DISC REVIEW
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太陽が丘でワンマン――そんな大きな夢は現実となり、"京都大作戦"でお馴染みの聖地に約2万人が集結した25周年ツアー・ファイナル。映し出されるオーディエンスはまさに子供から大人まで。各々の思い出も詰まっているであろう、バンドの歴史を感じさせる新旧様々なタオルが一斉に掲げられる様は圧巻だ。ライヴ定番曲はもちろん、懐かしの曲から映画"THE FIRST SLAM DUNK"に起用された最新曲まで、心揺さぶる名曲たち。ステージを見つめるファンの瞳はみなまっすぐに輝き、そしてTAKUMA(Vo/Gt)のグッとくる語りからの「アンテナラスト」ではみな涙を滲ませる。10-FEETがこの25年で築き上げてきたものを物語る、観客ひとりひとりの最高な表情までパッケージングされた胸熱なライヴ・ドキュメンタリーだ。 中尾 佳奈