INTERVIEW
Dizzy Sunfist × 激ロック × バイトル
2019.02.12UPDATE
2019年02月号掲載
Member:あやぺた(Vo/Gt) いやま(Ba/Cho) moAi(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香
日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"と激ロックによる"激的アルバイトーーク!"の今回のゲストは、"大阪生まれ、ハイスタ育ち"の3ピース、Dizzy Sunfist。女性ヴォーカルの生粋のメロディック・パンク・バンドとして全国区に名を広め、今やパンク系だけでなく様々なフェスで引く手数多で、凄まじい馬力で描いた夢を実現するそのパワーで中毒者を増やしている。今年結成10周年を迎え、3月には初のワンマン・ライヴを行う3人は、どんな学生生活を送り、どんなアルバイト経験をしてきたのか、話を訊いた。また今回は、普段はできないような非日常的な体験ができる企画"ドリームバイト"で選ばれた大学生、北古賀智紀さんも激ロック編集部員として参加。3人に直接インタビューをしてもらった。
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-みなさんはこれまでどんなアルバイトをしてきましたか。
いやま:私は、高校1年のときにコンビニでバイトをしたのが最初ですね。2ヶ月くらいでしたけど(笑)。当時は高校に入りたてで、仕事という意識も大してなくて、すぐに辞めちゃったんです。その次にやった居酒屋でのバイトは3年くらい続きました。ほかにやったのも、飲食店でのバイトが多かったですね。
あやぺた:うちもいろいろやりました。最初は家の近くのコンビニで、3~4年続いたのかな。その後の焼肉屋のバイトは10年くらい続けました。
-大ベテランじゃないですか。
あやぺた:ベテランです(笑)。あとは、掛け持ちでいろんなバイトをしました。お昼はテレアポをしたりカレー屋で働いたり、焼肉屋でバイトしたあとに深夜に焼き鳥屋やバーで働いたりとか。
moAi:僕は、最初が結婚式場でのウェイターの仕事で、1年弱くらいやりました。そこからはいろいろ転々として。僕もコンビニはやっていましたね。
-コンビニは仕事しやすかったんですか。
moAi:楽しかったですね。早朝や昼間、夕方、深夜と全部の時間をやったんですけど、変な人が来るので面白かったです。
-moAiさんとしてはどの時間帯が一番面白かったですか。
moAi:朝、工事現場に出勤する方がその前に来るんですけど、めっちゃいろいろ買ってもらえるんですよ。缶コーヒーとか。毎朝来てくれるので、顔なじみにもなるし。すごく居心地がよかったんですよね。
-コンビニも覚える業務がたくさんありそうですけど、そこは大丈夫だったんですか。
moAi:たぶんみんなが思っているよりは仕事内容はいろいろあるんですけど、それよりも楽ですね。
いやま:基本はレジでね。
あやぺた:でも品出しとかはめんどくさかったかな。
moAi:陳列を考えたりね。あと、面出しって言って──
いやま:あったあった。
moAi:商品のラベルを揃えたりとかね。
いやま:私はミニストップだったので、ソフトクリームを巻く練習をしたんですけど、それが一番難しかったですね。
-いろんなバイトをしつつ、学生生活とはどうバランスをとっていたんですか。
いやま:高校のときは居酒屋のバイトが長かったんですけど、楽しかったし、スタッフも仲が良かったしやりがいがあったから、バイトの方がのめり込んでいた気がしますね(笑)。忙しい店やったんですけど、社員さんが仕事としての意識を教えてくれたところでしたね。
-では部活などはやっていなかったんですね。
いやま:やってなかったですね。バンドはやっていたんですけど、まだコピー・バンドで。そのときはバイトで稼いだお金で、いろんなライヴに行っていた感じですね。そのお金を稼ぐためにバイトをしてました。
あやぺた:うちは毎日、学校が終わったらバイトに行ってましたね。バイト先の焼肉屋の店長がバンドマンだったんです。RAZORS EDGEとか、今はBURLっていうバンドをやっているギターの人(TAKA)で。そこで人生が変わりました。店長を見てバンドマンになりたいなって思ったし。人間力があるっていうか、ちょっと尋常じゃない力を持っている人やったから、憧れていましたね。バンドもやりたいし、こんな人になりたいなと思って。たぶん、10代のときはお父さんよりも喋ってました(笑)。
-いい道に導いてくれたんですね。あやぺたさんも当時のバイト代はライヴに使っていた感じですか。
あやぺた:ライヴのチケット代や物販とか、服とかに使っていましたね。貯金はゼロで、あるだけ使ってました。週5とかでバイトに入っていたんですけど。
いやま:お金は何も残らなかったですね(笑)。
-moAiさんはバイト代を何に使っていましたか。
moAi:僕も気づいたらなかったですね(笑)。貯金という概念もなく。たくさんバイトに入っていたので、それなりに貰っていたはずなんですよ。コンビニの店長がめちゃめちゃ良くしてくれて。ちょうど高校をやめてしまったときで、バンドはちょこちょことやっていたんですけど、1日ほんとにすることがなくて。"暇です"って言ったら、店長がシフトにたくさん入れてくれたんです。月に最大で16万円くらい稼いだこともあって、店長が"これは快挙やな。頑張ったな"って言ってくれたんですけど、それも次の給料日までに全部なくなってました(笑)。ふたりと一緒でライヴには行っていたし、あとはバンドをやっていたのでそれで消えていったと思うんですけどね。
-目標がないと貯めるのもなかなか難しいですよね。
いやま:あのとき貯金をしておけば良かったとは思いますけどね。
-特にバンドを本格的に始めると、最初はお金が出ていくばかりだと言いますね。
あやぺた:ライヴをしてもチケットのノルマ、ノルマ、ノルマっていう。
いやま:ノルマ地獄(笑)。