INTERVIEW
ROACH
2011.02.07UPDATE
2011年02月号掲載
Member:くぼっち(Gt) 勝也(Ba) TAAMA(Vo) DAISUKE(Dr)
Interviewer:ムラオカ
-前作から4年近い年月を経て、ついに新しいミニ・アルバムのリリースとなりましたね。完成しての今の気持ちを教えてください。
TAAMA(以下T):やっとですね。4年間、以前のレーベルを抜けて、自分らで活動する時間っていうのもあったんですが、その間、前の契約が残っていたりと、制約があってアルバムがリリース出来なかったり、ひたすらツアーするしかないっていう状況だったんで、新しい作品がないまま、ひたすらツアー、ツアー、ツアーっていう。なんだろうな…届けていく想いっていうのが目の前で形にしたまま止まっている状態にあったので、早く形にしたいなぁって思いながらの苦しい戦いだったんで、今すごく嬉しいです。
DAISUKE(以下D):メンバー・チェンジを経て、自分がROACHに入って2年ぐらいなんですよ。自分にとっては初めての音源だからすごい楽しみにしてますね。
くぼっち(以下く):今のメンバーになっての、初めてのちゃんとした作品なので、やっとみんなに聴いてもらえるなっていう想いです。
勝也(以下勝):実際実感はまだ沸いてないです。音は出来てるんですけど、全て終わったって感じはしなくて、表に出てから、実感が湧くかなって思うんですけど。でもやっぱり楽しみですね、新しいやつ出すのは。
-アルバム・タイトルである『BREED OF THE SUN』に込められた意味を教えてください。
T:前作が『MIND OF THE SUN』というタイトルだったんですが、太陽の精神というか、沖縄は太陽近いし、暑いしみたいな感じだったんですけど、今作は太陽の種というか性(さが)というか、沖縄の人であるという意味を込めてということと、前作からリリース期間がすごい空いてしまったり、メンバー・チェンジもあったりしたんですけど、1stアルバムから引き続きずっと続いて歩んでいるんだよっていう意味を込めて、前のアルバムとちょっと似た言葉を付けました。
-初めてライヴであなたがたを観たときに沖縄のメロディとヘヴィ・ミュージックの融合という斬新なサウンドに驚かされました。僕のような反応は良く聞くんじゃないですか?
T:そうですね、沖縄を出てライヴをやるようになってすごくそう言われるようになったので意識するようにはなりましたね。そこまで自分たちが沖縄音階とかを意識してメロディを付けてるわけではないので。沖縄音階って“レ”と“ラ”だっけ?2つの音がないんですよ。そういうのを意識してるつもりはないんですけどよく言われるんで、聴いてきた、育ってきた環境なのかなとは思ってます。
-沖縄の中ではさらっと受け入れられるというか。
T:沖縄でも、あるよね、なんかそう言われる時あるよね。こっちに来てそれが急激にぐっと増した。県内(沖縄)だけで活動していた頃は、ちらっほらっと言われる感じでしたね。
D:“面白いメロディ使ってるね”とか。本土に出てきて“沖縄っぽいね”って言われるようになったよね。
-沖縄ですと2side1BRAINがいますが、彼らは沖縄独特のサウンドではないですよね。沖縄のラウド、メタル・シーンでも沖縄独特のサウンドを演っているバンドっていうのはなかなかいないものですか?
T:いないですね。そういう沖縄っぽさを出してるバンドは。結構みんなメタルコア、メタルコアしてますね(笑)。こういう混ぜ方はしていないですね。
-前作はヘヴィ・ロックやミクスチャーの香りがしましたが、今作ではさらにエクストリームなメタルコアやデスコアを髣髴させるブレイクダウン・パートが出てきますね。
T:出てきますね。
D:単純に大好きっていうところがある。
-影響を受けているメタルコア、デスコア・バンドがいましたら教えてください。
く:みんなでアメリカに行った時にWARPED TOURを見たんですけど、SUICIDE SILENCEを生でみて、やっぱりすげぇって思いましたね。あとBRING ME THE HORIZONが出てて、あのへんとかも、好きですし、結構何でも聴くよね。
T:基本一緒なんですけど、自分は流行りものが好きなので、BRING ME THE HORIZONとかSUICIDE SILENCEも好きだし。今回見れなかったのがTHE DEVIL WEARS PRADAとA DAY TO REMEMBERとかですね。見れなかったのが残念だなぁっていう。EMAROSAとかALESANAとかENTER SHIKARIもいて、日本でもビック・ネームの人達ばかりがラインナップに並んでいたからスケジュールにマーカーでチェックしていたんですが、ライヴの時間が被っていたら二手に分かれて(笑)、前半観て後半もう一方に行くとか、あと全部のステージでダイヴして自分の音源ステージに投げまくって。