DISC REVIEW
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メンバー脱退を乗り越え、新体制で作り上げたニュー・アルバム。YUJI(Ba/Vo)、イイカワケン(Tp)、かなす(Tb)の3人が加わり、 6人編成になったことで音はタイト且つ重厚なサウンドになっている。表題からも明らかだが、今作はメッセージ性を高めた歌詞とともに歌も演奏もシャープになった印象を受ける。YUJI、猪狩秀平(Gt/Vo)のパワフルな歌声も魅力的で、ゴージャス感がアップしたホーンの音色も曲調の幅を広げている。作品的には陽気なポップ・パンク風味の楽曲もあるが、メタリックなリフが多くなり、攻撃性を強めた曲調にガツンとやられる。「Radio」は大阪のパンク・バンド KNUCKLESのカバーで、HEY-SMITH流のアレンジが効いている。全曲、ライヴ映えしそうな粒揃いの楽曲を収録。 荒金 良介