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INTERVIEW

Dizzy Sunfist

2019.05.28UPDATE

2019年05月号掲載

Dizzy Sunfist

Member:あやぺた(Vo/Gt) いやま(Ba/Cho) moAi(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

今年結成10周年を迎えたDizzy Sunfistから、およそ2年ぶりとなるニュー・シングル『STRONGER』が到着した。昨年は怒濤の47都道府県ツアーを走破し、今年は10周年記念ワンマンを行うなど、実力と動員を伸ばし続け、メロディック・シーンを牽引する存在になりつつあると言っても過言ではない。今作の表題曲はすでにライヴでも披露されており、こだわり抜いた珠玉のキラーチューンに仕上がっている。前作に引き続き、masasucks(FULLSCRATCH/the HIATUS/J BAND/RADIOTS)がプロデュースを担当した渾身のシングルについて、昨年の流れを踏まえて話を訊いた。

-まずは昨年1月に出た2ndフル・アルバム『DREAMS NEVER END』に伴って開催していた全国47都道府県ツアー[Dizzy Sunfist "DREAMS NEVER END" TOUR 2018]から振り返ってもらえればと。

いやま:濃かったです。全部ツーマンで全国ツアーを回ったのは初めてでしたからね。

あやぺた:うん、持ち時間がたくさんあったから。

moAi:......長かったですねぇ!

-すごく実感がこもってますね(笑)。

moAi:あっという間だったと言いたいけど、長かったです。ツアー前半の2月なんて、2日に1回のペースでライヴをやってましたからね。自分たちでも試行錯誤しつつ、持ち曲や持ち時間も増えたので、未知数なところもありましたし。それもあって長く感じたのかなと思います。

-自分たちのライヴの魅せ方もより考えるようになりました?

あやぺた:そうですね。自分の歌にしろ、ギターにしろ、まだまだスキルが必要やなって。ツアー後半になると少し余裕が出てきたというか、やっと楽しめるようになりました。

-ツアー終盤のマイナビBLITZ赤坂公演(2018年10月12日に開催)は本当に素晴らしくて。個人的にもこれまで観た中でベストのパフォーマンスでした!

あやぺた:マイナビBLITZ赤坂は良かったですね。ウチも手応えがありました。

いやま:楽しめましたね。なんばHatch(2018年10月27日に開催)の方が緊張してたかも。

あやぺた:ファイナルのなんばHatchは死にかけました(笑)。BLITZはリラックスできたというか。

いやま:みんな伸び伸びしてましたからね。

moAi:BLITZは楽しかったですね。ツアー・ファイナルの東京編はいつもいいんですよ。大阪は変な気負いがあるのかなと。

-Dizzy Sunfistのライヴを観るうえで「Into The Future」(『DREAMS NEVER END』収録曲)の出来をひとつの基準にしていたんですが、マイナビBLITZ赤坂公演では抜群の映え具合で心底感動しましたよ。

あやぺた:そう言ってもらえると嬉しいです。ライヴのたびに歌い方も改良したし、ツアーを通して曲が浸透したところもありますからね。

moAi:MVを公開したときに、Dizzy Sunfistにこんな曲があるんだ! という反響も大きかったですからね。ただ、ライヴでどう表現したらいいのかわからないところもありました。

-というのは?

moAi:速いビートじゃないし、構成も練りに練ってるから、身体が素直に動かないんですよ。それがツアーを通して身体に馴染んできたのかなと。BLITZのときにはすごく完成した状態だったと思うんですよ。あそこでバチッと決めることができて良かったですね。

-そして、今年は結成10周年イヤー突入ということで、早速3月にワンマン・ライヴを大阪、東京で実施していましたね。その東京、新木場STUDIO COAST公演を観ましたが、新たな試みを盛り込みショーアップされたパフォーマンスで驚きました。

あやぺた:初ワンマンが新木場STUDIO COASTってヤバいですよね(笑)? 最初にCOASTでワンマンをやると聞いたときは震えました。でも、あのワンマンはバンド史上最高の思い出になった1日でしたね。これだけの人たちがウチらだけのために来てくれてるんやと思ったら......感動の向こう側に行けましたね。

いやま:ワンマンが決まったとき、すぐにはピンと来なかったんです。キャパが自分たちのレベルに合ってるのかもわからなかったし......。でも大きな会場やから、それを目標に頑張ろうと思って。いざ幕が上がったら、お客さんがすごい笑顔で待ってくれてたし、自分たちだけを観に来てくれたんやと思ったら、純粋に嬉しくて。その気持ちを受け止めながらやらないと損やなと思いました。

moAi:多少の気負いはありましたけど、定期的にワンマンをやりたいよね、という話も出てきたんですよ。10年の節目の初ワンマンだったけど、タイミングさえあれば2年に1回くらいやってもいいのかなって。自分たちのトレーニングの意味でも。ワンマンをやってる先輩たちからも"ワンマンはやった方がいい"と言われてましたからね。やる前はよくわからなかったけど、2本のワンマンをやり終えて、これは絶対にやった方がいいなと思いました。

あやぺた:バンド力を試されますからね。今まで対バンに甘えていた部分もめっちゃあったなと。対バンのときに起こる化学反応が好きやからやめられないけど、たまには自力でやらなきゃなって感じました。

-locofrankは全箇所ワンマン・ツアーとかやってますからね。

moAi:それもいつかやってみたいですね。その目標に向かって頑張ろうという気持ちも芽生えますし。2年前ぐらいから"夢"をテーマに掲げてやってきたけど、次は自分たちから何かを発信できたらいいなと思っていて。ワンマンを経て、さらにそういう気持ちが強くなりましたね。

-これからは能動的に自分たちから攻めていこうと。初ワンマンでは様々な仕掛けを施してましたが、あれもやりたかったこと?

あやぺた:感謝の10周年でもあったから、楽しんでもらうのはもちろん、みんなの印象に残るライヴをやりたくて。ウチらの感謝の気持ちが伝わればいいなと思って考えました。タオルを無料で配布するとか、風船や銀テープみたいな演出も今までやったことがなかったですからね。

いやま:銀テープのタイミングを合わせるのも大変やったし、それも面白かったです。

あやぺた:COASTでは天井から埃も降ってきましたからね(笑)。

-はははは(笑)、そうでしたね。

いやま:言葉にしないと気まずいくらい降ってきて(笑)。で、ライヴ後はみんな楽屋で動けなくなってました。

moAi:ワンマンをやってる人たちはすごいなと思いました。10年バンドをやって、初めてのワンマンで一度のツアーを回ったくらい疲れましたからね。10年やってもまだわからないことがたくさんあるんだなと。それと同時に頑張らなきゃいけない、もっとやらなきゃという気持ちになりましたね。