DISC REVIEW
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3ヶ月連続リリースしたデジタル・シングル3曲に加え、完全未発表の表題曲を含むニューEPがここに到着。全体の印象としてはスケールの大きな曲調が多く、雄大なメロディで包み込むサウンドが胸に染み入る。聴き手に寄り添う親密なアプローチに身体の芯から温められ、熱くなる高揚感が詰め込まれているよう。特に表題曲はアコギとストリングスを効果的に用い、ハートフルな歌メロに慰撫される曲調だ。この4曲は、TVやCMなどの強力なタイアップもついているものもあるので、耳にする機会が多いことだろう。また、2020年7月に渋谷eggmanで行われたライヴ音源も8曲収録され、現場の熱気がリアルに伝わるアグレッシヴな演奏も必聴。新曲とライヴというパッケージは現在のコロナ禍において、ファンの欲望に応える内容だ。 荒金 良介