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FEATURE

ELECTRIC CALLBOY

2024.11.11UPDATE

2024年11月号掲載

熱狂の"FOX_FEST"ライヴ音源も追加収録!大ヒット・アルバム『Tekkno』の来日記念盤でパーティーに備えよ!

Writer : 菅谷 透


タフで生々しいサウンドで、ライヴ・バンドとしての確かな実力が感じられる音源


ドイツが誇るパーティー・バンド ELECTRIC CALLBOY(以下:EC)が、再び日本に帰ってくる! 今年2024年5月にBABYMETALの主催フェス"FOX_FEST"で約7年ぶりの来日を果たし、観客に衝撃と笑撃を与えたばかりの彼等だが、今回は待望の単独公演を12月2日に豊洲PITで開催。チケットは10月の時点で早くもソールド・アウトと、まさに異例の盛り上がりを見せている。そんななか、このたびの来日公演を記念して大ヒット・アルバム『Tekkno』に日本ツアー仕様を施した『Tekkno(Japan Tour Edition)』のリリースをはじめとした、スペシャルな企画も決定! 来日公演に参加する人もそうでない人も、ぜひチェックしておきたい。

振り返ってみると、新体制となってからのECの躍進は本当に目覚ましいものがあった。2020年にNico Sallach(ex-TO THE RATS AND WOLVES)をヴォーカルに迎えた彼等は、新体制初のシングルとして「Hypa Hypa」を発表。同曲は瞬く間にバズを巻き起こし、MVが4,400万回再生(※本稿執筆時点)を記録するメガヒット・ソングとなったのだ。当時はパンデミックで誰もが不安や恐怖を抱えていた時期だったが、そんな想いをユーモアで吹き飛ばすようなパーティー・ソングが多くの人々の心を惹きつけたのは、偶然だけでなく必然でもあったのかもしれない。そしてバンドは、巡ってきたチャンスを見事にモノにしてみせた。新体制、またESKIMO CALLBOYから改名後初のアルバムとして2022年に発表された『Tekkno』は、本国ドイツのアルバム・チャート1位を獲得。シングル「We Got The Moves」は「Hypa Hypa」を上回る再生回数をマークしているし、アルバムを引っ提げたツアーも北米、イギリス、オーストラリア等世界各地でソールド・アウトが続出と、名実ともにビッグ・バンドの仲間入りを果たしたのである。2025年も主催フェス"Escalation Fest"や、オーストリアの"Nova Rock Festival"でのヘッドライナーをはじめとしたスケジュールが続々発表されており、彼等の勢いはこの先も衰えることはなさそうだ。


Electric Callboy - Hypa Hypa (OFFICIAL VIDEO)

Electric Callboy - WE GOT THE MOVES (OFFICIAL VIDEO)


また近年のバンドのトピックとしては、BABYMETALとの関わりも外せないポイントだ。昨年2023年にBABYMETALメンバーがECのボストン公演を観賞したことで両者の交流が生まれると、冒頭に記した通りBABYMETALの主催フェス"FOX_FEST"への出演が決定。イベントの開催直前にはコラボ楽曲「RATATATA」もリリースされた。双方のプロダクション・チームの共同作業という形で制作された同曲は、両者の魅力がギュっと詰まったパーティー・チューンに仕上がっていて、全米ビルボード・チャートのハード・ロック・デジタル・ソング・セールスで1位を獲得する等、お互いのファンベースを超えたセンセーションを巻き起こしたのは記憶に新しいところだろう。そして"FOX_FEST"ではBABYMETALのステージで同曲が世界初披露され、Kevin Ratajczak&Nico Sallachのツイン・ヴォーカルも参加したパフォーマンスはハイライトと呼べるような熱狂を生んでいた。


BABYMETAL x ‪@ElectricCallboy‬ - RATATATA (OFFICIAL VIDEO)


今まさに勢いに乗る彼等の再来日を前にリリースされる『Tekkno(Japan Tour Edition)』は、改めて彼等の現行のサウンドを確認するのに打って付けの1枚だ。本作は当然ながら『Tekkno』本編を完全収録しており「We Got The Moves」、「Pump It」、「Spaceman」といったシングル曲では、過去作のダブステップに通ずるビートよりもテンポを速め、ハードコア・テクノなどのジャンルとの親和性を高めたニュー・スタンダードのEC節と言うべきスタイルを確立している。その一方でポップ・パンクに振り切った「Fuckboi」や、シリアスな雰囲気の「Mindreader」、欧州のポピュラー音楽であるシュラーガーからデスコアへ急旋回する「Hurrikan」等、コンフォート・ゾーンにとどまらずに創造性を発揮した楽曲を収録しているのも見逃せない。


Electric Callboy - PUMP IT (OFFICIAL VIDEO)


Electric Callboy - SPACEMAN feat. ‪@FiNCHOFFiCiAL‬ (OFFICIAL VIDEO)


個人的にはシンセ・ポップを取り入れた本編ラスト・ナンバー「Neon」に、ベクトルは真逆かもしれないがBAD OMENSあたりと共鳴するような要素を感じたのが新たな発見でもあった。ECは"FOX_FEST"で来日した際のインタビュー(※2024年6月号掲載)で新作の制作に取り掛かっていることを明かしていたが、来たるニュー・アルバムでどんなサウンドを提示してくれるのか想いを馳せながら『Tekkno』を振り返るのもまた一興だろう。さらに『Tekkno(Japan Tour Edition)』には、本作でしか聴くことができないコンテンツとして"FOX_FEST"でのライヴ音源も追加収録されている。日本で行われたライヴという時点ですでにスペシャルな内容であるのは間違いないが、今回の音源は(あくまで筆者の感覚だが)バンド・サウンドが際立ったミックスになっているのが非常にクール。サブスクやYouTube等でチェックできるライヴのそれとはまた違ったタフで生々しいサウンドで、ライヴ・バンドとしての確かな実力が感じられる音源となっているので、ぜひファンならずとも注目してほしい。

そして、来日公演前に彼等のライヴ・パフォーマンスを疑似体験できる特別な機会として、映像作品"Electric Callboy: TEKKNO - Live in Europe"を11月15日、16日に全国各地の劇場にて轟音スクリーンで特別上映することも決定している。同作はヨーロッパ・ツアー各都市の盛り上がりを体感できるライヴ映画となっており、「Spaceman」でフィーチャーしたFINCHや、「Castrop X Spandau」でコラボしたKalle Koschinsky(ドイツのストリーマー)等のゲストも登場するようだ。さらに、今回上映される轟音スクリーンは低音域の出力を強化し、空気を震わせる迫力のサウンド体験を実現しているそうで、ECのサウンドとの相性はきっと抜群なはず。来日公演へ の期待感を最大限に高められる貴重な機会となるだろう。

Kalle Koschinsky feat. Electric Callboy - Castrop X Spandau

RELEASE INFORMATION

ELECTRIC CALLBOY
ALBUM
『Tekkno(Japan Tour Edition)』

SICP-6594/¥2,860(税込)
[Sony Music Japan International]
2024.11.27 ON SALE!!
※CDのみ/完全生産限定盤

1. Pump It
2. We Got The Moves
3. Fuckboi
4. Spaceman
5. Mindreader
6. Arrow Of Love
7. Parasite
8. Tekkno Train
9. Hurrikan
10. Neon
11. Tekkno Train (Live At FOX_FEST 2024)
12. Spaceman (Live At FOX_FEST 2024)
13. Hypa Hypa (Live At FOX_FEST 2024)
14. Pump It (Live At FOX_FEST 2024)
15. We Got The Moves (Live At FOX_FEST 2024)

詳細はこちら

LIVE INFORMATION

"ELECTRIC CALLBOY Live in Tokyo 2024" ※SOLD OUT
12月2日(月)豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
詳細はこちら

MOVIE INFORMATION



© 2023 Electric Callboy
"Electric Callboy: TEKKNO - Live in Europe"
公開表記:2024年11月15日(金)、16(土)限定 TOHOシネマズ 轟音スクリーン上映
11月15日(金)~11月21日(木)TOHOシネマズ 池袋/なんば 1週間限定上映
11月16日(土)TOHOシネマズ 上野ほかワンデイ限定上映
11月21日(木)TOHOシネマズ 赤池ワンデイ限定上映
詳細はこちら

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