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LIVE REPORT

京都大作戦2013

2013.07.06 @京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ

Writer 荒金 良介

dustbox

10-FEET主催の地元密着型フェス"京都大作戦2013~天の川 今年も宇治で 見上げな祭~"が今年も2日間に渡って開催された。 初日の1番手はdustboxだ。JOJI(Ba/Cho)が"今年もやっちゃおうぜー!"と高らかに叫び、1曲目「Hurdle Race」から始まると、早くも巨大なサークル・モッシュが起きていた。この日は曇り空でサウナ室にいるようなジメジメした暑さだったが、観客は全く気にせず暴れ回っている。最新7thアルバム『Care Package』から「Riot」、「Still Believing」もプレイし、ライヴで格段に映えていた。ラストは極悪メタル曲「Neo Chavez 400」でJOJIがヴォーカル、10-FEETのNAOKIがベースを務め、盛り上がった。

花団

解散から3カ月、この日のために復活した花団はエンタメ精神に溢れたステージングで、コミック・バンドとしての本領を発揮する。"なんでdustboxの時は感動しながら合唱してたのに、ちょっと笑いながら歌ってるの?"とお客をイジる塚原(Vo)のMCといい、観客との間合いの詰め方は抜群にうまい。「俺のブーメラン」ではMINMI姉さんが飛び入りしたり、森(Gt)が尾崎豊の「15の夜」を大熱唱したり、腹の底から笑わせてくれた。

The Birthday

その後に颯爽と登場したのはThe Birthdayだ。"京都大作戦初めてです。よろしくお願いします!"とフジイ(Gt)、"お昼ご飯食った?"とチバ(Vo/Gt)が人懐こく呼びかけ、演奏が始まるや場の空気を瞬時に切り替わる。引き締まったタイトなロックンロールに輝くメロディを乗せ、観客をガンガン煽っていく。もう、理屈抜きのかっこ良さだった。

MAN WITH A MISSION

舞妓さんよろしく赤い和傘でステージに現れたMAN WITH A MISSIONは、5月に初の武道館公演を大成功に収め、その勢いは止まることを知らない。この日も終始ド派手なパーティー感を炸裂させる。また、フェス鉄板曲と言えるNIRVANAのカヴァー「Smells Like Teen Spirit」ではDragon AshのKj(Vo/Gt)が小さなオオカミのお面を被って乱入し、硬派な歌声で援護射撃して大いに盛り上げた。

MINMI

"自分史上サイコーの日にしたい!"と声高々に告げるMINMI姉さんは、終始飛び跳ねながら声量豊かな歌声を存分にアピールする。レゲエ・ライヴお約束のタオル回しもあり、聴く者観る者にポジティヴなエネルギーをまき散らす。彼女の底なしの明るさと笑顔に魅了されっぱなしだった。

KEMURI

初期ギタリスト、田中を迎え、震災を機に復活したKEMURIは、多くの観客をスカ・ダンスに巻き込んでいく。後半の「P.M.A(Positive Mental Attitude)」、「Ato-Ichinen」では我慢できなかったのか、10-FEETやHEY-SMITHの面々がステージに乱入し、お祭り感にさらなる油を注いでくれた。

Dragon Ash

トリ前の重役を担ったのはDragon Ashだ。野外フェスにぴったりの「La Bamba」を挟み、10-FEETの「SHOES」のカヴァーを演奏し観客の心を鷲掴みにする。ダンサー専用のお立ち台を10-FEETが占拠し、メンバー3人が交替でダンシングする様にも爆笑した。ラストは「Fantasista」でミクスチャー・ロックの牙を突き立て、観客の体力を奪い去っていく。

10-FEET

そして、遂に10-FEETの登場だ。1曲目「JUNGLES」からフル・スロットルで飛ばす。途中で大阪籠球会も参加し、ステージに華を添える。"今日は2万人おる。この2万人で舌打ちしてみようか?"とTAKUMAが言い、"チェッ~"がこだまする様に観客もドッと笑った。「風」、Kjを迎えて「RIVER」を披露し、観客にはライターや携帯を翳すように呼びかけ、ロマンチックな光景が広がる。アンコールに差し掛かると、突然雨が降り始めたが、この暑さにはちょうどいいシャワー代わりとなり、最後までサークル・モッシュの輪が絶えることはなかった。 源氏ノ舞台から徒歩10~15分の場所にある牛若ノ舞台でも熱演が繰り広げられ、S.M.N.、SECRET 7 LINE、BUZZ THE BEARSなどがクラウド・サーファーを増産させ、集まった多くの観客を激しく焚きつけていた。
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