INTERVIEW
coldrain
2011.02.10UPDATE
2012年07月号掲載
Member:RxYxO(Ba) Sugi(Gt) MASATO(Vo) Y.K.C(Gt) Katsuma(Dr)
Interviewer:ムラオカ
-まずは去年6月にリリースしたミニ・アルバム『Nothing lasts forever』について少し聞かせてください。あのEPにはStacie Orricoのカヴァーやブレイクダウンを取り入れたりと、なにかと新しい試みがありましたが、リリース後の反応はいかがでしたか?
MASATO(以下M):そうですね……(笑)。自分たちの中では新しいことをやっていたつもりだったんですけど、意外にすんなり受け入れられたっていうか。去年一年リリースしてから、ライヴへのみんなの反応が変わったっていうか、それはミニ・アルバム出して、曲も増えて、セットリストも変わってから、ライヴの作り方が変わって、それによってお客さんの反応も変わったかなと思います。そういう曲の振り幅があったのも良かっただろうし、単純にセットリストがさらに面白くなったのかなと思います。
-東京のO-WESTのファイナルに行きましたが、原宿アストロホールでの1stアルバムのレコ初と比較しても格段に盛り上がっていたと感じましたが、皆さん自身手応えを感じましたか?
Y.K.C(以下Y):そうですね、そこは、音源もさることながら、元気なキッズが多いと言われているJ-PUNK層などの対バンが増えたこともありますし、何かと大きなフェスとかに出させてもらう機会も多かったんで、そういうところで一度でも僕らを観てくれたお客さんたちが、気付いてくれたんじゃないかなっていうのを実感した部分もあります。『Nothing lasts forever』を出して、その楽曲が響いて来てくれてるっていうまた新しいお客さんもいると思うんで、そういう意味では自分らでも確認できてよかったなと思いますし、単純に嬉しいっていう結果でしたね。
-全国のツアーに関しても1stアルバム後とミニ・アルバム後じゃ変化がありましたか?
M:そうですね、アルバムの時は、まだお客さんの基盤がなくて、人がいるところに僕らがやりに行ってるという感じが多かったんですけれど、『Nothing lasts forever』を出した後のツアーは、みんなが僕らを目的に観に来てくれたり、PUNKSPRINGとか、サマソニとかで観てくれたって人がまた遊びに来てくれたり、激フェスとかもそうですけど、イベントとかで観た人がまたツアーに遊びに来てくれるっていう、積み重ねがすごい見えたツアーになったかなと思います。
-アルバム完成おめでとうございます。元々は去年中にリリースする予定だったと聞いていましたが、それでも今作もかなり早いスパンでのリリースですよね?
Y:そうですね。頑張ってやりました、頑張ってやりましたけど、年内は無理でした(笑)。
-年内って皆さんの希望でしたっけ?
M:ミニ・アルバムじゃなかったら次は年内の予定だったんですけど…
-シングルだったらってこと?
M:そうですね。でももっと濃い作品に仕上がったんで、ミニ・アルバムからの時はもうちょっと時間をかけてというか、ライヴを止めたくなかったんで、ライヴを止めれば制作いろいろ出来ますけど、年末にPTPのツアーに同行することが決まったりして、それだったらやっぱりある程度落ち着いてできる環境でやりたいなっていうのがあったんで。といっても2月も結構早いんですけどね(笑)。
-今回は10曲入りですけども全て新曲ですよね。その曲は前回のEP後に作り始めた曲ばかりですか?
Y:そうですね。EPの前に出来てたものはないかな。一応前回のEPが出た時にもうすでに次を見て楽曲の制作をし始めてはいたんですけども、とはいってもツアー真っ只中なんで、そこまで詰めた作業は出来てないんで、何かしらもしかしたらネタの一部とかは反映されてるかもしれないですけど、まだその時点では形はなかった曲ですね。
-『The Enemy Inside』=(内なる敵)とは意味深なタイトルですが、あなたがたにとっての“Enemy Inside”とはどのようなものですか?
Y:これは個人個人ですか?それとも…ざくっとバンドで…
M:ある人~(笑)!?
-それでは個人個人で(笑)。
M:もともとは僕が付けたんですけど、付けた理由は、自分の弱さだったり、恐れに打ち勝ちたいというか、自分と闘うというか。争うのは他人とじゃなくて、自分にという決意…そうですね、ネガティヴなものをプラスに変えるっていう想いがあって、このタイトルにしました。
-皆さんもそのタイトルには賛成で?
Y:そうですね。まさに、その時感じたことっていうのはすごくリアルに反映されてるっていうのと、やっぱりサウンド・イメージ的にも『The Enemy Inside』っていう言葉がすごく合うアルバムに仕上がったんじゃないかなぁと思うんで、タイトルを聞いた時にみんな、“お!!いんじゃない?”って一発で気に入った感はありましたね。