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INTERVIEW

HEY-SMITH × 激ロック × バイトル

2019.01.10UPDATE

2019年01月号掲載

HEY-SMITH × 激ロック × バイトル

Member:猪狩 秀平(Gt/Vo) 満(Sax)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 石崎祥子

HEY-SMITH × 激ロック × バイトル キャンペーン情報

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日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"と激ロックによる"激的アルバイトーーク!"の今回のゲストは、HEY-SMITH。昨年11月にアルバム『Life In The Sun』をリリースし、現在はそれを引っ提げた全国ツアーの真っ最中であり、また自身のツアーにとどまらず、イベントや他のバンドのツアーにも引く手数多のバンドである。ライヴという場で着実に実績を上げ、DIYなインディーズでの活動ながら大型のロック・フェスでも、ライヴ猛者としての爪痕を残す。そんなパンク・バンドの鑑たる彼らが、どんなアルバイト、どんな経験を経てきたのか話を訊いた。また今回は、HEY-SMITHにインタビューをするドリームバイト企画で選ばれた大学生、金子拓未さんも激ロック編集部員として参加。熱い話を引き出してくれた。

-これまでふたりはどんなアルバイトをしてきましたか。

猪狩:人に言えるような仕事はふたつくらいかな(笑)。たこ焼き屋さんが一番長いですね。あとはコンビニ。それと、フェスとかライヴとかのスタッフみたいな、日当を貰うような派遣のバイトは何回も行きましたね。

-たこ焼き屋さんはどのくらいやったんですか。

猪狩:5年くらいバイトして、フランチャイズで自分の店も出しました。

満:それ、バイトなん? すげぇよな。

猪狩:最終的に2店舗出しましたね。

-大出世じゃないですか。ということは、バイト時代から信頼されて任されていた感じだったんですね。

猪狩:そうですね。バイトしていて、3年目くらいから"フランチャイズの話があるけど、どう?"ってなって、お金を貯めて店を出しました。で、2店舗出したんですけど、バンドが真剣に始まるってなったので、お店を売ってギターとかアンプ、車とかを全部買いました。

満:まぁ、そうなるわな。

-たこ焼き屋でのバイトは楽しかったんですか。

猪狩:楽しかったですよ。たこ焼きは8個入りとか10個入りとか、決まってるんですけど、めちゃくちゃかわいい子が来ると、10個って言われても14個くらい入れたりして。思いっきり贔屓する。

満:過剰なくらい。

猪狩:それはもう楽しみやった。僕はあなたのことが好きだっていうのをちゃんと表現する。あとは、お店が小さくて自分の部屋みたいな感じなので、音楽もかけていいし、自分の環境にできるのが好きでしたね。

満:何度か食べに行った記憶があるな。

猪狩:そのあとのコンビニのバイト先にも来てたな。

満:あのコンビニのバイトはひどいよ。あそこもコンビニやのに、好きな音楽かけたりして自分の部屋にしてたやん(笑)。楽しそうやったけど。

猪狩:パンクとかメタルとかしか流れないようなコンビニにしてました。

-そこまでやって、怒られないんですか。

猪狩:まぁ、怒られますよね。

満:でも貫き通す(笑)。そこには結構通ってましたね。

-満さんは、どんなバイトをしてきましたか。

満:僕は、7、8個やってますね。初めてのバイトはマクドナルドで。僕、どうやら接客業の才能があるみたいで、働いて1年くらいでシフト作るまでいったんです。アルバイトやけど、ネクタイ巻いて、クレーム対応などもやっていて。まだ18歳くらいのときなんですけど。

猪狩:君もなかなかの出世街道やね。

満:ただ、時給800円でやってたからな。時給800円でクレーム対応して、ネクタイ巻いて、シフト作って──

-あまり割に合わないような。

満:合わないんですよ。でもその経験があるから、他のバイトの面接で落ちたことないですね。面接のときに"マクドナルドでマネージャーをやっていたんだったら大丈夫ですね"って。そのあと、居酒屋やカラオケ屋でもバイトをやりましたけど、そのカラオケ屋でも入って3ヶ月でシフト作ってましたし。マクドナルドの経験があるから優遇されるというか。バイト先はめちゃくちゃ厳しかったですけど、続ける子も多くて。楽しいんやと思うんですよね。

猪狩:たこ焼き屋もそうやったかな。辞めていく奴がいなかった。

-働きやすい環境があって、居心地がいいんでしょうね。

猪狩:あとは同じような奴らが集まってくるんですよね。バンドマンとか芸人とか、何かを志してる奴とか。仕事の内容よりも、誰と働くかという方がでかいと思うので。

満:絶対そうやな。

-満さんは、猪狩さんのようなコンサート・スタッフなど、派遣のような仕事もしたことはあるんですか。

満:専門学校に通っていたときに紹介されて、スタッフ関係もやりましたね。麒麟のトーク・ライヴのスタッフをやったりしました。

猪狩:俺もコンサート・スタッフは、大学のときに紹介で入りましたね。大阪の"SUMMER SONIC"のリストバンド交換のバイトをしました。めっちゃ覚えてるんやけど、そのときTHE LIVING ENDっていうオーストラリアのバンドが出ていたんですよ。好きなので、これは行かなと思って、スタッフTを脱いで、めっちゃ暴れに行ったんです。バイト中やったんですけど......。

満:はははは(笑)。

猪狩:終わってそそくさとスタッフTを着て仕事に戻ったら、"お前、何してんねん。モニターに思いっきり映っとったぞ"っていう(笑)。いきなりクビになりました。大人になって本気で怒られることなかなかないやん? ほんまにおしっこ漏れそうなくらい怒られて。で、後々自分がBIG CATで企画をしたときのセキュリティのリーダーがそいつやった。

満:すごい再会やな。

猪狩:"上司がいる! あの人が今日、俺らのセキュリティするんや"って。

満:ヤバいな。

-そのくらい覚えているものなんですね。

猪狩:覚えてましたね。その人の前通るとき、なんか言われんちゃうかなと思ったんですけど、たぶん覚えてなかった。

満:覚えてないやろうな。

猪狩:ただそのときは、絶対的に自分が悪かったので。ほんとすいませんって思いながらやってた。

-思い出深いTHE LIVING ENDのライヴにもなりましたしね。そういうセキュリティのバイトやコンサート・スタッフは、その後に繋がるような、勉強になることはあるんですか。

猪狩:ないです(笑)。あまり良くないんですけど、スタッフとか言いながらどうにかライヴを観られへんかなっていうのがあって。

満:スタンスが違う。

猪狩:そういう気持ちで行ってるので。働こうとか、吸収しようとかよりも、なんとか観られへんかなっていう感じやったんです。そういうので仕事を選んでいましたね。ずっと歌を真剣に聴いてました。