INTERVIEW
Dizzy Sunfist × 激ロック × バイトル
2019.02.12UPDATE
2019年02月号掲載
Member:あやぺた(Vo/Gt) いやま(Ba/Cho) moAi(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香
Dizzy Sunfist × 激ロック × バイトル キャンペーン情報
- フォロー&RTでDizzy Sunfistのサイン入り激ロックマガジンをプレゼント
- バイトルアプリをDLして、
Dizzy Sunfistメンバー全員のサイン入り限定CD『Sunplugged vol.2』をプレゼント
-バンドを本格的にスタートしたときは、バイトとの兼ね合いはどうしていましたか。
いやま:バイトをして、ライヴをして、ノルマも払わなあかんから、みんなカツカツでしたね。足りないとかもあったしね。
-ツアーなどが始まるとシフトが組みづらいこともありますしね。
あやぺた:店長がバンドマンやからうちは結構融通が利いたというか、わかってくれたから、そこは良かったですね。
-一番大変だった時期はいつごろですか。
あやぺた:やっぱりツアーに行くようになったときとか。
moAi:CDをリリースして、長期のツアーになったころは大変だった。
あやぺた:ツアーから戻ってきてすぐにバイトとか。寝ずにバイトしていたころが一番つらかったな。当時は実家暮らしだったんですけど、実家で良かったなと思いました。これがひとり暮らしだったら、洗濯とかできひんと思って。
moAi:僕は大阪に出てきたタイミングとDizzy Sunfistに加入したタイミングが一緒だったんです。当時は僕が運転をしていて。ライヴの打ち上げ終わりで東京を深夜2時ごろに出発して、そこから急いで帰っても朝8時とか9時くらいになって、メンバーを家に送って。僕は専門学生だったのでそこから学校に行くんですけど。
あやぺた:そうやった!
moAi:授業に出て、夕方に2~3時間個人練習に入って、そのあとにコンビニの夜のバイトをしてという。そういう生活から、レーベルが決まってリリースのツアーが始まってというあたりが、一番つらかったかもしれない。
あやぺた:一番金がない時期やな。
moAi:出ていくばっかりやった。
いやま:たしかに。バイトもなかなか入れなくて、休んですいませんっていう感じにもなっていて。
-バンドを頑張るしかないですね。
いやま:とにかくがむしゃらでしたね。そうするしかなかった気がする。
-逆にバイトをやってて良かったなということはありますか。
あやぺた:うちは店長がバンドマンやったから、曲作りでもいろんな悩みを聞いてもらえたし、逆にいろんなことを解放できた時間でもありました。バイトしないでずっとギターの音の話してましたから(笑)。たまにバイト中にギターとか弾いてましたからね。店長がギターを持ってきて"これはこう弾くねんで"とか。変な店でしたね。実は最初にハイスタ(Hi-STANDARD)の横山 健(Gt)さんと話したのも、そのバイト先で。いきなり食べに来て、心臓が爆発するくらい緊張しました。おしぼりを渡す手が震えすぎて、お茶とかもこぼさんへんかなって心配になるくらい。そのときに、バンドやっているっていうことは伝えたりもしましたね。何度か音源を渡したこともあったんですけど、ちゃんと話したりするのはそこが初めてで。いきなりレジェンドが目の前にいて、焼肉食べてて、最初は怖かったです。
-それが対バンできるまでになったって、すごいことですよ。
あやぺた:そのバイト先はいろんなバンドが打ち上げで使ってくれたりしていたので、好きなバンドや先輩方に、"私もバンドやってます"って言って、先輩バンドとも繋がることができました。それでのちに対バンができたり、フェスでまた会うことができて、存在を覚えててもらったりというのもありましたね。すごくいい場所だったんです。
-では、今いろんな夢を持ってバイトをしている人に、Dizzy Sunfistからアドバイスやメッセージをお願いします。
あやぺた:仕事に入れるだけ入って、無茶した方がいいと思う。若いうちは、思っているより元気やしね。
moAi:うん、やるんやったらしっかりやった方がいいと思いますね。中途半端な時間を持つと、全部ゆる~くなっちゃったりするから。
あやぺた:あとは稼いで、お金使いまくってっていう、それでいいと思う。
moAi:どうせ残らんけんね、10代のころのバイト代は(笑)。
いやま:自分のために有意義に使ってほしいですね。
あやぺた:これ買いたいから頑張ろうとかね。自分もそれの繰り返しだったので。
-いろんなお話をありがとうございました。ではここからは、ドリームバイトの北古賀さんにバトンタッチします。
北古賀:改めまして、北古賀です、よろしくお願いします。めっちゃ緊張します。
いやま:よろしくお願いします。ゆっくりで大丈夫ですよ(笑)。
北古賀:ありがとうございます。では早速質問です。Dizzy Sunfistはすべて英語詞ですが、作詞はどういうふうにしているんですか。
あやぺた:まずはメロディを作って、歌詞を書くんですけど、自分でも歌詞をギリギリまで英語に訳して、そのあとは英語ができる人に歌詞を見てもらって、"ここはこう訳すといいよ"っていうのを教えてもらう感じですね。
北古賀:あやぺたさんは、英語の勉強もしているんですか。
あやぺた:自分でも一応英会話に行ったりしてるけど、でも歌詞となるとニュアンスとかがわからへんから、ちゃんとできる人に教わってます。レコーディングにも来てくれて、発音も毎回直してもらって。発音が難しいものだと、1単語で30分くらい使ったりもしますね。もう、地獄(笑)。だから、次のレコーディングまでにもっと発音が良くなるように練習しようっていう感じです。
北古賀:曲全体として、作るときの一番のこだわりはなんですか。
あやぺた:自分がテンション上がる曲、かな。演奏している自分が一番楽しくないと、お客さんは絶対に楽しくないし。そこは大事にしてますね。"この曲テンション上がらへんな"っていう曲は、リリースしないし。
北古賀:ありがとうございます。次の質問です。今、純粋に対バンしたいなというアーティストはいますか。
いやま:たくさんいすぎて、誰を言ったらいいのか。
あやぺた:最高の夢は、Avril Lavigne! これは、ほんまに。もしAvrilがいなかったらここまでやってないし。とりあえずAvrilにサイン貰いたい! 手にサイン書いてもらって、そのままタトゥ入れたいくらい(笑)。
moAi:対バンしたいバンドかぁ。誰かな。
北古賀:これまでも結構夢が叶っていそうな感じもありますね。
あやぺた:Hi-STANDARDとも対バンできましたからね。
moAi:フェスやサーキット・ライヴに遊びに行ったりすると、自分たちよりも年下のメロディック・パンクのバンドが昔よりも減ってきていて。中でも女子のバンドは少ないんですよ。同世代だとSpecialThanksとかはいるんですけど。だから、ジャンルは違えどガールズ・バンドと対バンする機会があったら面白いかなって思いますね。俺らがメロディック・パンク代表だとしたら、ギター・ロックとか、もっと違うジャンルのバンドと一緒にやれたらいいなっていう。ジャンルが違っても仲良くなれれば、やった意味もあるんじゃないかなと思う。女子のバンドと対バンしたいっていうのを、俺が言うのもなんだけど(笑)。