DISC REVIEW
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前作『Crystals』が本国ドイツ・チャートで自身最高の6位獲得にもかかわらず、不遇にも日本盤リリースが見送られたESKIMO CALLBOYが、4thアルバム『The Scene』にて再び日本盤リリース! じっくり時間をかけて制作された今作はバラエティに富みながらも過去最高のクオリティを誇る逸品。「Back In The Bizz」や「MC Thunder」など今までのECサウンドを踏襲した楽曲もあるが、Fronz(ATTILA)をゲストに迎えた、MARILYN MANSONの「mOBSCENE」を髣髴させる「The Scene」や、「The Devil Within」、「New Age」などパーティー・メタルコアではなく、ドラマティックなシンセやストリングス、コーラス・パートなどが存在感を発揮するエモーショナルな歌モノ・ポスト・ハードコアは、最近のBRING ME THE HORIZONの影響を強く感じさせる。3年半ぶりとなる9月の再来日公演では今作がどのようにライヴで表現されるかにも期待だ。 村岡 俊介(DJ ムラオカ)