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INTERVIEW

coldrain

2019.08.27UPDATE

2019年08月号掲載

coldrain

メンバー:Masato(Vo) Y.K.C(Gt) Sugi(Gt) RxYxO(Ba) Katsuma(Dr)

インタビュアー:村岡 俊介(DJムラオカ)

coldrainが、2年ぶりの待望の6thアルバム『THE SIDE EFFECTS』をここに完成させた。前作『FATELESS』発表以降、活動10周年の集大成として初の日本武道館公演、全国ツアーの実施、そして日本のみならず、海外でも"Download Festival"などの大型フェス出演、ワンマン・ショー開催と、ノンストップで勢力を拡大し続けている彼ら。そんな数々の大舞台を経ての新作は、そうした目の前の目的を果たしたからこそ、まっすぐに自分たちの曲に向き合い、これまでにない色とりどりの曲が詰まった1作になったという。そんな意欲作について、メンバー全員に語ってもらった。

-『FATELESS』(2017年リリースの5thアルバム)以降、現在に至る活動の中で、大きなトピックはいくつもあったかと思います。まずは活動10周年集大成の、去年2月の日本武道館公演("FATELESS JAPAN TOUR 2017 in 日本武道館")ですが、本当に壮観なステージでした。武道館公演は数え切れないほど観てきましたが、僕の中でベスト・ライヴでした。実際やってみていかがでしたか?

Y.K.C:楽しかったですね。

Masato:準備はすごく時間がかかったのに、ライヴは一瞬でしたね。やってる実感が湧いたのは、ほんとにアンコール前くらいで。怒濤のように終わってしまって、直後にもう1回武道館ブッキングできないかっていうのを確認したくらいです。"とりあえずまた来年に組んでいこう!"と思ったけど、予約が取れないっていう(笑)。

一同:(笑)

Masato:でも、思っていた以上に普通の感じのライヴができましたね。いろいろやったけど、それでも武道館はライヴハウスだった。

-coldrainが武道館をライヴハウスに変えたということですね。

Masato:そうですね。ちゃんとライヴハウスっぽくできましたね。これまで武道館でいろいろなアーティストを観てますけど、"意外とライヴハウスだな"って思ってたのが、自分たちでも実感できて良かったです。武道館でやりたいなって思ったのも他のアーティストのそういう公演を観てからなので。そういうキャパの会場でも、ちゃんとcoldrainのライヴを伝えられるんだなってことを実感できて、バンドとしてもすごく大きな収穫だったなと思います。

Sugi:そもそもは武道館でやるなんて夢のまた夢で、目標としても考えていなかったくらいなんですけど、実際そこに立ててライヴやってみて、もちろん感動もしたんですが、意外と終わったあとにそれが通過点という感じもして。"あ、こういう感じなんだ。1年に1回やりたいな"くらいの(笑)。まだまだその先があるんだなっていうのを強く感じた日ですね。

-ひとつのターニング・ポイントだったと。

Sugi:そうですね。まだまだ思い描く道の途中なんだなって。

-そこでバンドの意識がガラッと変わるようなことは?

Y.K.C:もっといろんな人を意識するようになりましたね。そこに携わってやってくれる人の数もすごく多かったし、もともと僕らを支えてくれてたスタッフたちも、いろいろ頑張ってくれたからこそ武道館という場所でできたんだと思います。そして、そこに来てくれたファンのみんながいて、"これだけ自分たちを好きな子たちが来てくれたんだ"って思ってすごく嬉しかったです。それが自信に繋がったし、それを持って次のステップに進めるから、やって良かったと思うし、バンドとしての考え方もひとつ上に上がったんじゃないかと。

Katsuma:単純に楽しかったというのもありますけど、やっぱり武道館でライヴをやった人がみんな言う、"絶対的に特別な緊張感"っていうのがやっぱりあって。普通のライヴができたというだけでなく、気持ち的には"武道館に立ったぞ"っていうのが、余韻としてずっと残ってるし。そして何よりも、その日に観に来てくれたバンドマンの仲間たちの数がめちゃくちゃ多くて、それによって"なんか俺たちが思っていた以上に武道館って特別な場所なんだな"って思えて、そのときに初めて緊張しましたね。普段観に来ない家族とか、ここぞとばかりに集結する仲間たちを見て、直前に実感しました。でも、始まったらめちゃくちゃ楽しくて。終わってすぐに、"またやりたい"って気持ちになったし。そして、自分たちがやった翌々日にまたBRAHMANを観に行って、それで昨日また2年ぶりくらいに武道館にback numberのライヴに行ったんですよ。そしたらなんか、自分がライヴをやる前に見ていた武道館と、自分が武道館でやったあとに見る武道館ってなんかもう全然違うんですよね。すごく簡単に言うと、小さく見えるというか。別に調子乗ってるとかじゃなく(笑)、これまではステージだけを見ていたんですけど、なんかいろいろなところを見れるようになって。次にやるときはこうしようとか考えるんです。絶対またやりたいですね。

RxYxO:10周年で何かやるってなったときに漠然と出てきたのが武道館なんですけど......いざやるってなって1年前に発表して感じたのが、関係者もファンもみんな、こんなに大事にする場所なんだなっていう。"武道館だから観たい"っていう声も聞こえたし。でも、平日にしかできなくて心苦しい思いもあったので、そういう意味でもやっぱりリベンジしたい気持ちはありますね。うちの家族は音楽に対して無知なんです。母親が1回ライヴに来たことあるくらいで。あとはまぁ、いとことかはそれまでも来てくれたんですけど、他の家族は誰も来たことなかったんですよね(笑)。このタイミングじゃなければ、もう一生誘わないなと思ったので、母親に親父にも来てくれるように言ってみたんですよ。それで、本当に初めて親父がライヴに来て。

-おぉ......。

Masato:それはすごい。

RxYxO:ステージに立ったときの緊張感はなかったんですけど、この中に親父がいると思うと、"マジか......"って(笑)。

一同:(笑)

RxYxO:関係者挨拶にも両親が残ってて、お互いに照れくさくて(笑)。10代からずっとやってて、初めてちゃんとしたところを見せられたので、いい親孝行になったかなとは思います。

Sugi:美談!

-(笑)。日本人にとって、特に親世代にとっては特別な場所ですからね。同じくらいのキャパの会場は他にもたくさんありますが、やはり武道館には日本人のDNAを刺激するものがありますよね。またcoldrainが唯一無二な点は、そういう日本のメインストリームで活動しつつ、日本だけで活動しているわけではなくて、"Download Festival"や"Rock am Ring"など海外の大型フェスに出演したり、自身の海外ツアーも行っている点ですね。

Y.K.C:毎年フェスやゲスト出演のツアーでは海外に行ってますけど、今回フェスとは別にワンマン・ショーを何本かやったので、久しぶりに、海外で自分たちを観たいと思ってくれるお客さんが集まるところでライヴができたんです。なかなかスケジュールも難しくて頻繁に海外には行けないんですけど、待っててくれる人たちがこれだけいるなら、やっぱり行かなきゃいけないんだなと思いました。熱量もすごいし、やってて楽しいし。もっとボーダレスに、スケジュールの融通が利く限りうまく立ち回れる方法を考えないとなと、考えさせられました。

Masato:基本的にはリリースがあってツアーを回るものなんですが、特に海外の人たちは初期のアルバムの頃は観る機会がなかったはずなんですけど、あえて古い曲とかもいっぱい入れて日本でやるようなセットリストを組んだら、みんないろいろ調べて掘り下げて聴いてくれていて。一時はインターナショナルなアーティストになりたいって感覚もあったんですけど、やっぱり日本のバンドとして行くほうが、気持ちいいと感じたんです。たまにしか行けないからこそ、ちゃんとした尺でライヴをやらないと俺たちももったいないなと感じるし、待っていてくれるファンも悔しさがあると思うので、そういう意味で今回のヨーロッパ・ツアーはすごくいいツアーでしたね。期間は短かったんですけど、フェスでもすごく人が集まってくれて、ワンマンではファンと深い絆を感じるようなライヴができましたね。