INTERVIEW
coldrain
2015.10.21UPDATE
2015年10月号掲載
Member:Masato(Vo) Y.K.C(Gt)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-まずは簡単に前作『Until The End』(2014年リリースの3rdミニ・アルバム)について振り返っていただきたいのですが、海外(Hopeless Records)でのリリース(※『Until The End』の曲も一部収録された海外盤仕様の『The Revelation』)も決まり初めての制作でもありましたが。
Y.K.C:活動の場を拡げてくれたきっかけとなった作品でもあるのですごくよかったですね。あとは、もっといろんな音楽性をバランス良く落とし込めたら良かったですね。今回はそれを踏まえてもう少し上手くできたかなと思います。
-前作は制作時間や制作環境の面で制約があるなかでのリリースだったように感じたのですが、実際いかがでしたか?
Masato:そうですね。ツアー中にパソコンで曲を作っていたこともありました。だから大変ってことでもないんですけどね。オレたちはテスト1週間前にならないと勉強しないタイプなんで、作ってはいるものの直前になると一旦崩してしまうことが多いんで。インプット、アウトプットの時間でいったら結局同じぐらいはあったんですけど......正直あまり覚えてないですね(笑)。
-前作での反省や反響を踏まえて今作を制作したというより、今作は今作で切り分けて制作したということでしょうか。
Masato:そうですね。前作リリース以降ライヴをたくさん行ったので、ライヴで得たものの方が作品に影響を与えたと思いますし、今まで何をやってきたかということより、今何をしたいかということを考えてましたね。
-ちょうど話が出ましたけど、リリース以降、海外遠征やフェスなど目まぐるしく活躍してきました。OF MICE & MENのドイツ公演やPAPA ROACHのUKツアーにゲスト出演などもしましたが、そういう貴重な経験から得られたものはありますか?
Y.K.C:海外のシーンの最前線でライヴができたのはすごくデカかったですね。そこに来ているお客さんがどういうものに反応してるかっていうことも、感じることができました。PAPA ROACHは自分たちがずっと憧れてたバンドだったので、そのライヴを毎晩のように観れて、かつ毎回裏切らないライヴをしてくれたので最高でしたね。彼らも楽曲が進化し続けてるじゃないですか。最新作もすごくハイブリッドなサウンドで、今のグルーヴ感をPAPA ROACH節でやってるようなところもあったりして。それが昔のものから今のものまでどの曲をやってもすごく自然にすべてを乗りこなしているし。そういうバンドって今は少ないしかっこいいと思う。自分たちもそうなりたいっていう気持ちも確認できました。あのツアーがあっての今作かもしれないですね。
Masato:俺の中では慣れたって感じですかね。まずはBULLET FOR MY VALENTINE(以下:BFMV)と一緒に回って、そのあとCrossfaithやPAPA ROACHとも回って、間にフェスも挟んで。海外のシーンの最前線でライヴをする状況になったことで"このシーンにいるんだ"って確信しましたし、そういう感覚で観てくれるファンも増えました。PAPA ROACHと一緒に回るために久々にヨーロッパに戻ったときにBFMVやCrossfaithとのツアーで掴んだファンがたくさん集まって来てくれて......。ちゃんと繋がってきてるなって感じましたし、いつのまにか海外でやってるのが自然になってきました。
-海外での活動も生活の一部になってきたのかもしれないですね。
Y.K.C:そうですね。
-BFMVらと一緒にツアーを行ってそこで掴んだファンが、また他のバンドとツアーで行った時にcoldrainを観に来てくれる。
Masato:ツアーを回り続ければ、違うものになるなって思いますね。
Y.K.C:1回のライヴではなくて、それが積み重なってきてるなとは思います。それが最終的に自分たちがヘッドライン・ツアーを行う時に繋がるのかなと思います。
-BFMVとOF MICE & MENとPAPA ROACH、Crossfaith、ジャンルはバラバラですよね。実際、coldrainはどのバンドのファン層と相性が良かったですか?
Masato:実は回って来た中で1番合わなかったのはCrossfaithですね。観客数も違うし、やってる国も様々なので単純な比較はできないですけど。PAPA ROACHと回ったときは意外と反応がいいなと思いましたね。長く活動してるバンドのファンってもっと先入観を持ってると思っていたんですけど、お客さんの層が厚いから掴みやすいと思いました。BFMVも、メタル・シーンは閉鎖的で難しいのかなと思っていたんですけど、意外とオープンなファンが多くて。
-今まで地元名古屋1都市で行ってきた"BLARE DOWN BARRIERS"も今年は3都市でジャンルも広げて開催しました。イベントとして順調に成長してきているように感じるのですが、実際自分たちでは経験してみていかがですか?
Masato:海外での活動とのスケジュール調整が難しかったこともあり、しばらく"BLARE DOWN"自体やれてなかったのでまずは開催できて良かったですね。自分たちが考える、バンドマンらしいことを久しぶりにやれたんで、安心しましたし楽しかったですね。久しぶりに仲間とライヴをやれてすごく楽しかったですね。
-そういった多忙な中で4枚目のフル・アルバム『VENA』の制作を行っていたと思うのですが、曲作りはいつごろから始めたのでしょうか?
Y.K.C:『Until The End』をリリースした直後からずっとやり続けてる感じです。
-先ほどの話ですとあなた方はギリギリにならないと動かないと言っていましたが、今作はかなり早い段階から始めたということでしょうか?
Masato:構想はいつもなんだかんだ早いんですよ。
Y.K.C:スタジオに入って、その空気感で変わってくることもあるので、そういう意味では常にギリギリでしたね。
-レコーディングなどの制作環境を詳しく教えていただけますか?
Masato:L.Aで1ヶ月半くらいですね。