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DISC REVIEW

光りの街

Dragon Ash

『光りの街』

Release Date : 2016-11-09
Label : ビクターエンタテインメント

自他共に認める最高傑作として、Dragon Ashの頂点を極めた10thアルバム『THE FACES』を経て、今の彼らが放つ音はかくも瑞々しい美しさに満ち、またヘヴィさも包容力も持ち、ナイーヴさも涙も内包している。今作はとてもタフなアンセムである。Dragon Ashの真骨頂とも言える「光りの街」は、身体を勢いよく駆け巡るサウンドに、コブシにグッと力が入り、心震わせる曲となった。歌詞は、被災地支援やライヴで訪れた石巻で子供たちと過ごしたことがもとになったという。希望や光りという、ともすればチープに陥ってしまうテーマを説得力のある構築的なサウンドと、バンドのレンジを恐れずに広げていくクリエイティヴィティで、硬派且つ叙情性の高い曲に昇華した。今回は、以前よりサポートしてきたKenKen(Ba/RIZE 他)がレコーディング・メンバーで参加。旧知の仲の彼が加わり、バンドとして音をぶつけ合い、アイディアを形にした力強いシングルだ。 吉羽 さおり