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LIVE REPORT

TRIPLE AXE

2022.05.11 @Zepp Haneda(TOKYO)

Writer 荒金 良介 Photo by ヤマダマサヒロ, HayachiN, Kohei Suzuki

HEY-SMITH、SiM、coldrainの3バンドによるツアー"TRIPLE AXE TOUR 2022"初日はZepp Haneda(TOKYO)にて開催。ソールド・アウトの場内にトップで現れたのはSiMだ。序盤から「KiLLiNG ME」を放ち、"飛べ!"とMAH(Vo)が叫ぶと、観客もジャンプで応える。演奏後、"ケツがつった!"とMAHが言い出し、"まだ2曲だよ!"とSHOW-HATE(Gt)がツッコむ場面では笑いが起きていた。HEY-SMITH、coldrainと出会ったときの曲と前置きして、「paint sky blue」をプレイ。"もう1曲いくぜ!"と言うと、「Set me free」でも観客を踊らせていた。"3バンドで久々にバチバチ。負けられないんで、思いっきりやります!"とMAHは宣言。

さらにHEY-SMITHとcoldrainに対し、"家族のようであり、フラットに見ても改めてカッコいい"と絶賛する。そんな前フリから"世界で1位(※「The Rumbling」が米Billboardチャート1位を獲得)になっちゃった!"とブチ上げるMAH。ラスト・スパートは「Blah Blah Blah」、「JACK.B」と怒濤の攻めで剛腕ぶりを魅せつけた。

2番手のHEY-SMITHは「I'm In Dream」からエンジン全開で飛ばす。とにかく、メンバー6人が一枚岩と化したカタマリ感は半端じゃない。「Don't Worry My Friend」に入ると、かなす(Tb)が拳を突き上げ観客を扇動する姿も頼もしく映った。"モッシュ、ダイブできなければ、踊りまくるしかないやろ!"と猪狩秀平(Gt/Vo)は吠え、「Fellowship Anthem」、続いてメタル・リフを用いた「Be The One」のアンセム感にも大興奮。

"絶対ダウンロードできない空間を楽しめよ!"と言うと、個人的に大好きな「Download Me If You Can」がここで炸裂する。"TRIPLE AXEが戻ってきただけで、真剣に嬉しい! SiM、coldrainのTシャツ着てるやつをバキバキに決めてやる!"と言うと、「Fog And Clouds」、「Drug Free Japan」、「Let It Punk」などの強力ナンバーで観客の心を鷲掴みにしていた。

"やっちゃいますか!"とMasato(Vo)が言うと、ツアー初日のトリを務めたのはcoldrainである。「ENVY」からフロア全体をジャンプさせ、「To Be Alive」、「RUNAWAY」と畳み掛けると、熱気は右肩上がりに上昇。"頭から観てきたけど、まだまだイケる。お前らコロナ(禍のライヴ)に慣れてきたな?"と挑発し、「No Escape」でさらに焚きつけた。「F.T.T.T」を挟み、ドラマ性に長けた「THE SIDE EFFECTS」も、ライヴの流れにいいアクセントをもたらしていた。

そして、今年結成15周年を迎えた彼らの気持ちを詰め込んだ「CALLING」をプレイ。地の底から沸き上がる歌メロやコーラスは勇壮極まりなく、新たな代表曲と言えるライヴ映えっぷりだ。「PARADISE(Kill The Silence)」で本編を締めると、アンコールでは「The Revelation」を演奏。豪快なスクリームと超絶ヘヴィな音像で地獄絵図を作り上げ、この日のトリを務めるに相応しい最狂のパフォーマンスを披露してくれた。

3バンドが本気でぶつかり、お互いに力を引き出し合うライヴ空間は、常に最新のツアーがベスト! と言える凄みを見せつけてくれた。

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