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INTERVIEW

coldrain

2016.08.16UPDATE

2016年08月号掲載

coldrain

Member:Masato(Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-現在、"Vans Warped Tour 2016"の真っ最中ですが、調子はいかがですか?

調子はかなりいい感じです! 毎日ライヴ三昧で楽しくやってて、とにかく肌がめっちゃ焼けてます(笑)。

-初めてWarped Tourに参加してみていかがですか? 日々刺激に満ち溢れてると想像しますが。

フェスのツアーはもちろん初めてだし、最初は不思議な感覚でした。毎朝9時半にその日のタイムテーブルが発表されるというシステムはむちゃくちゃ大変そうだなって思ってたんですけど、毎日違うからこそWarped Tourは面白いんだなって思いましたね。毎日違う時間帯でライヴをしたりミート&グリートをしたり、ツアーを通して全バンドのライヴを観ることができるって最高だなって思います。

-一緒にツアーすることで仲良くなったバンドがいましたら教えてください。

みんな仲良くやってますよ! 前から仲がいいTHE WORD ALIVE、CANE HILL、YOUNG GUNSはもちろん、飲んでたらいつの間にかSET IT OFFやCROWN THE EMPIREのバスにいたり、ISSUES、TONIGHT ALIVEのテントでハングアウトしたり、YELLOWCARDとサッカーしたりもしてました! THE WORD ALIVEのTelle Smith(Vo)が家族の事情で1日家に帰らなきゃいけなくなって、MOTIONLESS IN WHITEのChris Cerulli(Vo)、ICE NINE KILLSのSpencer(Vo)、I SEE STARSのDevin Oliver(Vo)と一緒にTHE WORD ALIVEの曲を歌いきったのも思い出です。

-そのWarped Tourを8月13日に終えてすぐの8月17日にシングル『VENAⅡ』をリリースしますが、シングルが完成しての手応えはいかがですか?

みんな個々のスキルアップはしたなって思いますし、やりたいことに対してしっかり向き合えてると感じました。世の中が嫌いだったらバンドも続けられないしやってる意味がなくなりますが、自分たちの情熱が注ぎ込まれてるからこそ人にも伝わるだろうなって自信もあります。

-コンスタントに作品をリリースしていますが、シングル形態でのリリースは7年ぶりなんですね。7年の間、メンバー内やレーベルとの間でシングルをリリースしようという話があがることはなかったのでしょうか?

バンド的に、"シングルを作るならミニ・アルバムを"っていう感覚が強かった気がします。無理矢理ミニ・アルバムにしたことはないですけど、そのくらいの曲数の方が作るうえでも気持ちよかったですね。今回は時間をかけてシングルを作れたし、アコースティック・バージョンを含めた『VENA』(2015年リリースの4thフル・アルバム)の延長線上にある作品を作りたかった感じです。

-去年10月リリースのフル・アルバムのタイトルが"VENA"ですので、今作『VENAⅡ』となんらかの関連性があると考えるのが自然だと思いますが、その点について詳しく教えていただけますか?

『VENA』のリリース・ツアーを世界中で周りながら生まれた曲だったので、そのまま『VENA』に入れたいって気持ちになったし、アコースティックと"VENA JAPAN TOUR 2016"(※2016年1月に開催)の映像を含めた作品なので"VENAⅡ"というタイトルがしっくりきました。

-また今作収録のTrack.1「BORN TO BLEED」、Track.2「UNDERTOW」の2曲はシングル・リリースを念頭に制作したトラックでしょうか?

もちろんそうです!

-『VENAⅡ』のアルバム・ジャケットは、今までにない抽象的なデザインのイラストを起用していますが、このデザインを起用するに至った経緯を教えていただけますか?

『VENA』はテーマであった血管の外観を表現したジャケットでした。今回の『VENAⅡ』は血管の内面を表現しています。なんとなくのイメージを作ってからmaxillaに依頼することが多いんですけど、一緒にいろいろやってきた仲なので言わなくてもだいたいわかってるよって感じになってきました。

-「BORN TO BLEED」は、ミディアム・テンポの落ち着いた曲調にエモーショナルでフックの効いたメロディが印象的なトラックですね。この曲のテーマや制作過程を教えていただけますか?

熊本地震のあと、自分の中に自然災害に対する疑問が生まれました。地球は本当に人の故郷なのか? 人がここに存在する運命にあるのなら、なぜこの苦しみや悲しみがあるのか? 神がいるならなぜ人間をもっと強く創らなかったのか? というような疑問が永遠に続きました。それからテロや銃撃戦なども続き、人と、この永遠に続く苦しみと悲しみの関係と連鎖が理解できずにいます。僕の場合、こういう考えが歌となり歌詞となります。サビが合唱なのも、それが理解できないから、言葉が見つからなかったからという気がします。そんな曲です。

-『VENA』の「GONE」のベクトルに近いものを感じましたが、そういう意識はありましたか?

そういう曲を作ろうって意識はなかったですが、この曲調が今のcoldrainの音なのかもしれません。

-「UNDERTOW」は、coldrainらしいグルーヴィなギター・リフが特徴的なトラックですね。「BORN TO BLEED」と比較するとヘヴィですが、モッシュ&ダイヴなはっちゃけた曲調ではなく、SEVENDUSTなどに通じる大人なラウドロックに仕上がっています。この曲のテーマや制作過程を教えていただけますか?

今回はもろにSEVENDUSTの影響が出ましたね。(彼らの曲が)好きなグルーヴ感なのでそうなるんだと思います。人のツボを押す前に全力で自分たちのツボを押しにいってます。歌ももっとR&Bな方向性が合うと思いますし、ライヴが楽しみな曲です。