DISC REVIEW
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前シングル『シエラのように』から5ヶ月のスパンで届いた20thシングル。表題曲はTVドラマ"バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~"OPテーマに起用され、哀切なメロディ・ラインにグッとフォーカスを絞った楽曲。もうイントロのピアノの旋律からハッとさせられてしまう、エモーショナル極まりない名曲だろう。聴けば聴くほど深い感動が押し寄せてくる。その流れで聴く「朝霧を抜けて」もどこか表題曲に通じる切ない表情を浮かべ、こちらもメロディの美しさに惹きつけられる。後半に聴こえるNAOKI(Ba/Vo)のコーラス・ワークもポイント。そして、「タンバリン」はインダストリアル・メタルを彷彿させるヘヴィなリフが際立つ、今までありそうでなかったナンバーと言えるかもしれない。なお、今作の完全生産限定盤は"ほぼ豆腐"(!)なメモ付き仕様となっており、こうした遊び心も実に彼ららしい試みだ。全3曲、早くライヴで聴きたい! 荒金 良介