INTERVIEW
ROACH
2011.02.07UPDATE
2011年02月号掲載
Member:くぼっち(Gt) 勝也(Ba) TAAMA(Vo) DAISUKE(Dr)
Interviewer:ムラオカ
-歌詞も非常に心に染み入るものが多いですね。歌詞を書く際に意識していることがありましたら教えてください。
T:分かりやすさですね、はい。
-聴き手にはどういうことを感じて欲しいですか。
T:やっぱりお金を出して買う以上、特がないといけないし、聴くことでなにかしらのきっかけになってもらいたいなっていうのはありますね。やっぱり聴いてなにもなかったら、お金払い損じゃんみたいな感じはあるので、歌っている以上何かを発信しているので、それを受け取って欲しいから、どういう姿勢で聴いてねっていうのはないですけど、聴いた後に何か違う自分になってて欲しいみたいな。
-ヘヴィ・ミュージック系って殺伐とした感じで暴れるタイプの曲とか、或いはハッピー・ハードコア的なアッパーな気分でモッシュするタイプの曲ってのはよくあると思うんですけど、ROACHのサウンドってまたそことは違っていて、なんか優しい気持ちになりながらモッシュできるっていう新しいタイプのバンドだなっていうことをフロアにいて客側の視点で見てみると感じました。
T:嬉しいですね。WARPED TOURに行って思ったんですけど、みんな楽しんでるんですよね。ハードコアなんだろうとメタルだろうと笑顔でいっぱいなんですよ。小学生とかがテコンドー・モッシュしてて、それを大人が囲んで暖かい目で見てるんですよね。それ見たらやっぱり、楽しまないと意味ないって思って、楽しんで笑顔でありたいなっていう気持ちはすごくあるので、だからそうなっていったのかもしれないです。
-アメリカにいって見たものや経験は今回の作品に影響を与えてますか?
T:そうですね、そうだと思います。気持ち的に何がって言われたら分かんないんですけど、無意識下であやふやだった部分がすごく整理されたような気持ちになりましたね。
-皆さんそれぞれこのアルバム制作でこだわった点を教えてください。
D:ブレイクダウンですかね。ブレイクダウンには結構時間かけました(笑)。僕はメタルがずっと好きで、ツーバスも好きで昔からやってたんですけど、ここ4,5年くらいは抜くって感覚を意識していて、そういう部分を中心に考えて組み立てた点が聴き所ですね。曲の途中までグッド・メロディで来ているところをブレイクダウンで一気にガツンって激しく落とすっていうところはぜひ聴いて欲しいです。
く:ギター・キッズが痺れるような、“ウワッー来たー”っていうフレーズを常に心がけてるのでそこを聴いて欲しいですね。自分たちでしか出来ないっていう自信というか、誇りというか、そういうのを持ってるので、そこを意識しながら聴いてもらえたら嬉しいですね。
勝:ベース的にはないですね。
一同:(爆笑)
勝:やっぱりこういうジャンルってギターとドラムが重要じゃないですか。ミックスとかもそうなんですけど、ギターとドラムの音を出すためにベースをカットしてくれぐらいな感じですよ、常にそんな感じです(笑)。ベースはたまに聴こえるくらいがちょうどいいですね。
T:今日のライヴからもカットね(笑)。
-プレイヤーとしてというよりは、全体像を見る監督的な役割を(笑)?
勝也:ですね(笑)。そういう風に言っていただけると…(爆笑)。
T:事務所辞めて、自分たちで活動して、全国をまわって、アメリカに行ったり、台湾に行ったり、アメリカでレコーディングしてみたりっていう、日本だけじゃないところで活動してみた自分たちなりの答えといいますか、今見てきた答えがそこにあるので、ここをフォーカスしてこうっていうよりかは、聴いた人が自分たちなりの答えをどう受け取ってもらえるか分かんないですけど、今僕らに見えてる、自分たちのするべきことはこれだなっていうのは音で出せてると思います。
-皆さん自身の評価としてこのアルバムは100点満点中何点ですか?
D:曲の完成度としては、今持ってるものが出せてるから100点だと思うんですけど、音に関してはもっといけるから、全体で考えたら70(笑)!音質とか音圧とかって考えたらもっと音良いバンドはいますのでそれくらいかなって思います。このアルバムの曲が例えばKILLSWITCH ENGAGEと同じ音でリリースできるんだったら100点。でも多分そこは、一生そうなるだろうとは思わないので80ぐらいにしておきます(笑)。
く:曲に関しては全然満足だし、自分で聴いても良いなと思うし。でもやっぱり完成して形になって聴くと次はこうしたいとか出てきてるんで、そういう意味では何点なんだろう…。80ぐらいですかね。また次こうしたいなっていうのが沸いてきてるんで今の段階では100点ということで。
勝:80ですね。
T:右に同じ?(笑)
勝也 言われた感じ。以上です(笑)。
一同:(爆笑)
T:でもこれ、難しいですね、正直リリース・ツアーが終わった後にはまた評価が変わってると思うんですよ。曲って育っていくじゃないですか。現時点で…難しいな…80って無難だよね。もっとできるぞ、と思っているので、80というと、まぁ満足してる感があるんで、70ぐらいで(笑)。