DISC REVIEW
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2015年9月のフル・アルバム『XENO』、2016年7月のシングル『New Age Warriors』、そして去年8月のシングル『FREEDOM』と1年に1枚ペースでのリリースで、寡作家のイメージがつきつつあったCrossfaithだが、今シングル『WIPEOUT』は前作から約5ヶ月ぶりと、彼らにしては短いスパンでのリリースとなった。タイトル・トラックでもある「Wipeout」は疾走感のあるフューチャリスティックでダンサブルなラウドロック・チューン。一聴しただけでノれる、フェスやイベント映えのする楽曲だが、『ZION EP』などのメタルコアな楽曲に魅力を感じている方からすると、シンプルで物足りないかもしれない。そんな方には「Vermillion Gold」をオススメしたい。Tatsuya AmanoのダイナミックでキレのあるドラミングとTerufumi Tamanoのシンフォニックで不穏なシンセを軸に、殺傷力のあるメタリックなギターとKenta Koieの咆哮がそこに加わるという、ゴリゴリの必殺チューンに仕上がっている。また、今作は初回生産限定盤が2パターンでのリリース形態。"10th ANNIVERSARY TOUR"Zepp Tokyo公演から3曲収録のDVD、あるいは『FREEDOM』収録全3曲のリミックス・トラック、どちらを選ぶかは悩むところだろうが、個人的にはDJでも使えるリミックスをセレクトしたい。 村岡 俊介(DJ ムラオカ)