INTERVIEW
Crossfaith
2013.09.03UPDATE
Member:Kenta Koie(Vo) Terufumi Tamano(Prog/Vision) Kazuki Takemura(Gt) Hiroki Ikegawa(Ba) Tatsuya Amano(Dr)
Interviewer:ムラオカ
-久しぶりですね。OZZFEST以来です。
Kenta Koie(以下Koie):そうですね。
-少し日が経ちましたが、日本初開催であったOZZFEST出演はいかがでしたか?
Koie:凄い大きな舞台でした!お客さんも洋楽ファンや邦楽ファン、いろんなお客さんがいっぱいいたと思うんで、いろんな人にCrossfaithを知ってもらえて嬉しかったです。
-フルで観ましたが、貫禄が出てきましたね。
Terufumi Tamano(以下Teru):SOUNDWAVEなど大舞台を経験したのもあって、たくさんのお客さんの前でも飲み込まれなかったですね。
Koie:自分たちの国、日本でのフェスなんで、そこは他の国のフェスとは異なる深い思い入れがありますね。自分たちの生まれた国での大きなメタル・フェスティバルに出れたというのは嬉しかったですね。
Teru:OZZFESTって昔からラウドロックやメタルのフェスの代名詞だったし憧れだったので、そういう特別な意気込みもありましたし、大好きなバンドがいっぱい出てたという点でも自分たちにとっては特別なイベントでしたね。特にSLIPKNOTはCrossfaithにとって凄い大きな存在なので、同じステージに立てるということは凄くテンションが上がりましたね。SOUNDWAVEでSTONE SOURが出てて、その時にCoreyと少し話せる機会があったんですが、今回ちゃんと僕らのことも覚えててくれてて。
Koie:OZZFESTの第3弾出演アーティスト発表で日本のアーティストが一気に増えて賛否両論が起きたじゃないですか。でも実際フタを開けてみたら、メタラーがみんなももいろクローバーZで盛り上がってたもんな(笑)。“結果おもろいやん! 行ってみたらおもろかったやん!”みたいな、お客さんの反応も凄くよかったですね。
Hiroki Ikegawa(以下Hiroki):バック・ステージで見てたんですけど、DEFTONESのメンバーも、ももいろクローバーZをステージ袖で見てたんですよね。写真撮ったり、みんな楽しんでる感じでしたね。“おもろいなOZZFEST!”って感じで。
Koie:“日本のメタル・ファン寛容やん!”って思いました(笑)。
-先日激ロックマガジン特別号で簡単な対談もしていただきましたが、BRING ME THE HORIZONとのUKツアーも今年のCrossfaithの活動のハイライトの1つだと思いますが、いかがでしたか?
Koie:凄い楽しかったです!驚いたというか再発見できた部分がいろいろあって。ヘッドライナーでしか表現できない空間だったりとか、彼らのショウから学べる部分はたくさんありましたね。BRING ME THE HORIZONってメタルコア・シーンに一石を投じたバンドですし、カルチャーの部分も含め最前線に立つバンドなんで、そういうバンドとツアーできたっていうのは光栄ですね。あと一緒に回って分かったことは、メンバーみんなめちゃくちゃイイヤツってことですね(笑)。めっちゃ売れてるし、めっちゃでかいバンドなのに偉そうじゃないし、頭でっかちじゃない。
-またオーストラリアでも一緒ですね。
Koie:もう楽しみですね!ただの仲良しです(笑)。
Hiroki:また夜騒ぎながら飲んで話したいですね。
-今はWARPED TOUR真っ最中ですが、残るところ3公演ですね。全公演フル出演でしたのでかなりタフなツアーになってるんじゃないですか?
Koie:そうですね。ツアーって人によって向き不向きがあるかなと思います。確かにタフはタフですけど、楽しめる人は楽しめるし、楽しめない人は楽しめない。今回のWARPED TOURはかなり長いんで、前半の方は“あと30本もあるやん……”って思って、ライヴが終わる度に“あと何本かな?”ってカウントダウンしてましたけど、途中からは毎日楽しくてカウントダウンすることを忘れてましたね。毎日違う場所で、違う出演時間で、でも出演するバンドはみんな一緒なんで、日が経つに連れてチーム感というかファミリー感が出てきますね。
Hiroki:ライヴが終わったら他のバンドたちとお互い自己紹介して、夜は乾杯してました。
-1度切りのフェスとは違い何十公演もありますし、日本では体験できないことですよね。
Hiroki:そうですね。以前日本で海外バンドのサポートをしてた時期は、東名阪の3公演ぐらいでしたし、当時まだあまり英語もあまり喋れなかったので、名前覚えてもらって少しパーティーしたら終わりって感じでしたね。
Koie:今だったら連絡先交換して“メール送ってこいよ!”ですね(笑)。
Hiroki:いろいろ話して、一緒に飲んで、お互いのライヴ見に行って。そういうのって今まで体験できなかったんで。
Koie:アメリカでバンドで飯食っていこうと思うんだったら、WARPED TOURは出ておくべきですね。コネクションの面でも必要だと思います。
Hiroki:コネクションの部分は日本で経験できなかった1番の部分ですね。
Koie:やっぱりWARPED TOURって僕らみたいなジャンルのバンドが1度は通る道だと思うんですよね。本当の意味での“ツアー”という言葉が当てはまるのはWARPED TOURなんじゃないかと思いますね。
Hiroki:今回出演しているTHE USEDやSTORY OF THE YEARは昔からWARPED TOURに出てたじゃないですか。彼らからお酒飲みながらその当時の話とか聞くんですよ。当時今の自分たちぐらいの年齢や感覚で出ていた頃の話も聞けて面白かったですね。
Koie:あと、朝起きて看板に“Crossfaith Play at ○○Stage”とか演奏時間を書いて、会場を歩き回ったり、ショウが終わったらマーチ・テントでサイン会をしてファンと交流したり、今自分たちが日本では体験できないことができて、バンドを始めた頃の感覚に戻れるいい経験ですね。
Hiroki: ENTER SHIKARIとのUSツアーに来てくれた人もいるけど、ほとんどの人が僕らのことを初めて観るんですよね。自分たちが直接物販に立って、買ってくれた人に“ありがとう!”って直接言う、日本だったら昔やってたことをアメリカではやれるんで、改めて新鮮な気持ちになりますね。
Teru:WARPED TOURに出演するほとんどのバンドはサイン会をやってるんですよ。いかにファンとの交流が大切かっていうことが表れてますね。バンドとファンの距離も近くて、WARPED TOURならではの特別な空間だと思います。