月号掲載)にもプライベートで日本を楽しんでいる話を聞いたり、秋葉原で"ドンキーコング"とか"スーパーマリオ"のゲームを買ったり、スクランブル交差点で記念撮影してるのをVlogで拝見して、日本をすごく堪能しているのが分かりました。

Kevin:本当に楽しかったよ。

Nico:俺たちは全員PlayStation 5とか最新のXboxから、スーパーファミコンとかゲームボーイのレトロ・ゲームまで全部含めてゲーミング・カルチャーが大好きだから、俺たちみたいなゲームオタクにとって秋葉原は聖地みたいな場所なんだ。

Kevin:俺は昨日も行ったよ。日本に着いて本当に疲れてたけど、どうしても秋葉原に行ってゲームを買いたくて。俺はゲームボーイのソフトのオリジナル・バージョンが大好きで、"ポケットモンスター ピカチュウ"と"ゼルダの伝説(夢をみる島)"と"ダブルドラゴン"の3つを買ったんだ。"ダブルドラゴン"って知ってる?

Nico:説明が難しいんだけど、敵を殴りまくる格闘ゲームで、"鉄拳"みたいに闘技場の中で戦うんじゃなくて、街中を歩き回って悪いやつを倒すような感じなんだ。いろいろバージョンがあって、複数人で遊べるからいつも兄弟とスーパーファミコンでやってたのを覚えてるよ。めちゃめちゃ楽しかったね。

-それってやっぱりドイツだと手に入れにくいんですかね? 日本のほうが品揃えがいいんでしょうか?

Nico:ものによるかな。ドイツでも同じゲームは手に入るけど、俺たちはコレクターだから、ドイツとかヨーロッパでは手に入らなかったりプレミアが付いてたりする日本版をもってることに意味があるんだ。

Kevin:それにたくさんのゲームが日本で生まれてて、文化自体も日本発祥みたいなところがあるってみんな知ってるから、日本版を持ってることは特別なんだよ。あとドイツにもゲーミング・カルチャーはあるけど、レトロ・ゲームとなると、秋葉原みたいに1ヶ所で揃うような街はなくて。特別な専門店とかに行かないといけないから、ゲーム好きにとって秋葉原は本当に素晴らしいところなんだ。

-じゃああなたたちにとって日本は天国ですね。

Nico:その通りだよ。

Kevin:本当は1989年に出た初代ゲームボーイ、DMG-01も買おうか考えてたんだよ。家にいっぱいあるけど、日本版は持ってなかったから。だけど24,000~25,000円、だいたい150ユーロぐらいして、結構高くて。出せない額じゃないし、ドイツだともっと高くなるけど、ドイツでも特別バージョンを買ったばっかりだったし、ゲームだけにこんなにお金を使ってたら妻にボコボコにされちゃうからね。

Nico:しかも正直、それで遊ぶためというよりは、持っていることとか飾る目的のほうが大きいし。ゲーム部屋に置いておくだけのものに対して150ユーロは大金だよね。