INTERVIEW
KEMURI
2015.06.10UPDATE
2015年06月号掲載
Member:伊藤ふみお(Vo) 津田紀昭(Ba) 平谷庄至(Dr) コバヤシケン(Sax) 田中'T'幸彦(Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
-4月には17年ぶりにアメリカ・ツアーをしたということですが、いかがでしたか。
伊藤:すごくよかったですよ。
平谷:楽しかったです。
-馴染みのある人たちとも一緒にやったり、お会いしたりも?
伊藤:そう、MU330のヴォーカルDan(Potthast)がやってるDAN P AND THE BRICKSとか、Mike Park然り、あとはBUCK-O-NINE。ほんとに何年ぶりくらいに一緒にやったんだろうっていうね。
津田:日本ではあまり知られてないと思うけど、MONKEYとかね。
田中:KEMURIの初期――まさに前に俺がいた当時に一緒にやってたバンドで。
-KEMURIが活動していなかったときにも、Asian Man RecordsのMikeさんとは連絡をとったりしていたんですか。
伊藤:いやもう、全然。
-アメリカでは、ASIAN MAN RECORDSからアメリカ・オリジナルのベスト盤『未来は明るい(Mirai Wa Akarui)』がリリースされていますが、これは全曲、レーベル・オーナーのMikeさんが選曲していますね。リリースにあたっては彼から何か話はあったんですか。
伊藤:そのときは、Mikeは20年近くレーベルをやっていて、どういうのが面白くて、どういうものが面白くないっていう彼なりのジャッジメントがあるから。Mikeが切り取ったKEMURIのベスト盤を出すのが意味があるんじゃないかなと思って。Mikeの感覚でやってください、という感じでしたね。
-この"未来は明るい"、というタイトルも彼が?
伊藤:そう、彼が考えたの。最初は、"未来は明るいです"だったんだよね(笑)。
全員:はははは!
コバヤシ:"です"があるの今初めて知った(笑)。
伊藤:"「未来は明るいです」ってタイトルにしたい"って送ってきたのよ。だから、"いやMike、「未来は明るい」のほうがタイトルっぽい日本語だと思うから"って言ったら、"そうか、じゃあそうしよう"って(笑)。"じゃあ、「です」は何なんだ"って言うから、説明はしたんだけど(笑)。
コバヤシ:"未来は明るいです"Tシャツ欲しいよね(笑)。
-いいですね(笑)。彼としては日本語のタイトルをつけたかったんですね。
伊藤:Asian Manの他のバンドとは違う、日本のバンドなんだっていうのを視覚的にわかってもらうにはやっぱり日本語だし、アメリカでやっていくためには日本語だと。そう言ってた。だから、アメリカ・ツアーに行ったときに売ったTシャツにも、KEMURIっていうロゴの下に、"未来は明るい"っていうTシャツで(笑)。
-なんだか選挙みたいな(笑)。
伊藤:何の標語なんだっていうね。でも、KEMURIっぽいと言えばKEMURIっぽい(笑)。
津田:意外と慣れてくるとかっこよかったよね。最初は、"これかよ"って思ったけど(笑)。
伊藤:そうなんだよね。
コバヤシ:みんな騒然としたよね。
津田:1枚買って帰ればよかったと思って。
-見てみたいです。
伊藤:Tシャツにしても、彼の切り取り方で面白いなって思ったしね。またそれを、アメリカ人のファンが嬉しそうに着てる姿を見ると、なかなかいいもんだなあと。