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INTERVIEW

coldrain

2018.05.25UPDATE

coldrain

Member:Masato(Vo) Y.K.C(Gt) Sugi(Gt) RxYxO(Ba) Katsuma(Dr)

Interviewer:荒金 良介

coldrainが新たに立ち上げたツーマン・ライヴ・シリーズ、"LOUD OR NOTHING"。海外バンドをゲストに招き入れ、2バンドでどこよりも濃厚な空気を作り上げることに主眼を置いたイベントになっている。5月に開催された第1回目にはCROWN THE EMPIREがゲスト出演し、6月20日、21日に開催が予定されている第2回目にはPVRISを呼ぶことがすでに決定。日本のみに留まらず、ワールドワイドに活躍しているcoldrainらしい企画で、そこには彼らなりの熱い想いが込められているようだ。本企画について、全国ツアーを敢行中のメンバー5人に直撃した。

-今は37本に及ぶロング・ツアー(4月から11月にかけて開催中の全国ツアー"ANOTHER DECADE IN THE RAIN TOUR 2018")の真っ最中ですよね。

Y.K.C:今年2月の日本武道館公演(2月6日に開催した"coldrain FATELESS JAPAN TOUR in 日本武道館")のあとにライヴ活動を2ヶ月ぐらいお休みして、曲は作ってましたけど、リフレッシュしてましたからね。今は忙しいけど、何もないよりいいですし(笑)。

-日本武道館公演もほんとに素晴らしかったです!

一同:ありがとうございます!

Katsuma:もうすぐ武道館だ! って夢を未だに見るんですよ。終わってるっちゅうのに(笑)。

Y.K.C:やってる最中は楽しいだけで終わっちゃいました。

RxYxO:まったく緊張感もなくて。でも今回、初めて親父がライヴに来たんですよ。おかんは前に一度来たことがあったんですけど、この場所に親父とおかんがいると思ったら、たまにウッ! となりました(笑)。

Y.K.C:夏に武道館のDVDを出すので振り返って観ていたりするんですけど、いい感じだったなと。

-いや、本当に最高でした。ライヴを観に来ていたBIGMAMAのメンバーが"私たちの武道館よりストリングスが多かった!"と言ってましたよ。

一同:ははははは(笑)。

RxYxO:絶対、真緒(東出真緒/Vio)の発言じゃないですか。彼女にまったく同じことを言われました(笑)。

Masato:武道館をやり終えたあと、47都道府県でまだ行ってない場所に行きたくて。フェスの時期と被ってもロング・ツアーを入れようと。スタッフの人に武道館バンドとして、デカい会場ばかりやればいいんじゃない? と言われたけど、それを無視して小バコに戻ろうと思ったんです。それは武道館でもライヴハウスみたいなライヴをしたいし、ライヴハウスでも武道館みたいなライヴをしたいから。

-武道館という大きな山を越えて、今はバンドの心境にも変化は出てきました?

Y.K.C:そうですね。あれだけたくさんお客さんが武道館に集まってくれたことで自信がついたし、ライヴハウスでやっても全体を見渡せる余裕も出てきましたからね。

Sugi:今のロング・ツアーの中身が濃すぎて。すでに9本終えて、残り28本? ある意味幸せだなと。武道館という節目を経て、イチからまた違う2周目に進んでいるというか。初心に戻れてる感じもあり、新鮮な気持ちでツアーに臨めてますね。

Katsuma:武道館以降、さらにデカい会場を発表する人もいますけど、今度は自分たちの足で細かいところまでファンの方に会いに行って、さらに次に繋げたいなと。だから、このロング・ツアーが終わったら、その成果がまた見えるんじゃないかと思います。

-今年の"Vans Warped Tour Japan 2018 Presented by XFLAG"、"TRIPLE AXE TOUR'18"でもライヴを観ましたけど、バンドのギアがさらに上がっている印象でした。特に"TRIPLE AXE TOUR'18"のライヴはめちゃくちゃ振り切れてましたね!

Katsuma:みんなそう言ってくれますね。

Masato:"TRIPLE AXE(TOUR'18)"は良かったですね。純粋に楽しくできたんですよ。coldrainは1発目にやるのが苦手な方で、SiMはやり逃げしたり、HEY-SMITHは自分たちの空気に変えてしまったりするけど......今回は手応えがありましたね。台湾に行ったときにも"TRIPLE AXE"のファンもいたので、3バンドでライヴしたり、DVD(2018年2月リリースの『TRIPLE AXE TOUR'17』)を出したりしたおかげもあるのかなと。

Y.K.C:僕ら、ワンマンは得意なんですよ、振り幅をちゃんと見せられるから。でも、ショート・セットになると、どこに寄せるのか、頭を悩ませるんですよね。今は"気楽に観てよ"って、そういうスタンスでやれるようになったことも大きいですね。

-では、このへんで本題に入りたいんですが、coldrainが海外バンドをゲストに迎えて開催するツーマン・ライヴ・シリーズ"LOUD OR NOTHING"を始動させることになりました。このアイディアはいつごろから?

Masato:海外のバンドを呼びたい気持ちはずっとあったんですよ。例えばSiMは"DEAD POP FESTiVAL"、HEY-SMITHは"HAZIKETEMAZARE FESTIVAL"と自分たち主催のフェスをやっているし。coldrainには"BLARE DOWN BARRIERS"という企画イベントがあるんですけど、それを大きなフェスにするためにも、その前にやらなきゃいけないことがあるなと思って。海外バンドがフェスだけのために来日する前に、ちゃんと向こうのバンドがフルでライヴできる環境を作らなきゃいけないなと。それを濃くするためにはツーマンで、自分たちのお客さんが多い中で見せられたらいいなと思ったんです。

-将来を見据えて、ものすごく考え込まれたイベントなんですね。

Masato:海外のバンドをゲストに迎えるのはなかなかないことだと思うし、それが最終的に自分たち主催のフェスに繋げられたらいいなと思ったんです。今回、"Vans Warped Tour 2016"で一緒だったCROWN THE EMPIREを呼べて良かったなと。世代も規模感も近いバンドですからね。