INTERVIEW
coldrain
2015.03.16UPDATE
2015年03月号掲載
Member:Masato (Vo)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
ジャンルや国境を越え、世界標準の音楽を標榜するcoldrainが日本のロック・シーンにおいて第一線で活躍するバンドを招き、4月に東名阪3会場にて主催イベント"BLARE DOWN BARRIERS 2015"を開催する。4/22の大阪公演にはTOTALFAT、NAMBA69、The BONEZ、4/24の東京公演にはFACT、BLUE ENCOUNT、NOISEMAKER、4/27の地元・名古屋公演には[Alexandros]、ACIDMAN、Crystal Lakeという各公演超強力且つボーダレスなラインナップが集う。"音で壁を壊す"との意味を持つ同イベントの首謀者coldrainのMasato(Vo)にその意気込みを訊いた。
-現在オーストラリアのビッグ・フェス、"Soundwave Festival 2015"の真っ最中ですが、オーストラリアの観客の反応はいかがですか?
歌えるレベルまで曲を知ってる人が多いしMVがある曲じゃなくても反応が大きい。音源を聴いてきてくれてるっていう証拠だし、かなり嬉しいです。
-ONE OK ROCKとCrossfaithも一緒ですね。同じ海外のフェスに日本のバンドが3 つも出演しているなんて、以前では考えられませんでした。日本のラウド・シーンに携わっているものとしては感涙モノですが、当事者のあなたがたからするといかがですか?
ONE OK ROCKは出演日が違うため残念ながら会えてないし、ライヴも観ることができてないんですけど、同じフェスでやれているは嬉しいです。このまま日本のバンドが世界のロック・シーンにいるのが当たり前になったらいいと思います。
-Soundwaveでは他の出演アーティストのライヴは観ることができましたか? 印象に残ったバンドがいましたら教えてください。
SLIPKNOTが相変わらず毎晩火を出しまくってでかいことやってます! あと久しぶりに見たFALL OUT BOYがすごく楽しかった。Crossfaithもいつも通り盛り上げまくってるし。移動があるせいでヘッドライナーくらいしか観れないのは残念ですが、今からPAPA ROACH、GODSMACK、NONPOINTのSidewaveを観に行きます!
-さて本題の"BLARE DOWN BARRIERS"の話題に移らせていただきます。2010年に名古屋BOTTOM LINEにて初開催した"BLARE DOWN BARRIERS"(以下BDB)ですが、このイベントを始めることとなったきっかけを教えてください。
当時は東京や大阪で頻繁に小さなフェスのようなイベントがあるけど名古屋ではあまりない感じだったから、"仲いいバンドを名古屋に集結させよう!"って感じでした。1回目から自信満々のメンツでしたがソールド・アウトはしませんでした。あの悔しさは忘れません。
-"BLARE DOWN BARRIERS"というイベント名の由来を教えてください。
"音で壁を壊す"という意味です。当時はまだラウドロックという言葉が今ほど浸透してなかったし、パンク・シーンのキッズとラウド・シーンのキッズの交わりもあまりないように感じていました。お互い感情的なロックと言われる音楽をやっているのだからみんな仲良くなって欲しかったし、どっかでcoldrainが対バンしたバンド同士を繋げるいい機会でした。ヴィジュアル系のバンドやもう少しメジャー・シーンでやってきたバンドも違和感なく呼べる感じにしました。何か革命的に壁を壊したかったというよりは"少しある"壁を完全に取り払いたかった感じです。
-2010年の初開催からPay money To my Pain、SiM、Crossfaithなどすごいラインナップでしたね。BDB初開催で印象に残っていることを教えてください。
会場にしていた名古屋BOTTOM LINEの楽屋が2階席と直結していたため、みんなお互いのライヴを最初から最後まで表で観ていたのが1番印象的ですね。主催者としてはかなり嬉しい光景でした。あとはお客さんの空気感が1発目から最高でした。長丁場なのに最後までエネルギーに溢れてたし俺たちの意図を汲み取ってくれてる感じがしました。
-2011年には地元名古屋のメタル・シーンの先輩OUTRAGEや名古屋ヴィジュアル・シーンの雄、lynch.、さらにはONE OK ROCK、2012 年にはMAN WITH A MISSIONにギルガメッシュなど様々な世代、ジャンルのバンドと共演してきましたが、coldrainにとって刺激や勉強になった部分はありましたか?
昔から好きだったり刺激を受けてたから誘ったバンドたちだし、みんな喜んで出てくれたことが本当に嬉しかったです。ポスター見るたびにバンドをやっててよかったなって思いました。