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DISC REVIEW

THANK GOD, THERE ARE HUNDREDS OF WAYS TO KiLL ENEMiES

新型コロナウイルスの影響でライヴハウスは行けないし、友達と遊びに行くこともできない。"ストレスも運動不足ももう限界!"というキッズたちよ。世の中の空気は沈んでいるかもしれないが、SiMのニュー・アルバム『THANK GOD, THERE ARE HUNDREDS OF WAYS TO KiLL ENEMiES』はテンション爆上げ成分満載だ。冒頭を飾る「No One Knows」のようにゴリゴリのラウドな楽曲から、話題の女性ラッパー、あっこゴリラが参加した「SAND CASTLE」のようなノリのいい楽曲、「BASEBALL BAT」のような聴きやすいメロディの立ったポップな楽曲。沈み切ってボーっとなった頭にガツンとくるハイなこのアルバムを再生するだけで、SiMが様々な武器で聴く者の脳を覚醒させてくれる。ルーツとなっているレゲエやパンクの熱い血は、今や彼らの纏ったハードコアやラウドロックの硬質な鎧にまで流れ、新たなロックの扉を開いている。もちろん、ライヴハウスが恋しくなるような楽曲ばかりだが、アルバムの封を開けたら、とりあえず自宅でSiMのライヴ動画を流しながら、ヘッドホン爆音でこのアルバムを楽しんでみるのはどうだろう。今月はSiMの新作を聴きながら自宅待機だ! 山本 真由