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INTERVIEW

dustbox × 激ロック × バイトル

2018.09.10UPDATE

2018年09月号掲載

dustbox × 激ロック × バイトル

Member:SUGA(Vo/Gt) JOJI(Ba/Vo) YU-KI(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by RIO NAKAMURA

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日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"と激ロックによる"激的アルバイトーーク!"の今回のゲストは、dustbox。現在"TRAINING DAYS 2018"と銘打った全国ツアーを行っている3人は、来年結成20周年を迎える。メロディック・シーンに欠かせないバンドとなりながらも、キャリアにあぐらをかかず、草の根のライヴを行い、常に人を楽しませ、ポジティヴな歌と音とスピリットで、今なおファンの裾野を広げるバンドの鑑たる存在だ。そんな彼らがどんなアルバイトをしてきたのか、じっくりと話を訊いた。また今回は、dustboxにインタビューをするドリームバイト企画で選ばれた大学生 榛原 舞さんが、激ロック編集部員として取材に参加。3人に直接インタビューをしてもらった。

-みなさんはこれまで、どんなアルバイトをしてきましたか?

SUGA:結構いろいろとやりましたね。冷凍食品の倉庫でのバイトから始まって──

YU-KI:それは、僕もやりましたね。

SUGA:そのあとはラーメン屋さん、テレフォンアポインター、あとはビデオレンタル屋と酒屋の配達のバイトをやって。ここからはJOJIと一緒になるんですけど、JOJIが働いていた外国人しか来ないような、ホテル?

JOJI:国の機関ですね。財団法人だったんですけど、ホテルみたいな感じで。

SUGA:そこのフロントで働くことになりました。それが最後のバイトですね。

-YU-KIさんはどうですか?

YU-KI:僕も倉庫で働いたのと。あとは変わったバイトでいうと、家屋調査ですね。マンションを建てたりするときに、例えば解体の影響とかで家にヒビが入ったりとかもあるので、近隣の家を回って調べるんです。それは、友達に紹介してもらったバイトなんですけど、いろんな現場に行くので、たぶんこのあたり(※取材場所である青山)も回ったことがありますね(笑)。他にも、これは派遣のバイトだったんですけど、家の水が濁っているからと連絡を受けて、近くのマンホールの蓋を開けて水がきれいになるまでずっと見ているという。

JOJI:え?

SUGA:何それ。

YU-KI:そういうのもやってました。この仕事は楽でしたね。

-変わったバイトですね(笑)。これまでいろんなバンドマンに話を訊いてきましたが、結構コンビニとかファストフードが多かったんですけど。

SUGA:あ、コンビニもやったことがありますね。忘れてた。

YU-KI:僕は、人と触れ合うのがあまり得意じゃないので、そういう接客系はやってないですね(笑)。スタジオの受付のバイトはしていたことがありますけど。

JOJI:いわゆるコミュ障ですね。

-JOJIさんはどんなバイトをしてきましたか?

JOJI:俺は高校生のときに、2回だけ引っ越し屋をやりましたね。あとは、地元のコンビニで深夜のバイトをして。そこにSUGAが入ってきたんです。

SUGA:そこも被ってるんです(笑)。

JOJI:そのあとは、普通に社会人になって。調理師専門学校に行きながらバイトをして、そのまま社員としてさっきのホテルでコックさんになりました。そのホテルは、海外事業の専門ホテルで、中国とかフィリピンとかベトナムとか、アジア系のプログラマーとかが日本に学びに来るための施設だったんです。だから、従業員は英語が喋れなきゃいけないんですよ。SUGAが英語を学びたいと言っていたので、仲の良かったフロントの人に、"ひとり入れてください"って言って、SUGAが入ってきた感じでしたね。

-SUGAさんはその仕事で英語を学んでいったんですか?

SUGA:そうですね。常に英語が使える職場だったので、例えばその日わからなくても、"さっきなんて言ったんだろう?"って聞き取った単語を辞書で調べたりしながらですね。

JOJI:厨房で仕事してると、SUGAのアナウンスが聞こえてくるんですよ。"アテンション、プリーズ──"とか。イラっとするんですよね。

YU-KI:イラっとするんだ(笑)。

-どのくらいの期間働いていたんですか?

JOJI:俺は19歳で入って、10年以上やっていましたね。今の俺らのマネージャーも、どうしようもない男だったので、"社宅用意してやるから準社員で入ってこい"って入れたんです。俺が王国作ったみたいになって(笑)。

-人材の斡旋まで!

JOJI:そうです(笑)。で、のちにそこはクビになるんですけど──

SUGA:はははは(笑)!

JOJI:これもまた面白くて。バンドで全国ツアーとかに出たりとか、忙しく活動ができるようになって。仕事に行けなくなるんですよね。そのホテルには委託で入っていたんですけど、もう古株だったから、先方ともずっと仲良くやってきていて。ツアー・ファイナルのSHIBUYA-AXには、パートさんとか主任さんとかも招待して、2階席の一番いいところを用意したんです。でも、翌朝仕事に行ったら、"佐藤(JOJI)さん、もういいんじゃないですか?"って言われて。その日に辞めました(笑)。

-"もうバンドで充分やっていけるんじゃないの?"っていうことですかね。

JOJI:ちょうどそのころ、ホテルの偉い人が変わって。俺はもともと古株だったので、パートさんとかからも人気があったから、妬んでいたんでしょうね(笑)。でも、その仕事がなくなって、SUGAとも話して。"音楽一本でちゃんとやろう、バンドで食っていこう"と決めて、そこからはずっとバンドでやってきましたね。

-ひとつのきっかけになったんですね。バンドをやっているとどうしてもシフトを組む難しさがあると思うんですが、そのへんはどう調整していたんですか?

SUGA:やっぱり融通が利くところというか。例えば、"ここからツアーで1週間いないんですよ"っていうのが通じるところじゃないとできないですよね。JOJIは長く続けてたからね、大丈夫だったと思うけど。

JOJI:俺は自分でシフト組んでいたので。

SUGA:俺がそのフロントの仕事をするときも、今バンドがこういう状態で、ツアーが入ることもありますが大丈夫ですか? って聞いたら、最初から向こうもわかっていてくれたので、やっていけましたね。でも最終的には、本当にバンドが忙しくなっちゃって。CDを出して、ツアー40本を3ヶ月くらいで回るとかになると、さすがに悪いなと思って、自分から"ご迷惑かけるので辞めます"って言いました。

-周りに惜しまれながらっていう感じですか?

JOJI:俺はすごい惜しまれてましたけどね。

SUGA:はい、僕もみんな泣いてました(笑)。

JOJI:誰がだよ!

-他のバイトのときはシフトについてはどうだったんでしょう?

SUGA:結構、辞める"タイミング"というのがありましたね。酒屋のバイトのときも、僕らは一度メジャー・デビューをしているんですけど、そのデビューのタイミングで辞めているんです。酒屋でバイトしていたときは、ビデオレンタル屋と掛け持ちしていたんですけど、今考えるとよくやってたなと思いますね。酒屋で朝9時ごろ出勤して夜7時くらいまで働いて、夜の9時から深夜2時までビデオ屋で働いてという感じで。

JOJI:そのビデオレンタル屋は遊びに行ってたな。

SUGA:俺とJOJIはどんな仕事をしていても、バイト先には遊びに行っていましたね。JOJIのホテルにも、まだ自分が入る前に食堂に遊びに行ってたし。あそこは、いろんなバンドマンが来てたよね?

-そこでJOJIさんが食事を振舞っていたんですね。

JOJI:やってましたね。結構、位も高い方だったので、好きなもの食べろと(笑)。

SUGA:そこで俺、グリーンカレーが好きになったんですよ。JOJIの作ったやつがおいしくて。

JOJI:本場の人たちが食べるから、にわかなものは作れないんですよね。まずければ、"食べられない"って言われてしまうので。だから、月に1、2回向こうの人たちを厨房に呼んで、"あなたたちの好きなカレーを教えてくれ"って、ちゃんと教えてもらって作るということもしてましたね。あとは、宗教上豚が食べられない国も多かったので、油も別々にしたり、お皿も別にしたりしないといけないので、そういうところではすごく大変でした。入ったばかりのころは、アジアのどこかで戦争も起きていたから、それで国に帰る、帰れないというのも間近で聞いていたりとか。タイのゲイの人も結構いたよね。

SUGA:俺、告白されたことありますよ、男の人に。

JOJI:俺もありますね。向こうの人は隠してないので、ちゃんとメイクして、やたら俺を探しにくるんですよ。

SUGA:そうそう(笑)。

JOJI:フロアで仕事をしているパートさんに、"JOJIを呼べ"って言って。いつもチョコレートを1枚くれるんですよ(笑)。面白かったですね。