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INTERVIEW

Dizzy Sunfist

2017.04.04UPDATE

2017年04月号掲載

Dizzy Sunfist

Member:あやぺた(Vo/Gt) いやま(Vo/Ba) もあい(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

昨年、大飛躍を遂げたメロディック・パンク・バンドはと聞かれたら、Dizzy Sunfistと答えるだろう。前作『Dizzy Beats』はバンドにとっても最高傑作と言える内容で、そのレコ発ツアーや数多くのフェスで観客を大熱狂させる現場を何度も目撃した。そして、今回バンド初になるシングル『THE DREAM IS NOT DEAD』を完成させた。これがまたDizzyの勢いを証明する珠玉のナンバーばかり。また、今作と同時発売でレコ発ツアー・ファイナルの大阪BIGCAT公演の模様を収めた2nd DVD『Dizzy Beats DX』もリリース! 音源と映像の両方で、ぜひともDizzyの魅力に触れてほしい。

-前作『Dizzy Beats』(2016年リリースの1stフル・アルバム)のレコ発ツアーの感触はどうでした?

あやぺた:前のツアーよりもお客さんが増えました。

-そこはリアルな実感ですね。

あやぺた:でも、まだまだですね。

もあい:対バンも僕らを見る印象が変わったと思います。先輩や周りのバンドマンからいい評価をもらえたから。前作を出したことで、状況は大きく変わりましたね。

-周りのバンドマンから、どんな声をもらいました?

もあい:前作で考えていた思惑どおりに、"曲の幅が広がったよね!"、"ライヴに来るお客さんの盛り上がり方が変わった!"と言ってもらえて。

いやま:フェスにも出させてもらうようになって、そこからライヴハウスに流れた人も増えたのかなって。

-昨年はフェス総ナメ状態で出演してますもんね。

あやぺた:そのフェスのことを考えて作った「Tonight,Tonight,Tonight」(『Dizzy Beats』収録曲)の存在も大きくて。

いやま:「Tonight,Tonight,Tonight」はみんなで手を上げて騒ぐとか、具体的にイメージして作りましたからね。この曲もフェスで成長させられたなと。

もあい:手を上げてもらうのも"グーじゃなくて、パーじゃない?"と話し合ったりして(笑)。今はフェスの鉄板曲が「Tonight,Tonight,Tonight」で、お客さんからも"あの曲はMVないんですか?"と言われて、MVになってない曲がライヴで定番化したことも嬉しかったです。

-なるほど。

いやま:去年の3月からツアーが始まって、夏フェスにも出て、セットリストの面で難しいところもあったんですよ。次はこうしてみようって、いろいろ考えながらツアーやフェスを重ねたから。いい勉強になりました。

もあい:ライヴでどんな光景を作りたいかを考えるようになったし。あと、自分たちが意図しないところで反応もあったから。

あやぺた:あっ、こういうのも好きなんだって(笑)。今回はひとつ向こう側を見ながら曲作りができました。

-ひとつ向こう側?

もあい:あやふやなところはだいたいひとつ向こう側なんです(笑)。

-はははは。"SATANIC CARNIVAL'16"出演時も気持ちが爆発したようなパフォーマンスで、心底感動しました。

あやぺた:"SATANIC CARNIVAL"は日本一のパンクのイベントやから、めちゃくちゃ気合が入りました。

もあい:会場も広かったし、興奮状態で曲をやっていたときの記憶がなくて。

いやま:6月開催でフェス・シーズンの始まりだったから、余裕はなかったけど、気持ちだけでいきました。

-前作のレコ初ツアー前半と後半ではどうでした?

あやぺた:自分の中でギターはだんだん上手くなったかなと。

いやま:前半は探ってましたね。後半になるにつれて、セットリストの流れも決まってくるし、身体に染みつくから、精度は上がったと思います。後半はプレイ中も気持ち良かったですからね。

-ファイナル・シリーズの渋谷CLUB QUATTRO公演も凄まじい盛り上がりでしたね!

もあい:ぶっちゃけ名古屋、東京、大阪で、自分たちの中でも東京のライヴの出来は1番でしたね。

あやぺた:なんか、決まったよな。

いやま:余裕もありつつ楽しめたし、やり切った感があったから。

-今回のDVDにも収録されたファイナルの大阪BIGCAT公演はどうでした?

いやま:大阪は気持ちが入りすぎて、よくわからなかった(笑)。

あやぺた:今回のDVDは、ウチらの寿司......刺身だっけ? ライヴをそのまま真空パックしたから、刺身よりも新鮮、みたいな。はははは(笑)。

-よくわかりません(笑)。

あやぺた:刺身より新鮮な映像です! って。

もあい:やっぱり、よくわからないですよね(笑)。東京は爆発できたけど、ファイナルの大阪はまた違う熱量があって。東京はHOTSQUALLdustboxを迎えて、大阪はHEY-SMITHGOOD4NOTHINGに出てもらって、先輩に噛みつくぞって感じでやったんですけど。特にファイナルは、どうしても大阪の先輩2バンドとやりたいよねって、ツアーをやる前から言ってたんですよ。

-そうなんですね。

あやぺた:HEY-SMITH、GOOD4NOTHINGがファイナルに出てくれたら、今回のツアーは絶対いいものになるって。で、猪狩さん(HEY-SMITH)に言ったら、"ライヴを観てからや!"って。

もあい:猪狩さんの中で決定打になったのが"SATANIC CARNIVAL"のライヴだったんですよ。

-そうなんですね!

もあい:"お前らめちゃかっこよかったわ"って。

あやぺた:猪狩さんが初めてライヴを"良かった!"と言ってましたからね。

もあい:猪狩さんがMCで"Dizzyは同じレーベルだから、HEY-SMITHが出てると思ってほしくない。ひとつのバンドとしてかっこいいと思ったから、このステージに立ってる!"と言ってくれて。それをステージで言ってくれたから、響きましたね。

あやぺた:"もっと大きいところでツーマンしようぜ!"と言ってくれたことも覚えてる。実は思ってくれてたんやなって。