MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Crossfaith

2013.09.03UPDATE

Crossfaith

Member:Kenta Koie(Vo) Terufumi Tamano(Prog/Vision) Kazuki Takemura(Gt) Hiroki Ikegawa(Ba) Tatsuya Amano(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-それにしても大きく環境が変わりましたね。去年5月の前作『ZION EP』のリリース・タイミングでのインタビューではWarped Tour UKに決まったばかりのタイミングでしたが、それが今じゃオフィシャルのツアー・スケジュールを見れば、世界中の国旗が当たり前のように並んでいる……。1年間でのバンドの成長スピードが凄いですね。

Koie:僕も自分のホームページを見て、“すっげぇいろんな国の旗が載ってるやん!”って、びっくりしましたね(笑)。ようやく世界でライヴできるようになって、今じゃそれが当たり前になりましたね。日本でのライヴより海外でのライヴの方が多いですし。

Teru:何年か前だと世界中で活躍してるバンドのMyspaceとか見て、“めっちゃライヴ本数あるやん!”ってビックリしてたんですけど、それが今自分たちのホームページのツアー・スケジュールがそういう状態になっていて。やりたいと思っていたことが現実になって実感したことは、思ってたよりめちゃくちゃ楽しいし、もっともっとやりたいことがあるなって感じです。

Koie:WARPED TOURの後はSUMMER SONICで、その後UK行って、日本に帰ってきて自分たちのツアーやって、そしてオーストラリアへ……その後もまだまだツアーが続いていくという、こういった状況は昔は想像もつかなかったですけど、実際に世界を回ってみてツアーに対する考え方が変わりましたね。行く場所行く場所で新しい発見ができるから、楽しいっていうのもありますが、音楽で生きていく人たちが作品を作ることともうひとつやるべきこと、それがツアーを行ってお金を稼ぐということなんですよね。最近海外を回ってやっとそれが分かるようになってきました。これからCrossfaithというバンドを続ける限りずっとツアーは付いてくるし、やるべきことということが実感できました。

-こうして世界中でツアーし、日本でも活動し、アフターパーティーも好きな皆さんが、一体いつ曲作りを行っているんだろうと不思議になるのですが?

Koie:できる時に……(笑)。

Teru:ツアーを回ってると凄いインスピレーションを感じる瞬間が要所要所にあるので、感じた瞬間にiPhoneのアプリとかでメモしたりしてますね。パーティーしてる時もライヴしてる時も曲作りのことは常に頭にありましたね。それが自然な状態になってます。

-今作は前作に続きアメリカでのレコーディングとのことですが、制作環境を詳しく教えていただけますか?プロデューサーは前作同様Machineですよね?

Teru:まず今作が前作と決定的に違うところは、前作は日本で完成した曲をMachineに頼んでレコーディングするというプロセスでしたが、今作は2ヶ月弱の期間があったので、Machineと一緒に曲を作ったり、デモをレコーディングしてアレンジしたりとか、そういう部分で前作と大きく違いますね。 またMachineとは付き合いが深くなって、曲を理解してもらうためにたくさん話し合ったり、言い合ったりしながら前作ではできなかった部分を詰めることができたので、作品の仕上がりも自分たちのイメージしたものにより近いものになりました。

Koie:『ZION EP』は95%ぐらいできてからアメリカに行ってたんで、エンジニアとしてMachineが関わるってスタンスでしたけど、今回はプロデューサーのMachineとしての関わり方でしたね。

-今作を聴いてまず感じた印象ですが、1つにはCrossfaithサウンドの根幹は保ちつつ、振り幅が大分広がってバラエティに富んだ作品だなと感じました。

Teru:やっぱりライヴとかツアーでいろんな経験が大きかったですね。

Koie:いろんなバンドのライヴを観たり、いろんな音楽を聴きましたね。成長しないと意味がないと思っているので、金太郎飴みたいに同じサウンドを繰り返すバンドにはなりたくないんですよね。そういう面で今回は誰が聴いても分かるぐらい新しい要素を取り入れています。だから今までとは違う感じになってると思いますね。

Teru:今回のフル・アルバムが僕たちにとっての1stアルバムですっていうぐらいの思い入れがありますね。

-“振り幅が広がった”というのは簡単ですが、進化するためにかなり試行錯誤したのではないかと想像するのですが。

Teru:あえて振り幅を大きくしようと思ってたわけではないんですよ。例えばもっと振り幅の広いアーティストもいると思うんですけど、僕たちがやったら結局はどんな音であろうがCrossfaithの音になると思ってました。聴いてもらえば分かると思うんですけど、振り幅があってもCrossfaithの音になってると思います。で、その中でも対象的なのが今回制作した「We Are The Future」と「Eclipse」の2つのミュージック・ビデオの曲ですね。「We Are The Future」は世界観やメタルのテイストなど、今までのCrossfaithに通じる部分を残しています。「Eclipse」に関してはパーティ・サイドのCrossfaithですね。あえて対極的な2曲をミュージック・ビデオにしています。