INTERVIEW
Dizzy Sunfist
2020.07.14UPDATE
Member:あやぺた(Vo/Gt)
Interviewer:山本 真由
昨年2019年は、結成10周年イヤーということもあり、初のワンマンで新木場STUDIO COASTを満員にするという偉業を成し遂げたDizzy Sunfist。また、フロント・ウーマンのあやぺたが産休に入るにあたり、初めてのライヴ休止期間を迎えるという、初めてづくしの1年だった。そして、今年4月にはライヴ活動再開、母になって元気にカムバックという予定だったのだが、今度は新型コロナウイルスという外的要因により、ライヴ休止期間延長を余儀なくされてしまった。しかし、そんななかでも、動きを止めない、新しい日々に向かって再スタートを切ったバンドを代表して今回は、育児にも奮闘中のあやぺたにメール・インタビューを敢行。バンドの近況と新作EP『EPISODE Ⅱ』について訊いた。
ひとりだけの人生ではなくなったことに対して、そして、子供が産まれたあともやりたいことをやれることへの感謝がすごいです
-昨年は、結成10周年ということでワンマン・ライヴ"One-Man,BARI,Ya-Man"の開催やシングル『STRONGER』のリリースがあり、さらには、あやぺたさんの入籍&妊娠発表という嬉しいニュースも重なり、かなり濃い1年になったのではないでしょうか。今振り返ってみて、Dizzy Sunfistの10周年イヤーはどんな1年でしたか?
初めてのワンマンが、続けてきた10年を全部繋げてくれた。そして、未来へと繋がる素晴らしい日になりました。これからの未来へどんどん繋げていきたい1年になりました。
-また、今年に入ってからは女の子を出産されたということで、おめでとうございます! 今は育児にも忙しい毎日になっているとは思いますが、10年の活動期間で初めてのライヴ休止期間ということで、どのように過ごされていますか? あやぺたさんらしい、育児エピソードもあればぜひ教えてください!
ありがとうございます。おっぱいあげておむつ替えて、寝かしつけてたら1日が一瞬で終わります。今は音楽と向き合える時間が当たり前ではないので、その時間をより大事に過ごせるようになりました。娘が泣いてても、弾き語りしたら泣き止んでくれます(笑)。
-やはり、お子さんにもたくさん音楽を聴かせているのでしょうか? ママに似て元気なロック・ガールになるのが目に浮かぶような......。ハイエースにチャイルドシートをつけてアー写撮影に同行なんていう話もありましたが、バンドに囲まれて育ってめちゃくちゃ英才教育になりそうですね(笑)。
たくさん聴かせた結果、SLIPKNOTの「The Blister Exists」が一番泣き止むということがわかりましたので、赤ちゃんが泣き止まないときは、ぜひ試してほしいです(笑)。
-前回のインタビューでは"めっちゃ速弾きできるようになって戻ったろうかな"という言葉もありましたが、ライヴができない期間にこんな成果があったということや、こういう時間の使い方が良かったと感じることはありましたか?
ずっといろんなYouTubeを観て研究してました。ギターはもちろん、ボイトレ、エクササイズ、ストレッチ、育児のこと、すべてYouTubeで勉強してました。観すぎてプレミア会員になりました。でも、無料でもいろんな知識を手に入れることができる最高の教本やと思います。
-今年4月には、産休を終えてライヴ復帰の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により残念ながら見送られてしまいました。いろいろと準備はされているかと思いますが、メンバーとはどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか?
メンバーとはスタジオで練習しております。週3くらいで2時間くらいは練習しています。スタジオやけど、生音出せるのは、ほんとに気持ちいいです。
-先日は生トーク配信もありましたが、手探りに進めている感じも微笑ましく、久しぶりに3人の生のやりとりを見られたことで、ライヴで会えなかったファンにとっても貴重な時間になったと思います。こちらはどういった経緯で企画されたのでしょうか?
ライヴが延期からの中止になったりして、楽しみにしてくれたお客さんとのコミュニケーションが少しでもとれるように企画しました。
-今回の生トーク配信もそうですし、最近は動画やSNSなど様々なコミュニケーションの仕方があるので、ライヴができなくてもファンへの発信ができるようになっていますよね。ライヴが難しい現状で、今後の新しい企画やアイディアなどについてもメンバーと相談されているのでしょうか?
でもやはり、ライヴを超える代わりのものはないと思うので、とにかく早く、気持ち良くライヴができる環境になってほしいです。
-やはりDizzy Sunfistの楽曲を体感できる一番の場所はライヴ会場ですよね。元旦には昨年のワンマンが収録された映像作品『One-Man,BARI,Ya-Man DX』がリリースされていますが、ライヴのない期間が長くなったことで、この作品の重要度も増した気がします。ご自身でも見返してみることはありますか?
まさに、見返しました。"むっちゃ密やなー"って素直に思いました(笑)。ただライヴがしたくて、泣けました。
-そして、本来ツアー初日の予定だった4月30日には、ニューEP『EPISODE Ⅱ』の1曲目でもある新曲「Brand New Page」のミュージック・ビデオが公開されました。やっぱりあの冒頭の"待たせてごめんね"には、みんなグッときたと思います! "あぁ、この曲でライヴがスタートしたら泣いちゃうな"、みたいな。短い曲にすべてが詰め込まれているような楽曲ですね。こちらはいつぐらいに作られたものなのでしょうか?
この曲は去年8月31日に活動休止前の最後のライヴを終えてから、曲作りモードに入ったときにできました。わりとすぐに、ぽんってできました。ショート・チューンは得意なジャンルです(笑)。
-また、新作EPはいつごろから計画されていたのでしょうか? 当初は産休明けライヴ再開に合わせてのリリース予定だったのですか?
産休が明けて、ファイナル・シリーズからライヴ会場で販売予定でした。
-今作のテーマについて教えてください。今だからこそ聴きたいポジティヴなエネルギーがギュッと詰まった作品で、"バンドの第2章開幕"という感じもするし、結果的にそうなったのかもしれないけれど、コロナ禍を経た新しい世界を生き抜くというパワーも感じます。
今回のテーマは、第2章であり、初期衝動にまた戻るというところを大事にしました。
-ママになったことで、音楽表現や気持ち的に変わった部分はありましたか?
やはりひとりだけの人生ではなくなったことに対して、そして、子供が産まれたあともやりたいことをやれることへの感謝がすごいです。
-また、今作は1stシングル『THE DREAM IS NOT DEAD』(2017年リリース)以来のセルフ・プロデュース作品ということですが、特に意識したことや難しさを感じたことはありましたか?
先ほども話に出ましたが、初期衝動を大事にしました。自分たちだけの意見を信じて、この音源を作りました。
-個別の楽曲に関しては、冒頭の「Brand New Page」はもちろん、疾走感たっぷりの「First Breath」や、歌詞もメロディも感動的な「Diamonds Shine」、シンガロング必至の「Wonderful Song」、あやぺたさんの歌唱力が光る「My Rainbow」など、どれも魅力的なんですが、個人的には一番、「Wish」をライヴで聴きたいです。コーラスが最高ですよね! あやぺたさんご自身の今作のおすすめ曲や特に聴いてほしいポイントは?
わぁ、「Wish」は私も歌ってて楽しくなります。おすすめ曲は「Diamonds Shine」が、私的には、今までなかったディジー(Dizzy Sunfist)感を一番出せたかなぁと思っております。
-本当にライヴが楽しみで楽しみでたまらなくなる今作ですが、ライヴの再開に関しては、状況を見てということになりそうですよね。そして、感染対策の厳しいガイドラインなどを考えると、再開後もすぐに通常運転というわけにはいかなそうですが、新しい楽しみ方やどういった形で行うかなど、決まってきている部分もあるのでしょうか?
まだ決まってない部分が多いですが、コロナのことを気にせず、みんなが笑顔で心から楽しめるような日々を取り戻したいです。
-新型コロナの影響が落ち着いたら、ライヴ以外で一番やりたいことや楽しみにしていることはありますか?
海外旅行へ行きたいです。アメリカへ行きたいですね。
-最後に、激ロックを読んでいるファンのみんなへメッセージをお願いします。
やーまん魂でのりこえよう!
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