DISC REVIEW
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新世代ラウドロック・シーンの旗手ROACHによる8ヵ月ぶりの3rdミニ・アルバムが完成。11年2月リリースの1stミニで見せた琉球テイスト溢れるキャッチーなメロディはそのままに、最先端のメタルコア・サウンドで武装した2ndミニは、キッズからのアツい支持を集め、その存在をじわじわとラウドロック・シーンに広めることに成功した。そして勝負作となる今作だが、ヴォーカル、Taamaが日々感じている沖縄の誇りと歴史的矛盾に真正面から向き合った歌詞が大きくフィーチャーされた作品となっている。そのためか機能性より歌詞の世界観がより重視されているように思える。ただ、彼らは牙を抜かれたわけではなく、随所で野獣の如き極悪なブレイクダウンや強靭なスクリームが炸裂している。Track.5「テイスト・オブ・ザ・デビル」は某エナジー・ドリンクの成分表をまんまスクリームしているという斬新な激笑系トラック。 ムラオカ